幼児への授乳には親子ともに良いことがあります

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授乳について

赤ちゃんがヨチヨチ歩きを始めた、またはその年齢に近づいてきたからといって、授乳を止める必要はありません。お節介な人がこの話題には口をだしてくるかもしれませんが、お母さんと子どもの両方が望む限り、母乳の授乳を続けてもよいのです。

幼児への授乳

口うるさい近所の人が、幼児に授乳をしているのを見つけたら、目を吊り上げるかもしれません。1歳をすぎた幼児に母乳育児を続けることは公的機関も支持しています。米国小児科学会(The American Academy of Pediatrics)は、生後1年を過ぎても、お母さんと子供が望む限り、母乳の授乳を続けることをアドバイスしています。さらに、世界保健機構(WHO)と国連児童基金(UNICEF)は、ともに幼児は生後2年以上授乳してもよいと推奨しています。

幼児への授乳は、赤ちゃんへの授乳とは違います。生後1年までに、固形の食べ物や牛乳からほとんどの栄養を得ているため、どのぐらいの頻度でどのぐらいの量を幼児に授乳すればよいのかという決まりはありません。幼児が授乳する時を決めます。幼児の中にはおやつとして母乳を飲む子もいれば、1日を通してちびちび何回か飲む子もいます。

そうだとしても、授乳期間を延長すつことの利点の一つは、幼児に与える栄養を高めることができることにあります。特に好き嫌いの多い子供にはそうです。実際、母乳成分は子供が必要な栄養のニーズに合わせて変わると専門家は信じています。子供が小食だとしても、好き嫌いによって欠けている栄養を授乳で補うことができます。しかし、授乳を食事やスナックそのものとして与えないようにし、好き嫌いの多い子供のための体に良い食べ物を与えるようにしましょう。

幼児への授乳期間の延長に関して、他の利点

他の利点には次のようなものがあります。

病気からの保護があります。母乳は幼児の免疫系を高め続けるため、風邪、耳感染症、アレルギー、その他の一般的な病気になりにくくなります。また、病気になったとしても、授乳は症状を和らげることに役立ちます。実際、母乳はお腹の調子が悪いときに和らげることに役立ちます。

将来健康になります。母乳育児をしている赤ちゃんと幼児が成長した時に、低血圧や低コレステロールを含む、全てにおいて良い健康状態を享受しているという研究があります。また、太りすぎや糖尿病、2型糖尿病の発症が少なくなっています。

脳が活発になります。幼児に対して、母乳育児を長く頻繁にするほど、母乳に特徴的であるオメガ3脂肪酸もしくはDHAのお陰で、賢くなります。

幼児の独立性を高めます。幼児はいつでも安全なお母さんの胸に戻ることができることを知っているため、いつもお母さんにべったりくっついているのではなく、安心して自分だけで遊ぶことができます。

安心感を持つことができます。おしゃぶりやお母さんの胸は、怒っている幼児の気持ちを落ち着かせることに役立ちます。

静かな時間をとることができます。幼児にはやらなければならない大切な仕事があります。探検したり、新しいスキルを得たり、世界の色々なことを理解したりしています。働く人たちと同じで、幼児にも休みは必要です。忙しい1日の間で、授乳の時間は幼児にとって最高の休息時間になり、これはお母さんにも必要な休息時間となります。

加えて、幼児に授乳することはお母さんにも利点があります。母乳を与えることは特定のがん(乳がん、卵巣がん)のリスクを減らすことができ、また、母乳育児はエネルギーを消費(カロリーも消費)するため、健康的な体重を維持することに役立ちます。

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