妊娠第5週~母体の変化と一般的な症状とは~

その他

妊娠5週目の赤ちゃん

心臓と循環器系が発達していっていますが、体内のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)ホルモンレベルは、家庭用妊娠検査薬を使用して妊娠の可能性の結果を確定するのに十分な量になっています。

小さな胎芽は、すでにオレンジの種の大きさになっていますが(なんて早く成長していることでしょう!)、どのようなものになっているでしょうか?実際には、おたまじゃくしとあまり変わらないような、原始的な頭と尾があります。でも心配しないでください、将来カエルにはなりません!実際、本当の王子様(またはお姫様)を腕に抱くまでには、あと8ヶ月あまりしかありません。この間に、体内のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)ホルモンレベルは、家庭用妊娠検査薬を使用して妊娠の可能性の結果を確定するのに十分な量になっています。産科医を訪れ、妊娠検査を確定し、出産予定日を知りましょう。

心臓が動いているのが見えるかもしれません
赤ちゃんになるまでには、いろいろな発達がないとなりません。全くない状態から、主要なもの、マイナーなものを含む体のシステム(消化器、循環器、神経など)、そして器官(心臓、肺、胃など)が形成されていきます。最初に機能するシステムは、循環器系システムもしくは血液で、それに付随する臓器である心臓です。初期の超音波検査でも心臓が動いているのが確認できます。(だいたい、6、7週目で見ることができます。)妊娠5週目にいる場合、心管と呼ばれる2つの小さな管で構成された心臓がすでに忙しく働いています。この2つの管が融合したとき、完全に機能した心臓となります。すでにお母さんのハートは赤ちゃんに鷲づかみにされているとは思いますが!この週には神経管などその他の器官も働き始めます。これは脳と脊髄への前駆体で、まだ閉じきってはいません。しかし、翌週間でには、閉じてきます。

妊娠5週目のお母さんの体

ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)と家庭用妊娠検査薬
この週までに、月経の予定日を過ぎていると思いますが、これは最も妊娠した可能性を示すことです。すでに、頻尿となっているかもしれませんが、今が尿をかけるタイプの妊娠検査薬を使用する時です。5週目には尿に検出されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は家庭用妊娠検査薬で十分検査検出される量になっています。妊娠の可能性があれば、それを確定させることができます。妊娠していました!このニュースは母になるという喜びと同時に母になるという現実に恐怖を感じる気持ちまで、様々な気持ちを生じさせるかもしれません。気持ちの浮き沈み(月経前症候群と似たものです)は正常なことですが、これは後9ヶ月付きまとうものなので、慣れていったほうがよいでしょう。

妊娠初期の兆候

妊娠初期には他の兆候もあります。自分に打ち寄せるような疲れの感覚があるかもしれません。(または、津波のように激しく襲うものもあるかもしれません。)また、胸が柔らかく感じるかもしれません。または、少し吐き気を感じるかもしれません。オレンジの種よりも小さい大きさの、成長中の赤ちゃんはお腹の中でがんばっていますが、母体もそれに反応しています。

妊娠ホルモンが出始めます

大量のホルモン(体内を循環して物理的な変化を起こす化学信号)が、5週目には大量生産されています。妊娠ホルモンとは、必要な部分におけるプロゲステロンとヒト絨毛性ゴナドトロピンのレベルを保つためのエストロゲン、子宮の筋肉を収縮しないようスムーズに保ち、乳房細胞の成長を刺激し、胎盤の機能を維持するためのプロゲステロン、10週目にあたりに胎盤が役目を交代するまで胎芽に栄養を与える黄体の産生をサポートし、必要なプロゲステロン量を調整するヒト絨毛性ゴナドトロピンです。これからこの妊娠ホルモンに体が支配されますので、ご注意を!

