家の中で細菌が発生する可能性が高い場所とは

細菌が存在する場所
人、ペット、食べ物は、家の中にいる主な病原菌保有者です。一度家に入れば、細菌はどこにでも存在しえます。
家のどこに細菌が潜んでいるのか調べてみましょう。読むのはあまり気持よくないかもしれませんが、細菌の拡散を防ぐページも読みたいと思うかもしれません。
台所の流しは汚い
ほとんどの人はトイレが家の中で最も汚い場所と考えていますが、実際には台所の流しにはトイレや洗面所に比べて10万倍以上の細菌がいます。
歯ブラシの存在を忘れないでください
トイレやお風呂も洗面所にあるタイプの場合、トイレの水を流すと、トイレのボウルから細菌が飛び出して2メートル近く移動し、床や洗面台、歯ブラシにつくかもしれません。ある研究では、トイレの水を流すたびに毎回大量の微生物が少なくとも2時間トイレの周りに浮遊していることが示されました。洗い流す前に便器の蓋を閉めましょう。
スポンジは菌の温床
使用済みのキッチンスポンジには、大腸菌やサルモネラ菌などの細菌が平方インチ当たり数千存在する場合があります。スポンジの湿った小さな割れ目に細菌が入り込み、消毒は困難です。スポンジは定期的に交換してください。
まな板
まな板には平均して便座の2倍の菌がいます。衛生学者は、牛肉などの赤肉、鶏肉、魚、野菜を切るためのまな板を別々に用意するように勧めています。
手洗い
手は家の中で一番細菌を拡散させるものです。研究により、手洗いで下痢や風邪になる危険性が低下し、重要な部分を集中的に消毒すると家庭内での病気の感染を減らせることが示されています。日中は頻繁に手を洗ってください。トイレに行くたびに、そして料理をする前後に手を洗いましょう。
良い細菌
病気を引き起こす細菌もいますが、すべての微生物が有害なわけではありません。地球上のすべての命を養う食物連鎖を支える一番基礎的な集団であり、細菌なしで生きることはできません。
細菌のコロニー
細菌は成長して20分ごとに分裂します。 1つの細菌は24時間もしないうちに800万個以上の細胞に増殖します。
カーペットの世界
カーペットは、家の中で最大の埃の貯水池です。カーペットの中には髪や皮膚の細胞、食べ物のかけらがあります。フローリングの家の埃の量は、壁から壁までカーペットが敷き詰められた家の10分の1程度だと考えられています。
注意して取り扱いましょう
トイレで細菌に触れる可能性の最も高い場所は、水を流すハンドルや便座、蛇口、ドアノブなど、頻繁に手で触れる場所です。
汚れた洗濯物
衣服やタオルには細菌がいる可能性があります。非常に汚れた洗濯物は高温のお湯で洗うと感染の危険性が減ります。汚れた洗濯物を扱った後は手を洗いましょう。
汚染された鶏肉
生の鶏肉の50%以上にカンピロバクター属細菌が含まれます。70℃になるまで鶏肉に火を入れれば、安全に食べることができます。食品の温度は食品用の温度計で確かめられます。
ペットの伝染病
カンピロバクターは犬や猫の約半数が持っており、人間の食中毒を引き起こす可能性があります。ペットをなでれば細菌にも触れることになります。ペットと接触した後は必ず手を洗ってください。
ベッドルームのごちそう
ベッドルームは、垢を餌とする塵ダニの完璧な繁殖地です。垢は平均して週に10gできて、一生では18kgできます。
食中毒
2003年の世界保健機関(WHO)の欧州での調査によると、食中毒の症例の約40%が家庭で発生しています。
ハンドバッグ
ハンドバッグからの標本には1平方インチあたり10,000個の細菌がいました。調査したハンドバッグのうち3分の1には便由来の菌の陽性反応が出ました。ハンドバッグは公共交通機関や公衆トイレ、レストランやバーの床など、非常に汚い場所と接触します。
冷ましていない食べ物
熱い食べ物を冷蔵庫に入れると冷え方にむらができ、食中毒の原因となります。食べ物の中心の温度が下がるのには時間がかかることがあり、細菌が増殖するのに最適な環境を作り出します。