ブロッコリーは実力派栄養食品なのか?

ブロッコリーの効果は?
ブロッコリーは、柔らかく高貴な実力派栄養食品として見出されました。
ブロッコリーのファンは、この食材が癌や高血圧、心臓血管疾患、糖尿病予防になると主張しています。
ブロッコリーはビタミンCと葉酸を豊富に含んでいます。また、ビタミンA、K、カルシウム、繊維、β-カロチン、および他の抗酸化物質(特にインドール-3-カルビノールとスルフォラファン)も含まれています。
ここでは、ブロッコリーに関する多くの健康効果がより厳密な検証に耐えるかどうかを確認しました。
ブロッコリーの効果の証拠は?
ブロッコリーを食べると癌を予防できますか?
ブロッコリーなどのより多くの非デンプン質の野菜を食べることは、いくつかのがん(口腔がん、咽喉がん、胃がんなど)の危険性をおさえるのに効果があります。ブロッコリーの中のいくつかの栄養素が健康上の利益をもたらす可能性はありますが、これをさらに確かめるためには臨床試験が必要です。
ブロッコリーは高血圧を改善しますか?
ブロッコリーが血圧を下げるという根拠はありません。 2010年の研究では、高血圧の40人の患者が4週間乾燥濃縮ブロッコリー芽10gを摂取しましたが、血管の健康状態は改善されず、アテローム性動脈硬化症の危険性も低下しませんでした。
ブロッコリーは循環器系疾患を予防するのに役立つでしょうか?
糖尿病患者81人を対象にした2012年の小規模な研究では、1日10gのブロッコリー芽粉を4週間摂取したグループの人々は、コレステロールおよびトリグリセリド(血中に見られる脂肪の一種)のレベルが低下しました。コレステロールとトリグリセリドは、いずれも心血管疾患を引き起こす可能性がある物質です。
ブロッコリーは糖尿病改善に役立ちますか?
2008年の研究ラボでは、研究者らは砂糖を入れたヒトの血管に酸化防止剤スルフォラファンを塗布しました。その結果、高血糖(糖尿病の場合に起こりうる)によって引き起こされる小血管の損傷を防ぐために、スルフォラファンが放出されることがわかりました。しかし、この研究からスルフォラファンが糖尿病患者を損傷から守るかどうかは不明です。
ブロッコリーに対する栄養士の判定
ブロッコリーには従来言われていたような大げさな健康効果はないかもしれないが、それでも葉酸や可溶性・不溶性繊維、ビタミンC、A、カルシウムなど身体に必要な多くの栄養素を含んでいます。
カリフラワー、ボクチョイ、キャベツなどとともにアブラナ科の野菜の一つであり、これらにはすべて、癌細胞の増殖を妨げる身体能力の改善に関連する化合物が含まれています。
ブロッコリーは、サラダやフライドポテト、カレー、スープなどどんな料理にも合うフレキシブルな野菜です。80g食べれば、1日に食べるべき5種類の野菜の一つにカウントできます。