妊娠合併症~妊娠前、妊娠中について~

妊娠合併症とは
妊娠合併症は、妊娠中に起こる健康上の問題です。これは母体の健康や赤ちゃんの健康、あるいは両方を含むことがあります。女性の中には、妊娠中に発生する健康上の問題を抱えている女性もいれば、妊娠前に健康上の問題があったために合併症を発症する人もいます。妊娠前および妊娠中に妊娠合併症のリスクを減らすために、女性が健康管理を受けることは非常に重要です。
妊娠前
現在、もしくは過去にあった健康上の問題について、医師に相談してください。健康上の問題について現在治療を受けている場合、医療従事者は健康上の問題を管理する方法を変更したいと考える可能性があります。たとえば健康問題を治療するために使う医薬品の中には、妊娠中に服用すると有害なものがあります。同時に、必要な薬を止めることは、妊娠した場合に考えられるリスクよりも有害である可能性があります。加えて、以前の妊娠時にあったどんな問題についても必ず話し合ってください。健康上の問題が管理され、適切な出生前ケアを受けることができれば、心身ともに健康で上部な赤ちゃんを産むことができると思います。
妊娠中
妊娠の症状や合併症は、軽くていらいらするような不快感から、重度の、ときに命の危険が及ぶ可能性がある病気までさまざまです。女性が自分の症状が正常なのか正常でないかを判断することが難しい場合もあります。妊娠中の問題には、母体もしくは赤ちゃんの健康に影響を及ぼす身体的および精神的状態が含まれることがあります。これらの問題は、妊娠することで発症するか、もしくは悪化する可能性があります。こうした問題は軽いもので、進行しません。しかし、発症すると母体や赤ちゃんに害を与える可能性があります。妊娠中に起こる問題に対処する方法があることを覚えておいてください。妊娠中に不安がある場合は、常に妊婦ケア担当者に連絡してください。
以下は、女性が妊娠中に発症する可能性がある、一般的な母体の健康状態または問題点です。
貧血
貧血は、赤血球の数が正常な数よりも少なくなっています。貧血の根本的な原因を治療することで、健康的な赤血球の数を回復させるのに役立ちます。妊娠関連の貧血を持つ女性は、疲労感や脱力感を感じるかもしれません。これは、鉄と葉酸のサプリメントを摂ることによって回復させることができます。医療従事者は、妊娠中にわたって鉄分濃度をチェックすると思います。
尿路感染症(UTI)
尿路感染症(UTI)は、尿路の細菌感染症です。以下のような場合、尿路感染症の可能性があります。
・入浴時に痛みやひりひりした感じがある
・発熱、疲労感、または震え
・頻繁にお手洗いに行きたくなる
・下腹部の圧迫感
・ひどい臭いやにごり、血が混じった尿が出る
・めまいや背中の痛み
尿路感染症ではないかと思ったら、医療従事者に見てもらうことが大切です。尿検査をすると、尿路感染症かどうかを知ることができます。細菌を殺すための抗生物質で治療すると、1日から2日で改善することが多いです。女性の中には、自覚症状がないまま膀胱に細菌が入ることがあります。医療従事者は、このケースに当てはまるかどうかを確認するために、妊娠初期にあなたの尿を検査して、必要があれば抗生物質で治療します。