妊娠中に安全に仕事を行うために聞くべき8つの質問

妊娠中の仕事について
あなたは24時間あなたの赤ちゃんの安全を考えているかもしれないが、仕事の際にはさらなる注意を必要とする。事務的な仕事であろうが肉体労働の仕事であろうが、以下があなたとあなたの赤ちゃんを安全に保つヒントと、自身に聞くべき質問だ。
資料を締め切りに間に合わせたり客の購買力を掻き立てたり昇進を獲得するなど、仕事をうまく行うことはおそらくあなたの最優先事項であろう。しかし、妊娠した今、あなたは上司だけでなくあなたの赤ちゃんの心配もしなくてはならない。実際、仕事の際に直面する状況のいくつかはあなたの健康的な妊娠を脅かす可能性があるため、あなたは赤ちゃんの健康的な成長と安全が仕事により脅かされないように注意する必要がある。
多くの女性は、妊娠期間の最初の3ヶ月間は自分自身や自分の赤ちゃん、自分の仕事を危険にさらすことなく、仕事と健康的な妊娠を両立することができている。そしておそらくあなたはそれができているだろう。
それでも、妊娠中の女性にとって明らかに安全で、より適している仕事もある。ほとんどの妊娠したまま仕事を行うことで発生する問題は、適切な予防措置をとったり代替の仕事を用意することで回避することができる。以下が、自分の職場の状況を評価し、自分の権利を知り賢い選択をするための方法である。自分自身に以下の質問をして、自分の懸念について自分の医者に相談し、何が職場上の安全な仕事なのか判断できるようにすべきだ。
1.力を要する仕事かどうか
重い荷物を持ち上げる仕事、長時間立ったままの仕事、過度の残業を必要とする仕事は、流産、早産、死産のリスクを高める可能性がある。あなたの職務内容が上記のいずれかい当てはまる場合は、あなたの医者に仕事が妊娠に与えるリスクについて相談すべきだ。そして必要ならば、自分の雇用者に、産休から戻るまで、力をあまり必要としない代替の仕事をお願いすべきだ。
2.重い機械または危険な機械を操作するかどうか
あなたが重い機械や危険な機械を操作する工場や製造の仕事をしている場合は、妊娠中はあなたの赤ちゃんのためにあなたの仕事内容を変えることができないかどうか相談すべきだ。また、製品の安全性に関する詳細については、機械の製造元に問い合わせ知ることができる(法人の医療責任者に聞く)。
3.有害な化学物質にさらされているかどうか
あなたの仕事はヒ素、一酸化炭素、鉛、ダイオキシンなどの化学物質に曝される仕事かもしれない。それらの物質は赤ちゃんを危険にさらす可能性がある。
コンピュータチップ工場、ドライクリーニング工場または造船工場
ゴム工場または皮革工場
陶器製造工場
農場
印刷工場
化学物質にさらされる場所での仕事だと思われる場合は、雇用者に安全な場所での代替の仕事にできるかどうか相談すべきだ。必要に応じて、労働組織が、確実に、あなたが安全な仕事を行えるために必要なステップを踏むようにすべきだ。潜在的に有害な化学物質にさらされる職場の場合は、雇用者は、化学物質安全性データシート(Material Safety Data Sheet )を持っているはずである。それをもらい医者と評価するべきだ。
空中に何の有害物質が含まれているかわからない場合はどうすべきか。法律によると、被雇用者は、職場で何の化学物質にさらされているのか知る権利があり、雇用者は、被雇用者にそれを教える義務がある。 OSHAは、これらの法律を監視する規制機関である。職場の安全に関するあなたの権利に関する詳細については、この機関に連絡するべきだ。
4.医療従事者かどうか
医師、看護師、医療技術者は毎日自分の健康と安全をリスクにさらしている。それは仕事の一部であり、人々の命を救うためには時折必要だ。しかし、妊娠している医療従事者は、以下の物質にさらされないために、仕事内容を変更できないかどうかの相談をするなどの予防措置をとるべきだ。
癌と戦うための薬(Cancer-fighting drugs)(アルキル化剤や抗腫瘍剤など)
放射線
麻酔ガス
機器を殺菌するために使用される化学物質(ホルムアルデヒドやエチレンオキシドなど)
さらに2つの常識的なヒント:
X線にさらされることに注意する:低線量の診断用X線で、危険なレベルの放射線にさらされていると心配することはない。しかし、より高線量の放射線にさらされる職場での仕事は、放射線のレベルが安全であると考えられるレベルを超えないように特別な装置を着用するべきだ。 (詳細については、組合の担当者または人事担当管理者に聞く必要がある)
衛生管理のための特別な予防策を講ずる。 HIV、B型肝炎、サイトメガロウイルスなどの疾患を患っている患者を治療する場合は、予防措置を講ずるようにすべきだ(どんな医療従事者もすることだが)。手袋、手洗いや賢明な判断をすることはあなた自身を守るための良い策で、それらの策が確実に最新のものであるようにすべきだ。
5.他に病気の可能性にさらされているかどうか
動物や肉を使って作業する場合:おそらく、糞便を介してヒトに感染する可能性のある感染症であるトキソプラズマ症を知っているだろう。その病気に対する免疫があるかどうかわからない場合は、医者に検査を依頼すべきだ。免疫がないと分かった場合は、仕事中には手袋をし、仕事後には手を洗うことを確実にすべきだ。
幼い子供の対処をする場合:教師や社会福祉士が、鶏痘、第5病、CMVなどの妊娠に影響を及ぼす可能性のある感染症に接触する可能性がある。そのため、頻繁に徹底的に手を洗う、手袋やマスクを着用するなどの予防策を講じたり、必要に応じて予防接種を受けていることを確実にすべきだ。
6.デスクワークであるかどうか
デスクワークをしている人なら誰でも、肩の痛み、目の疲れ、頭痛などを経験する。赤ちゃんには害はないが、あなたの体には多くの負荷をかける。体の緊張を和らげるためのヒント:
頻繁に立ち上がる。あなたが座って状態で長い時間を過ごす場合は、立ち上がって、ストレッチし、机から頻繁に離れるべきだ。
ストレッチをする。あなたの椅子に座っている間に頻繁に腕、首、肩を伸ばす。
足を上げる。腫れを軽減するのに役立つ。低いスツールや箱に足を乗せる。
座席をより快適にする。クッションで背もたれを支え、会社が提供するエルゴノミック機器(キーボード、マウス、電話)を使用する。会社がそれらを提供していない場合は自分で買い、代金を会社が持ってくれるかきくべきだ。
7コンピュータを用いた仕事が多いかどうか
コンピュータの画面は非常に低量の放射線を放出するが妊娠中の女性にとって害のある量ではない。一番の懸念事項は過度のタイピングによる指先や手首の痛みだ。もし手根管症候群の悩みを感じているなら、以下が役に立つ。
ソフトタッチでタイプする
あなたの手首がまっすぐのままタイプする
手を肘よりも低く保つ
手首ブレースを着用することを検討する
上記のいずれにも役立たないと思われる場合は、医者に相談すべきだ。
8.その他のリスクがあるかどうか
家を改装したり、工場、化学研究室、美容院、農場などで働いている場合には注意すべきだ。 必要に応じてマスクや呼吸用保護具などの保護服を着用するのが良い。 自分の職場の具体的な状況について医師に話すべきだ。危険なことが何であるか、心配する必要があるのかないのか、教えてくれる。