日差しの強い場所での安全性と日焼け止めについて

日焼け止めの効果的な使用方法
大人や子供が日差しの強い場所で過ごす際の安全に関するアドバイスと、日焼け止めの効果的な使用方法について説明します。
日焼けは、皮膚ガンのリスクを増大させます。日焼けは、海辺などだけでなく、曇っている日でもすることがあります。
日焼けをするのにこれといって安全な方法や健康な方法はありません。日焼けしていても、太陽の日差しから皮膚を守ることにはなりません。
日差しの強い場所で安全に過ごすには
日差しが非常に強い時間帯は、日陰で過ごすようにしましょう。以下に気をつけてください。
・午前11時~午後3時の日差しの強い時間帯は日陰で過ごす
・日焼けしないように気をつける
・日焼けのために一枚はおったり、サングラスをかける
・子供には特に気をつける
・SPF15以上の日焼け止めを使う
SPF数値はどれくらいを使えばよいですか?
日差しから守るために、日焼け止めのみに頼るのは避けましょう。一枚はおったり、日差しが一番強いときは日陰にいるようにしましょう。
日焼け止めを買うときは、以下を確認するようにしてください。
・紫外線A波(UVA)を防ぐ指標である、「PA」が明記されている
・紫外線B波(UVB)を防ぐ指標である、「SPF」が15以上である
日焼け止めの使用期限にも注意してください。ほとんどのものは、2~3年で期限が切れます。
日焼け止めの効果的な使用方法
ほとんどの人は、十分な量の日焼け止めを塗っていません。以下に注意してください。
・顔や腕、首まわりのみに塗る場合は、100円玉2枚分くらいの量を塗る
・水着を着ていて、全身に塗る場合は、500円玉3枚分くらいの量を塗る
日焼け止めを塗っても、量が少ないと効果が半減してしまいます。SPF15のものでは足りないと感じる場合は、SPF30などのより強いものを塗るようにしてください。
日焼けしてしまう可能性があるくらいの長い時間日差しの強いところで過ごす予定がある場合、日焼け止めを二回塗るようにしましょう。
・出かける30分前
・出かける直前
日焼け止めは、日差しにさらされる箇所全てに塗るようにしましょう。顔、首、耳も忘れずに塗ってください。
日焼け止めは、取れてきたと感じた場合や時間がたったら、塗りなおすようにしましょう。詳細は、パッケージに書かれている使用方法を参照してください。
たとえば、水に入ったとき(防水の日焼け止めであっても)、タオルで体を拭いたとき、汗をかいたとき、こすってしまったときなどに塗りなおすようにしましょう。
水泳と日焼け止め
水につかると日焼け止めが取れてしまいます。また、水で体が冷えていると、日焼けをしていないように感じるでしょう。しかし、水中にいても、紫外線を浴びてしまいます。
汗をかく可能性がある場合や水中に入る際には、防水効果のある日焼け止めを塗りましょう。
水に入ったあとは、防水の日焼け止めであっても、直ちに日焼け止めを塗りなおすようにしてください。
子供と日焼け止め
赤ちゃんや子供の日焼け防止には特に気をつけてください。子供の肌は、大人よりも繊細です。日差しの強い場所で繰り返し過ごすことで、将来的に皮膚ガンに発展してしまう恐れがあります。
六ヶ月未満の赤ちゃんは、強い直射日光にあたらないようにしてあげてください。
子供は、以下に注意するようにしてください。
・洋服で直射日光から守る
・特に日差しが強い時間帯は日陰で過ごさせる
・SPF15以上の日焼け止めを塗る
洋服では守れない、顔、耳、足、手の甲などに特に注意して日焼け止めを塗ってあげてください。
日差しから目を守る
海などの日差しの強いところで正しく目を守っていないと、目の表面に日焼けに似た現象が起きます。一定期間で収まりますが、痛みを伴います。
雪、砂、コンクリート、水などに太陽光が反射する場合は特に危険です。
太陽を直接見ることは絶対にやめてください。永久的に目を傷めてしまう恐れがあります。
服とサングラス
以下のような、日焼け防止になる洋服を着たりサングラスをかけましょう。
・顔、首、耳を覆う、つばの広い帽子をかぶる
・長袖のトップス
・繊維が細かくて日差しを通さないズボンやロングスカートをはく
・UVカットのサングラスをかける
日焼けをしたらどうするか
日焼けした肌を冷たい水で流し、アフターサンローションを塗ります。
パラセタモールやイブプロフェンといった成分を含んだ鎮痛剤は、日焼けによる炎症からくる痛みを抑えてくれます。
状態が悪化したり、皮膚がひどく腫れたり水ぶくれができてしまったら、医師に相談してください。赤みが引くまでは、日差しを浴びないように注意してください。
日差しに特に気をつけなくてはいけないのはどのような人ですか?
以下の人は、特に日差しに注意してください。
・肌が白い人
・そばかすのある人
・日焼けすると黒くなる前に赤くなる人
・ほくろがたくさんある人
・皮膚に問題があり、過去に治療を受けた人
・休暇など、たまにしか強い日差しを浴びない人
・太陽の日差しが非常に強い暑い国に住んでいる人
・家族に皮膚ガンになったことがある人がいる人
太陽の下で過ごす時間の多い人は、それが遊びでも仕事でも、正しく日差しから身を守らないと、皮膚ガンになるリスクが高まります。
もともと肌が茶色い人や黒い人は、紫外線に強いため、皮膚ガンになる人が少ない傾向にあります。それでも、皮膚ガンになる可能性はあります。
ほくろを守る
ほくろがたくさんあったり、そばかすがある人は、皮膚ガンになる可能性が平均より高いため、より注意が必要です。
日焼けを予防しましょう。サングラスや帽子をしたり、長袖の服を着たり、SPF15以上の日焼け止めを塗って、日差しから肌を守りましょう。
肌に変化がないか、常に気にするようにしてください。以下のようなことがないか、チェックしましょう。
・新しいほくろ、しこり、盛り上がり
・ほくろやそばかすの大きさ、形、色が変化していないか
このようなことがあれば、すぐに医師に相談してください。皮膚ガンは、早期に発見することができれば、簡単に治療することができます。