薬歴を作ることで転院のときの不安を減らす

薬歴とは
入院をしますか?医者を変更しますか?もしそうするなら、あなたが服用しているすべての薬についての最新で、完全なリスト、つまり薬暦を作ることは良い考えです。これはあなたが正しい薬を服用し続けていることを確認するために役立ちます。
医師、病院、ケアワーカーを変更するときには、あなたが服用しているすべての薬に関する記録もあなたと一緒にほかの病院へ移るはずです。
しかし、このようなことが起こらない場合があります。王立薬剤師会によると、患者の30%から70%が、自分たちの治療がほかの機関に移されたとき(例えば、開業医のもとから病院へ、または病院間など)、薬物に関するミスを経験するといいます。
間違った薬を服用したり、処方されているすべての薬を服用しないと、害を及ぼす可能性があります。
自分の薬歴を作る
あなた自身、あるいはあなたの治療をする人は、あなたが現在服用しているすべての薬の完全で、最新の薬歴を維持し続けることによって医療従事者があなたの服用している薬の服用歴をたどる手助けをすることができます。薬歴の作成に助けを必要とする場合には、医者や医療従事者に相談してください。
薬歴は、あなたや医療従事者があなたの薬の服用歴を追跡することに役立ちます。休暇などで家を離れるときはいつでも、このリストを携帯しておくとよいでしょう。あなたが病気にかかった場合に、薬歴は医療従事者にとって役立つものとなるはずです。
あなたが服用しているすべての薬を安全な場所で保管するようにしてください。有効期限の切れた薬やもう服用していない薬はいつまでも持っていないようにしましょう。薬剤師のもとへ持って行って安全に処理してもらってください。
一度も担当医やほかの医療従事者に相談することなく、処方された薬の服用を中止しないでください。
薬は患者の情報が書かれたリーフレットとともに渡されます。ここにはその薬の安全で効果的な使い方が書かれています。薬をもらってもこのようなリーフレットが添付されていなかった場合は、頼んで提供してもらいましょう。
自分の薬について質問や懸念がある場合には、医師に助けを求めることができます。医師の話していることを理解できないときは、もう一度、もっと簡単に説明してほしいと頼みましょう。
また、お近くの薬剤師に薬について尋ねるという方法もあります。薬の使用法について検討してもらうことを頼むこともできます。こうすることで薬剤師はあなたの薬を調べ、あなたが抱えている問題や懸念について話し合うことができます。
病院と薬
入院する、転院する、あるいは退院する場合には、薬歴も入院・転院先の病院へ持って行くといいでしょう。こうすることで、あなたが必要とする薬を服用し続けることができます。
薬歴を病院へ持って行きましょう
入院する前に、完全で、最新な自分の薬歴を作りましょう。それを病院へ一緒に持って行き、医療スタッフに提示してください。薬を一緒に持ってくるようにお願いされている場合は、必ず服用している薬をすべて持っていくようにしてください。
薬とともに転院する
病院間での移動がある場合は、薬歴を持参してください。可能であれば、すべての薬を元々入っていた容器に入れておいてください。
病院では、医師、看護師、ほかの医療従事者があなたが病院に着いてから24時間以内に薬をチェックする必要があります。病院のスタッフがこれを行わない場合は、スタッフに尋ねてみましょう。
薬とともに退院する
退院するときは、薬についての説明をするように頼んでください。これは新しい薬が処方されたときに特に大切です。
どの医薬品にも患者の情報が書かれたリーフレットが添付されていなければなりません。リーフレットを受け取っていない場合は、後で見直すことができるように、リーフレットをもらえるか尋ねて受け取ってください。後で参照できる記録を保管できるよう、情報が書面に書かれているものをもらうようにしましょう。
自分の薬歴に新しい薬を加えることを忘れないでください。このことに関して助けを必要とする場合は、病院のスタッフに相談してください。
次に医師のもとへ診察に行くときに、彼らがあなたの服用薬に関する変更を把握しているかどうか確認してください。薬歴を診察時に持って行くことは役に立つでしょう。