妊娠中の授乳について知っておきたいこと

妊娠中の授乳について
妊婦のときに授乳って大丈夫なの?もう一人を妊娠しているときに安全に赤ちゃんにおっぱいをあげる方法や、食事にどれほどのカロリーが含まれているべきか等を学びましょう。
大きい子に授乳する女性
新しく母になるということを理解し、また再び妊婦になるということに気づいたとき、お母さんはすこし慎重になります。しかしもし心配であれば、もともと考えていたより早く上の子を離乳させる必要があるでしょう。なぜなら単純にもう一人の子が産まれてくるからです。心配はせずともよいのです。
安全なの?
はい、授乳と妊婦はふつう完璧に両立できます。その気持ちがありさえすれば、他の子を妊娠しているときでも授乳を続けられるのです。しかし授乳はオキシトシン(子宮収縮ももたらすホルモン)の放出も引き起こすため、ふつうより強い前駆陣痛(ブラクストン・ヒックス収縮)を感じるかもしれません。これは問題ではありません。実際、お母さんの身体の出産準備が整うまで(ふつう38週間前後)、オキシトシンは子宮にはまったく大した影響は及ぼさないのです。しかし妊娠が進むにつれ、お医者さんと小児科医の先生と一緒に面倒を見続ける判断を議論するのを忘れないでください。リスクの高い妊娠をしたり出産前に特定のリスクを背負ったりしているのなら、お医者さんは一時的に離乳することを提案されるかもしれません。
ご自分の体をめぐる妊娠期ホルモンが母乳に入らないか心配ですか?おっぱいはお母さんが妊婦である今はまったく安全ですし、専門家は妊娠期ホルモンは簡単には母乳に入ったりしないといいます。
授乳中の流産に関する迷信
妊娠中におっぱいをあげることは胎児の成長を遅らせたり、流産にまでいたると聞いたことがあるかもしれません。心配は要りません。妊娠中に授乳を続ける女性の流産のリスクが高くなるということを示す証拠は何1つありません。オキシトシンの生産で子宮の収縮が促進されることを考えたとしても、です。
授乳は現在の妊娠に干渉するの?
安全な状態で、妊婦時代に授乳をするのは必ずしも楽ではありません。妊娠初期における乳首の鋭敏な感覚とお腹をすかせた赤ちゃんへの授乳のコンビネーションは痛みをともなうこともあります。お母さんが疑いなく思い出すことは、妊娠は、とくに第一期と第三期は困難な努力だということです。母乳生産という体への搾取と同時に行うのは、まったくの疲労なのです。ですからエネルギーのレベルや妊娠期の体重増加に気を配り、楽にしてください。
どれほどのカロリーを消費すればよいの?
いまやお母さんは3人のためにご飯を食べているわけで、赤ちゃんの育成と母乳の生産のためによりカロリーを消費する必要があります。全体で約600から800余分にカロリーをとることを目標にしましょう。300をお腹の赤ちゃんに、300から500を母乳生産に。理想的には毎日たんぱく質を4人前、カルシウムを6人前毎日とることになるでしょう。そして飲むことも忘れずに。最低でも1日グラス8から12杯の液体をとるようにしましょう。
朝の吐き気と授乳
何をするのもつらい時期がありますって?朝の吐き気は、とくに妊娠期と母乳の需要を満たすためにより食べることが必要になる時期にお母さんをへとへとに疲れさせます。これはまたお母さんの必要とする栄養分と水分を奪うということでもあります。もし吐き気と嘔吐が特に激しかったら、そしてもし早くからずっと体重が落ち続けているなら、お医者さんとお話をなさってください。お母さん、赤ちゃん、お腹の赤ちゃんの3人すべてにとって一番の選択は、上の子を離乳させることだという結果にいたるかもしれません。
しかし朝の吐き気がなんとかできる範囲で、体重も減っておらず、お医者さんがお母さんの決定を指示してくださる限り、最初の何ヶ月かは6ヶ月を妊娠期の体重増加と激減した栄養貯蔵に割くことで授乳することができます。この方法ならお母さん、赤ちゃんは必要な栄養素とカロリーすべてを手に入れることができます。
妊娠期の母乳供給
母乳供給が妊娠期の栄養需要が増加し始めると減少するのか気になっているのですか?たぶんそうなるでしょうが、しかしふつう妊娠中期まではそうなりません。おっぱいを飲んでいる赤ちゃんは母乳生産の低下や密度の変化、味の変化には初乳が生産(再度書くことになりますが、ふつう妊娠期の中ほどです)されれば気づくかもしれませんし、気づかないかもしれません。
ちびっ子のなかにはお母さんの妊娠期に自ら離乳しようと決断する子もいます。母乳生産の減少や味の変化のためか、あるいは授乳の疲れを見逃さないためでしょうか。どちらにせよ、お医者さんは赤ちゃんのが十分食事ができているか、体重増加に目を光らせ続けるでしょう。
大きい赤ちゃんと新生児に授乳はできる?
新生児を生んだ後でもお母さん自身と母乳供給がそのまま良い状態であれば、新生児と上の赤ちゃん両方に授乳ができます。
もし妊娠期にいつでもおっぱいをあげられる状態ではなかったら
授乳をいつでもできる状態ではないけれど完全に離乳する準備もできていませんか?粉ミルクとサプリメントが必要であればつなぎ合わせて使えます。
そしてもし赤ちゃんが自発的に離乳して、妊娠している時に母乳をあげる気にならない、気分が悪かったり疲れていて母乳をあげ続けられないということになったら、やめることに引け目を感じないでください。お母さんはもう赤ちゃんに授乳でたくさんの恩恵を与えたのですし、抱きしめてキスをし続けることでこれまでと同じくお母さんとの絆は保たれます。