閉経後の性的な問題~セックスについて~

閉経後の性的な問題
閉経を迎えると、たくさんの性的な問題が起こります。でも絶望しないでください。解決策があります。
閉経後はセックスがあまり心地よくなくなる女性もいます。エストロゲンレベルが閉経に伴い低下することで、不快になる可能性もあります。セックスへの関心が下がることに気づく女性もいますし、加齢に伴うからだの変化も追い討ちをかけます。肌が乾いたり白髪が生えたり、中年体型になることで、自尊心が低下するかもしれません。
閉経後の性交痛はよくあります
ある調査によると、更年期の女性の84%が性交痛を感じています。そのせいでカップル間の関係に問題が生じていると回答した人も70%に上ります。
内気にならないで助けを求めるべきです。主治医に言うのが恥ずかしいからと膣の乾燥などの一般的な更年期症状に黙って苦しんでいるのは残念なことです。
医師にとってはこのような愁訴は定期的にあるものですし、このような悩みが生活の質にどれだけ影響を及ぼすかはよくわかっています。効果的な治療法の選択肢は非常に多いです。
潤滑剤は膣の乾燥を和らげる
最初の段階で自分で解決策を試す価値はあります。膣の乾燥を和らげ、セックスを楽しいものにするために、さまざまな方法があります。
・石鹸やバスオイル、シャワージェルで性器を洗うことは避けてください。乾燥が悪化します。代わりに、ぬるま湯だけで洗うか石鹸を含まないクレンザーを使ってください。
・潤滑剤を使ってみましょう。処方箋なしで薬局で購入できます。
性交痛のための治療
上記の処置が役に立たない場合、医師はホルモン療法を処方するかもしれません。ホルモン補充療法は膣の乾燥を緩和しますが、ホルモン補充療法を受けられない、または受けたくない場合は、膣を自然に潤すためにエストロゲンを「局所的に」つまり膣のみに使うことができます。
エストロゲンクリーム(アプリケーターを使って塗る)、ペッサリー、錠剤(アプリケーターを使って入れる)、エストロゲンを放出する膣リングなど、さまざまな選択肢があります。
膣の乾燥への治療法としてのホルモン補充療法について、詳しくはこちらをご覧ください。
性欲の問題へのヒント
閉経後に性欲がなくなる女性もいます。歳を重ねると性欲が減るのは普通ですが、欝や更年期症状、カップル間の関係の問題、ストレスによって悪化することもあります。
このような問題は一時的であることが多く、理解のあるパートナーと話し合うことが解決に向けて必要な全てかもしれません。
しかし、更年期症状や鬱の症状が続く場合は、治療のために医師の診察を受けるほうが良いことがあります。
更年期症状の治療が全体的な健康状態を改善させて間接的に性欲を回復させることもありますし、ホルモンレベルを回復させることで感度が改善することもあります。