安全にスプラウトを食べるためのアドバイス

スプラウトが原因の食中毒
1996年以降、生あるいは十分に調理されていないスプラウトを食べたことが原因で食中毒を起こした例が世界中で少なくとも30件報告されています。
こうしたケースのほとんどが、サルモネラ菌や大腸菌によって引き起こされています。
スプラウトとは?
水の中で種を育てたものがスプラウトです。これらは、葉がついて成長する前に収穫される新芽です。スプラウトには、次のような種類があります。
・豆のスプラウト
・アルファルファ
・カイワレ
・ブロッコリーのスプラウト
どのような細菌がついている可能性がありますか?
サルモネラ菌と大腸菌が、スプラウトによる食中毒に最も多い菌です。ほかにも、セレウス菌、黄色ブドウ球菌、リステリア菌などもスプラウトに付着して食中毒を引き起こす可能性があります。
スプラウトには病気になるリスクがありますか?
あらゆる生や十分に調理されていない食材と同様に、スプラウトも汚染されていたら食中毒を引き起こすリスクがあります。ほかの新鮮な食材と異なるのは、スプラウトが育つ環境は暖かくて湿気も多いため、サルモネラ菌、リステリア菌、大腸菌をはじめとする細菌が繁殖するにも最高の環境であるということです。
社会的弱者へのアドバイスは何ですか?
食中毒にかかるリスクが高いだけでなく、そこからさらに合併症を発症してしまう人たちがいます。高齢者、赤ちゃん、妊娠中の女性、病気などが原因で免疫の弱い人などがこれに当てはまります。
社会的弱者には、スプラウトを十分に調理してから食べさせるようにしてください。
十分に調理するとはどういうことですか?
スプラウトを十分に調理するには、沸騰したお湯で一定の時間調理するようにしてください。
自宅でスプラウトを栽培できますか?
できますが、自宅で栽培できる専用の種を購入するようにしてください。必ず商品の指示を守ってください。
栽培する前としたあとは、栽培するための道具を、熱いお湯と石鹸で十分に消毒するようにしてください。また、食事の準備をする前とおなじように、種を扱う前とあとには必ずよく手を洗ってください。