ゲイやレズビアン、バイセクシャルのメンタルヘルス

レズビアンやゲイ、バイセクシャルのメンタルヘルス
研究によると、レズビアンやゲイ、バイセクシャルの人は、異性愛者の人よりも不安感や鬱、自殺願望に悩まされることが多いです。
薬物乱用やアルコール依存の割合も高いとされています。しかし、性的指向を明かしたくない患者は多いでしょうし、医療従事者も積極的に訊ねたがらないこともあるので、実態はよくわかりません。
同性愛者や両性愛者のメンタル面での健康水準の低さは、同性愛嫌悪的な差別やいじめを受けた経験につながることもよくあります。
ストレスや鬱、不安感、自殺願望を感じるときは、簡単ではないかもしれませんが助けを求めることが一番大事です。
レズビアンやゲイ、バイセクシャルの人のためのメンタルヘルス支援機関はこう述べます。「レズビアンやゲイ、バイセクシャルの人と同じくらい、私たちのメンタルヘルスもいろいろなところから攻撃にさらされて、私たち自身が私たちの最悪の敵だと感じることもあります。
カウンセリングや精神療法は、何が起きているのかを吟味し、生活を取り巻くさまざまなストレスや圧力をうまく処理する方法を把握する場所になります。」
さまざまなタイプの会話療法については、こちらをご覧ください。
社会が変わり同性愛への偏見が以前よりも少なくなってきたといっても、ほとんどのレズビアンやゲイ、バイセクシャルの人は生きづらさを感じています。このようなこともメンタル面での問題の原因の一つとして数えることができます。
年齢や宗教、民族などほかの要因で、さらに苦しむ人もいます。
多くのレズビアンやゲイ、バイセクシャルが経験すること
・家族や親、友人に反感をもたれる、拒絶される
・学校でいじめられる、悪口を言われる
・ほとんどの主流宗教で拒絶される
・公共の場で暴力を振るわれる可能性がある
・近所の人から嫌がらせを受ける
・会話の中で同性愛嫌悪的な発言を日常的に聞く
・主治医など専門家にカミングアウトすると困惑される(時に偏見を持たれる)
・職場で差別を受けても保護されない
・メディアが同性愛者について否定的な描写をする
メンタル面での影響
このような困難を経験すると、以下に挙げるようなメンタル面での問題に直面することが多くあります。
・性的指向を受け入れられず、葛藤し事実を拒絶する、アルコール依存になったり孤立したりする
・嘘をついたり異性愛者のふりをしたり、二重生活を送ったりして、性的指向を秘密にしようとする
・自尊感情が低くなる
・自傷行為に及んだり自殺しようとしたりする
・人間関係が傷つく、家族からの支援を得られない
・長期に及ぶいじめのせいで、トラウマになったり鬱になったりする
助けが必要な場合には、主治医に依頼して適切な支援を受けてください。