色素性絨毛性結節性滑膜炎(PVNS)について

色素性絨毛性結節性滑膜炎とは?
色素性絨毛結節性滑膜炎(しきそせいじゅうもうせいけっせつせいかつまくえん;PVNS)は、滑膜に絨毛状の増殖や結節を形成し、膝関節や股関節に影響を与えるする疾患です。 また、肩、足首、肘、手、足に発症することもあります。
PVNSは、関節の内膜が腫れて増殖し、関節周囲の骨が傷害されます。 また、内膜では余分な体液を作って腫れを起こし、動かすと痛みを伴います。
PVNSはだれにでも発症する可能性がありますが、20〜45歳の男性に多くみられます。
症状
PVNSの主な症状は、関節の腫れと硬さです。 関節が傷つくことがあります。 関節を動かすと、はじける感じがあることがあります。症状は徐々にあらわれ、時間が経つにつれて変化します。
原因
PVNSの原因は正確にはわかっていませんが、遺伝性はないとされています。 また、特定の仕事や活動によって引き起こされるものでもありません。
診断と検査
PVNSは、関節炎やほかの関節の疾患のようにみえることがあります。 これらの状態を確認するために、ひととおりの身体検査の後、患部のX線検査を行います。
関節から関節液を抜き取って検査したり、さらに核磁気共鳴画像(MRI)で詳細な画像検査が必要なこともあります。
治療
PVNSの治療は、関節の内膜を除去することです。 これは関節鏡手術と呼ばれます。 関節鏡手術では、関節上の皮膚に小さな切れ目をつけ、内膜を取り外すために細いチューブを関節内に挿入します。
PVNSは一度手術しても再発しやすく、 痛みが何度も繰り返されるようなら放射線療法を行います。 場合によっては、関節を完全に交換する人工関節置換術が必要です。
痛みが再発したら、影響を受けた関節を休め、痛みを緩和するため、歩行には「松葉杖」を使用します。
痛みや腫れを緩和する薬は、市販のイブプロフェンやアスピリン、ナプロキセンなどの抗炎症薬を使用することもいいでしょう。薬の服用にあたっては、医師または薬剤師に相談してください。
医師に質問すべき事項
PVNSの原因は何でしょうか?
PVNSの最良の治療法は何ですか?
PVNSの症状が緩和されるまでにどれくらいの期間が必要ですか?
PVNSの症状が繰り返す原因は何ですか?
運動するのは安全でしょうか? どのような運動をすればいいですか?