妊娠中の味覚障害(口の中に金属のような味がする)

味覚障害とは?
妊娠初期によく見られる症状である味覚障害は、味覚の変化を表す医療用語です。ほとんどの場合、妊娠中は酸味や金属のような味がし、食事をしていないときでさえ持続します。
口の中に金属の味がするとはどんな感じですか?
小銭のような味がすると言う人もいれば、金属製のカップで水を飲んでいるような感じがすると言う人もいます。どんな感じかを言葉で表現するのは難しいですが、実際に経験すればわかるでしょう。
原因は何ですか?
味覚障害は、妊娠中のホルモン値の変化によって引き起こされます。妊娠中のホルモンの変化、特にエストロゲンが、味覚をコントロールし、鈍感にする役割を果たしているようです。そして、妊娠しているとき、エストロゲンレベルは大幅に変動します。したがって、味覚は大幅に変動することがあります。さらに、味覚と嗅覚は密接に結びついているため、妊娠に関連した嗅覚の変化が、妊娠中の金属味につながる可能性もあります。
口の中に金属の味がするとはどういう意味ですか?
それは、妊娠中のホルモンの変化が本格的に起こっていることを意味します。(金属のような味を経験したことがないからといって、身体が胎児を育てる準備ができていないというわけではありません。)妊娠が進み、ホルモンの変化が落ち着くと、金属の味は消えるはずです。
知っておくべきこと
妊娠中の味覚障害についてあまり聞いたことがないかもしれませんが、意外にもよくある症状です。つわりと同様、ホルモンの変化が少し落ち着き始める妊娠中期には、良くなったり、完全に症状がなくなります。
味覚障害を治す方法
酸で金属の味を消してみましょう。適量の柑橘系のジュースやレモネード、酢で漬けた食べ物などの酸味に注目してください。これらの食品はすべて、妊娠中の口の中の金属的な味を取り除いてくれるだけでなく、唾液の生産を増やし、洗い流してくれます。
妊婦用ビタミン剤の変更について医者に相談してください。口の中に金属のような味を引き起こしやすいものもあるようです。
歯磨きのたびに舌を磨くか、低濃度の食塩水(小さめのコップ1杯の水に塩小さじ1)か重曹水(小さめのコップ1杯の水に重曹小さじ1/4)で、1日に数回、口をゆすいでください。口の中のpHレベルを中和し、口の中に残っている金属のような味を取り除いてくれます。