ためしてみましょう、友達にあなたが妊娠していることを伝える
家庭用妊娠検査薬が陽性になって以来、妊娠したという朗報をご自分とパートナーは広めることを抑えられませんでしたか?メガホンをとって(または電話や端末機器でのメッセージでもよいですが)みんなに公表して、妊娠のことを共有するのに一番ベストな時期はいつでしょうか?ご自身とパートナーの二人だけが、妊娠の件についていつ周りに知らせることができるのか決めることができます。友人たちに妊娠したことを伝えることを待つことができないカップルもいますし(そんなカップルはおそらく、山の上から妊娠したと叫びたいでしょうし、またはソーシャルメディアを使って拡散させることでしょう)、一方で、流産のリスクが大幅に減り、安定期に入っていく妊娠三ヶ月以降に周りに知らせたいカップルもいます。または、お父さんお母さんになるまで周りにはしゃべりたくない人もいますが、機会があればその秘密を喋べらずにはいられなくなるかもしれません。それであれば周囲の人に話してしまってよいでしょう。でも、秘密にしておきたいとおもうのであれば、あなたの小さな秘密としておいてもよいことであることは覚えておきましょう。

その他アドバイス

妊娠したら、未殺菌の食品、調理不足の肉や卵、水銀を含む魚のように、自分が摂取する食品を選らばなければいけません。こうした食べ物は赤ちゃんにはよくない、食物媒介性の病気を起こす可能性があります。
専門家の話によると、妊婦は猫のトイレを掃除すべきではありません。胎児に有害なトキソプラズマ症と呼ばれる感染症を引き起こす可能性があります。
妊婦が歯磨きをすることには問題がなく、むしろきちんとする必要があります。妊婦の40%程が歯周病にかかっており、これは子癇前症の可能性を増加させます。しかし、胎児への放射線によるリスク(リスクといっても比較的小さなリスクではありますが)と比較して、レントゲンを撮らないことのリスクが大きい場合でない限り、歯科用レントゲンは撮らないほうがよいでしょう。

一般的症状

食欲増加と食物嫌悪

突然、グリルチーズサンドイッチを食べたいという圧倒的な衝動に襲われますか?サラダ(または緑色のもの)が目に浮かんで仕方がないことがありませんか?食欲増加と食物嫌悪の不思議な世界へようこそ。他の妊娠症状と同じように、ホルモンはここでも重要な役割をしています。特に、体がホルモンの変化に慣れていこうとする最初の数週間はそうです。これに対抗できない場合は、ホルモンの変化と一緒にその状況を楽しみましょう。チョコレートが食べたい場合は、キングサイズのものではなく、ミニサイズのチョコバーを食べたり、どうしてもやめられない食べ物の変わりとなるヘルシーな食べ物を見つけてみましょう。(たとえばサラダの変わりにマルチビタミンドリンクにしてみる、など)

疲労

妊娠は大変な重労働なので、気力をなくす原因となります。初期の三ヶ月は、赤ちゃんのためのサポートシステムの構築(胎盤)のために膨大なエネルギーが使われ、このため、少し疲れている、または非常に疲れている感覚を覚えます。また、ホルモンと感情の変化が起こることも疲れの原因です。朗報としては、妊娠初期3ヶ月目の終わりには、体が胎盤を作るという大仕事を完成させるため、体のエネルギーが再生されるのを感じることでしょう。それまでの間、エネルギーがなくなったと訴える体のサインに耳を傾けましょう。休息を沢山とり、正しく食事を摂りましょう。

吐き気

時には嘔吐につながることもある胃の不快感は、特に妊娠初期三ヶ月には、昼夜関係なく起こります。(つわりは朝だけではありません。)ホルモンの組み合わせ、ストレスの増加、その他の身体の変化(嗅覚が鋭くなることなど)等が原因です。吐き気をコントロールするには、食べ物のことを考えただけで気持ちが悪くなる場合であっても、食事を抜いてはいけません。その代わりに草食動物のように、食べたいと思う食べ物に執着してそれを繰り返し食べ、そして健康的な食事に従うように努力してみましょう。

唾液分泌過剰

何の理由もなく口が唾液でいっぱいになっているのを見てぞっとしましたか?それであれば、胃の不快感と唾液分泌過剰という、妊娠初期のダブルパンチを経験しているのかもしれません。(そう、おわかりの通りだと思いますが、これも、忌々しい妊娠ホルモンのせいなのです!)ではこのよだれをどうしたらよいのでしょうか?シュガーレスガムを噛めば、口内を少し乾燥させることに役立ちます。

医者に聞いてみましょう

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