緩下剤を使用する時の注意事項とは

緩下剤とは
ほとんどの人は、緩下剤を使用することができますが、全てのタイプが万人に適しているわけではありません。
具体的には、以下の症状や状態が見受けられる場合、緩下剤を使用する前に医師や薬剤師に確認する必要があります。
・腸に異常がある。過敏性腸症候群(IBS)、クローン病、潰瘍性大腸炎等。
・結腸フィステル形成術又は回腸造瘻術を受けたことがある。
・肝臓又は腎臓の病気を患ったことがある。
・消化器系に障害がある。
・糖尿病を患っている(緩下剤には、血中糖度を上昇させるものもあり、これは糖尿病患者にとっては危険。)
・嚥下困難である。
・ラクトース不耐性(緩下剤の中には、ラクトースを含むものがある)。
・フェニルケトン尿症(稀な遺伝性代謝疾患で、フェニルアラニンを分解できない)。膨張性下剤のいくつかにフェニルアラニンが含まれているため。
・オピオイド鎮痛剤を使用している(コデイン、モルヒネ等)。
これらの状態が見受けられることが、直ちに緩下剤が使用できないことを意味するわけではありませんが、より適した緩下剤が見つかる場合があるということです。
子供と緩下剤
乳離れしていない赤ちゃんの緩下剤使用は推奨されません。赤ちゃんが便秘になっている場合は、授乳の間隔に水を与えてみましょう。また、赤ちゃんのお腹を優しくマッサージしたり円を描くように脚を回したりすることも役立ちます。
固形食物をとっている赤ちゃんは緩下剤を使用できる可能性がありますが、まずは赤ちゃんが十分な量の水または希釈果汁を取っていること、そして食事に豊富な繊維が含まれていることを確認する必要があるでしょう。それでも便秘が治らない場合は、医師により緩下剤が処方されるか、或いはその使用が推奨されるでしょう。
より年長の子供に対しては、浸透圧性下剤、または刺激性下剤の使用が勧められます。但し、この場合もまずは食事を変えてみることから試しましょう。
赤ちゃんや子供に緩下剤を使用させる場合は必ず医師の了解を得ましょう。
薬剤を用いない治療法
大人の便秘は以下の方法で解消されることがあります。
・水を多く摂取する
・身体を動かす
・食事により多くの繊維を取り入れる
可能であれば、緩下剤を使用する前にこのような単純で自然な手段を試してみましょう。