さまざまな種類の失禁についての基礎知識

失禁は恥ずかしいことですか?
失禁は驚くほど一般的です。4人に1人は人生のいつかの時点で尿のコントロールに問題を持ち、10人に1人が便のコントロールに問題を持つと推定されています。つまり、喘息や糖尿病、てんかんを合わせた数よりも多くの人々に失禁があるのです。
失禁についての思い込み
失禁は女性の問題とみなされることも多いですが、それは正しくはありません。女性は男性よりも尿失禁が多いです(女性の32%、男性の13%が経験します)が、男性は女性と同じくらいの割合で便のコントロールに問題を持っています。
失禁は高齢者にしか起こらないということも思い込みです。年を重ねるにつれて膀胱のコントロールを失う可能性は否めませんが、いつでも誰でもそうなる可能性があります。
通常はトイレには1日に4〜7回行き、一度に一定量の尿を出します。失禁のある人は、頻繁にトイレに行き、一度に出す量は少ないことがあります。
緊張性性尿失禁とは何ですか?
くしゃみをする、笑う、咳をする、何かを持ち上げる、運動をしているときに尿が漏れるものです。膀胱周囲の筋肉(骨盤底筋)が弛緩すると起こります。出産、骨盤の手術、閉経後に一般的です。
切迫性尿失禁とは何ですか?
突然トイレに行きたくなり我慢できなくなるものです。膀胱が “痙攣”して、膀胱がいっぱいになっておらず準備もできていないのに尿を搾り出そうとする、過活動膀胱と呼ばれる病気の症状のこともあります。過活動膀胱は、糖尿病、感染症、膀胱結石、神経疾患(多発性硬化症など)、アルツハイマー病および脊髄損傷によって引き起こされることがあります。男性では、前立腺の病気が過活動膀胱の原因となることがありますが、多くの場合原因は見つかりません。
混合失禁とは何ですか?
このタイプはかなり一般的であり、緊張性と切迫性の組み合わせです。
横溢性尿失禁とは何ですか?
尿漏れが代表的ですが、気づかないことも多いでしょう。気づいたら、非常に頻繁にトイレに行かなければと感じるでしょう。
便失禁とは何ですか?
10人に1人は人生のどこかの時点で便失禁になると考えられています。トイレに間に合わなかったり、気づかないうちに腸から漏れるといったことが原因です。便失禁は、多発性硬化症などの神経疾患、脊髄損傷または出産後の裂傷などによって引き起こされ得ます。