赤ちゃんの性別診断をするさまざまな方法

検査方法

性別診断

「赤ちゃんの性別を判定するのに色々な方法があると聞いたのですが、どんなものがありますか?またそれは正確なのでしょうか?」

賭けのうち、妊婦に関するもの以上に面白いテーマはそうそうありません。家族や友人はいつ生まれるか、体重はどれくらいか、そして何より男の子か女の子どっちかなど、様々なもので賭けることが出来ます。さて、誰が賭けに勝つのでしょうか...?

最近ではハイテクで、しかも結構当たる診断がたくさん出ているのであまり遊ぶ余地がないのですが、それでもなお、不正確でローテクな方法(おばあちゃんの知恵など)で生まれる前に性別を当てたりするのが楽しいことには違いありません。ここでは赤ちゃんの性別を知るための玉石混淆あらゆる方法をご紹介しましょう。

ハイテクな方法で判別する

・NIPT
妊娠9週目にはもう、このNIPT(無侵襲的出生前遺伝学的検査、あるいは新型出生前診断)と呼ばれる簡単な血液検査で赤ちゃんの性別を知ることが出来ます。研究によると性別判定の正確性は99%以上で、さらに赤ちゃんの染色体異常、たとえば21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトー症候群)のリスクを知ることが出来るのです。これは高齢出産の場合や、遺伝的要因から先天性欠損症のリスクが推測できる場合に母親に推奨されている検査で、器具の挿入などを伴わないため、母体や胎児への影響もほとんどありません。ですのでもし赤ちゃんの性別以外にも、染色体異常などに興味があるならば、医者に相談してみてもいいのではないでしょうか。

・絨毛検査と羊水検査
CVS(絨毛採取法)と羊水穿刺法のいずれも器具の挿入を伴う診断検査で、CVSならば10週目、羊水検査ならば15週目と比較的早期に、遺伝構成の分析や染色体異常をスクリーニングすることが出来ます。繰り返しますが、これは器具の挿入に伴ってわずかに流産の危険性を上昇させるため、基本的にリスクが高いとわかっている母親のみに推奨されている検査方法です。つまり、ただ単に赤ちゃんの性別が知りたいだけの親には向いていないのです。しかし医者にいずれかを受けるようにと勧められた場合(そしてどうしても性別が知りたい場合)は、検査結果にて100%の正確性で知ることが出来ます。

・超音波検査
これは通常の妊婦検診で誰もが少なくとも一回は受けるような、器具の挿入の無い検査で、通常、妊娠18から22週目の間に行われます。これにはCVSや羊水検査ほどの精度はありませんが、各部位が正常に成長しているかどうか胎児の体をチェックしている間に、看護婦が赤ちゃんの足の間をよく見る機会が出来るでしょう。つまり赤ちゃんの性別を知りたいかどうかあなたに決める権利があるということです(どうしたいかは前もって決めておきましょう)。このときの注意点としては、特に関連する部位が画面にうまく映らなかった時など、看護婦も人間ですのでときどき間違えてしまうこともあるでしょう。

妊娠の症状とそのほかの要因を結びつけて赤ちゃんの性別を判定しようとする研究は多々あります。その精度は依然として低くく、あまり科学的ではないものの、興味深い内容であることには違いありません。

性別判定キット

もしNIPTもCVSも羊水検査も受けないとわかっていて、それでも妊娠第2期の超音波検査まで待てないならば、性別判定キットはもうひとつのハイテクな判定方法です(といってもあまり正確ではなく、答えよりもさらなる疑問の種となることが多いようです)。キットの中には尿を使うものや、血液サンプルを使うものなど色々ありますが、いずれも尿中のテストステロンや、男性に特有のDNAの有無で性別を判断します。
ではどちらがより正確なのでしょうか。答えは、実際のところどちらも正確ではありません。両方とも90%以上の精度を謳ってはいるものの、大抵ただし書きか製造元のホームページで、医者と結果の確認をするまでは、子供部屋を青やピンクに塗らないように(決め付けないように)、と書いてあります。(実際、ニューヨークではこれに関連して、絶対確実にわかると業者が言ったものの、結果が間違っていたことに対して母親が訴訟を起こすという事案が発生しています。)それに加えて、これらの検査キットの欠点はコストです。血液サンプルを用いるテストでは数百ドル、また尿を用いるものは一個約40ドル程度かかります。

違う方法で判別する

もし性別判定キットが気に入らなければ、おばあちゃんの知恵を片っ端から試してみるという手もあります。しかし当たる確立は五分五分で、家族で集まって楽しむためのものという意味合いが強いので、子供部屋を何色に塗るか決めるのには向いていないでしょう。ではどんなものがあるのでしょうか。
・出っ張りの位置
下側が大きければ女の子、上側が大きければ男の子。
・正中線の位置
正中線がおへそまでであれば女の子、おへそを過ぎてあばらのほうまで伸びていれば男の子。
・心拍数
胎児の、毎分の心拍数が140以上であれば女の子、以下であれば男の子(ただし心拍数と性別の関係についての医学的根拠はありません)。
・指輪の振り子
指輪か針を糸にくくりつけます。横になって、誰かにその指輪をおなかの上で持っていてもらいましょう。もし指輪が丸く動けば女の子、前後に振れれば男の子。
・中国の誕生カレンダー
妊娠したときの年齢と月を元に、中国式誕生カレンダーで判別するというもの。
・食欲
もし普段と変わらない食欲があるならば、少なくとも1人は男の子がいると予想出来ます。これについては実際の研究で、女の子の母親よりも男の子の母親のほうがよく食べる傾向にあると証明されていますが、これでなぜ出生時に男の子のほうが重いのかという疑問を説明できるかもしれません。では女の子を妊娠していても同じくらいおなかがすくのでしょうか。これはなんともいえないでしょう。

ですので、この性別当てゲームを楽しみましょう。たとえどの方法を試したとしても、きっと赤ちゃんを自分の腕で抱いたら、その子のことを大好きになるでしょう、もちろん、性別に関係なく。

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