フードプレートの真実~バランスの良い食事のために~

フードプレートとは
質問:「食品ピラミッドがフードプレートと呼ばれるものに取り替えられたと聞きました。なぜ変わったのでしょうか?そして子供の健康を保つために私が知っておくべきことは何でしょうか?」
Heidi Murkoff氏に聞く
お子さん(あるいはあなた自身)に最後に三角形のプレートをもとにしてご飯を食べさせていたのはいつでしょうか?
ではなぜアメリカ合衆国農務省が実用的でない食品ピラミッドをやめ、みんなが共感できるようなもの、つまり「マイプレート」を導入したか、もうお分かりでしょう。マイプレートは、大きな円(お皿)と小さな円(たいていはカップ)によってできているイメージです。このお皿、果物、野菜、穀物、タンパク質の4つの区分に分かれています。お皿の近くにある小さな円は乳製品用の円で、通常その乳製品とは子供が飲むべきである1杯の牛乳を指します。このような単純化されたフードプレートの提案に従えば、とても簡単に脳や身体が発達するために役に立つバランスの取れた食事を子供に食べさせることができるようになります。
どんな時でも、お皿の半分は果物や野菜で満たすようにしましょう。以前のピラミッド型のものとは違い、マイプレートでは、子供1人あたりの摂取量と等しいエンドウはスプーン何杯分かなどと想像する必要はないのです。その代わりに、この指針では、子供のお皿を見て、お皿を半分に分ける線を引き、その片方(つまりお皿の半分)を果物や野菜でいっぱいにすることを促進しています。野菜には栄養になるものが果物よりもぎっしり詰まっていることが多いため、果物よりも野菜を若干多く盛り付けるよう心がけましょう。
全粒穀物をたくさん使いましょう。次に、子供のフードプレートの中で何も盛られていないままの残りの半分を見てみましょう。その部分の3分の2を、全粒粉のパン、パスタやトルティーヤ、玄米、オートミールなどでいっぱいにしたくなると思います(常に「全粒穀物」あるいは「全粒粉」という言葉が原材料表に書かれているか調べましょう)。白パン、マカロニ、クラッカーなどの精製された穀物でできた「白い」食べ物には食物繊維が不足していて、それほど栄養分のあるものではありません。これが、子供が毎日食べる穀物の最低でも半分は全粒穀物であるべきであるという理由です。
タンパク質を加えてお皿を完成させましょう。子供のフードプレートの中で残っている部分を、子供にやさしいタンパク質を何種類か使用することで埋めましょう。例えば、牛肉・鶏肉・魚・豚肉の赤身、ピーナッツバターやナッツ(アレルギーでなければ)、豆やエンドウ、卵などです。赤身の肉(パッケージに「腰肉」「もも肉」という言葉があるか調べましょう)や皮のない鶏肉を選ぶようにしましょう。焼く前には脂肪を切り落とすようにし、揚げるということは一切控えるようにしましょう。
乳製品を加えて食事を完成させましょう。フードプレートの図のそばにある小さな円には、牛乳1杯、ヨーグルト1カップ、チーズ、あるいはプリンなどを置くことができます。牛乳を選ぶ場合には、子供が低脂肪乳に切り替えるべき時期について新たな考えが生まれているということを知っておきましょう。小児科医のアドバイスを受けることが一番ですが、一般的に、子供が健康的な体重(BMI指数の図で85パーセンタイル順位以下)である場合には、全乳を飲ませましょう。子供の体重がそれより上だった場合には、低脂肪のものを飲ませることになるかもしれません。そして果実飲料は制限するようにしましょう。牛乳は、骨を作るカルシウムやビタミンDやカリウムなどのその他の優れた栄養素を含んでいるため、他のものよりもはるかに優れた選択肢です。(ジュースがビタミンDやカルシウムによって強化されていた場合でも、牛乳はジュースに勝ります。ジュースに含まれる砂糖の量が多いためです。
余分な物に気をつけましょう。大人と同じで、近年では子供たちも塩分や糖分を摂り過ぎています。そのため、買い物をする際には減塩とラベルがはられている製品を探すようにしましょう。スープ、ケチャップ、サラダドレッシング、パン、冷凍食品には驚くほど多くの量の塩分が含まれている可能性があります。そして、これが難しいことですが、砂糖の入ったお菓子は時々の楽しみとして与えるようにしましょう。