毒素性ショック症候群についての基礎知識

症状

毒素性ショック症候群とは

毒素性ショック症候群(TSS)は、ブドウ球菌( 黄色ブドウ球菌 )感染症であり、重度の症状を引き起こしたり、生命を脅かすこともあります。 急速に増殖し、最終的に臓器不全につながる細菌によって引き起こされます。 黄色ブドウ球菌は、女性の膣にみられるものです。 細菌感染が悪化すると、血流に入り、毒素性ショック症候群になる可能性があります。
毒素性ショック症候群は深刻な感染症であり、症例の50%が死に至ります。 生存しても感染を再発することがあります。

症状

約38.9℃以上の発熱は、毒素性ショック症候群のリスクがある人には警告サインといえます。 他の症状としては、以下のものがあります。
頭痛
嘔吐
低血圧
精神錯乱
下痢
手のひらや足の裏に赤い発疹がでる
毒素性ショック症候群の症状がある場合は、すぐに緊急治療室に行ってください。 感染症は急速に悪化し、臓器不全や死亡を引き起こす可能性があります。

原因

毒素性ショック症候群は、生理期間中のタンポンの使用に結びつく感染症として、1970年代後半に国民の注目を集めました。 もっと最近の研究では、交換せずに、推奨された時間より長くタンポンを使用すると、黄色ブドウ球菌感染をおこす完璧な環境を作り出すことが報告されていますが、タンポンの使用が唯一の感染経路ではありません。 特定の避妊具が推奨時間より長く使用されると、同じ危険が存在します。
すべてのブドウ球菌感染が毒素性ショック症候群に至るわけではありません。タンポンの使用について言えば、研究者の多くはタンポンを挿入すると膣を傷つけ、感染に対して脆弱(ルビ)になると考えています。 また、人工繊維で作られたタンポンは、100%の綿で作られたタンポンよりも細菌を捕らえる可能性が高いと考えられています。
毒素性ショック症候群は、他の理由でも起こり得ます。 これは、火傷や外科手術の後傷口が適切に治癒していない場合、皮膚感染症や出産の傷口が癒えていない場合、医療用ガーゼで止血した重篤な鼻血の止血を医療用ガーゼで行った場合などにこうした傷口から発生する可能性があります。 このため、毒素性ショック症候群は男性および子供でもかかることがあります。

診断と検査方法

毒素性ショック症候群を迅速に検査する方法はありません。 医師は、血液サンプルまたは感染した傷から採取したサンプルを使用して、細菌を検査することができます。 しかし、体が苦しんでいるときにはこの検査に頼るのは時間がかかり過ぎます。医師は通常、高熱、低血圧、発疹などの症状に基づいて毒素性ショック症候群を診断します。

予防方法

女性がタンポンを使い続けたいなら、慎重に使用することで毒素性ショック症候群のリスクを減らすことができます。 医師は、生理期間中に以下のことを実行する必要があると提唱しています。
タンポンとナプキンを交互に使用することで、細菌が増殖する環境を作らない
吸収量の高いタンポンを使用しないこと
取扱説明書の指示に従って、頻繁にタンポンを交換すること
量が少ない日には、タンポンの代わりにナプキンを使用すること
開いている傷や火傷がある場合は、それがきれいに消毒されていることを確認し、感染の兆候(例えば、発赤、腫脹、または膿)に注意してください。 医師に、黄色ブドウ球菌の感染を避けるために、傷またはやけどの手当をどのようにするべきか質問してください。

治療方法

毒素性ショック症候群は急速に悪化するため、救急室に到着するまでに重症化することがあります。 到着したら、医療スタッフは水分、抗生物質、血圧の薬を投与するためにIV点滴(静脈内注射)を開始します。 腎臓が機能していない場合は、血漿(血液に含まれる液体成分の一つ)の投与と腎臓の透析を受けることもあります。 タンポンや避妊具であるペッサリー、スポンジ、または子宮頸部キャップなどを装着している場合、それを取り除きます。 感染が創傷に起因する場合、創傷は完全に消毒されます。状態が 安定したら、集中治療室に移動して監視が行われます。

毒素性ショック症候群にかかったら

感染し治癒した後にも重大な健康上の問題が起こる可能性があります。生命維持装置の使用や臓器不全の症状から回復した後にも問題が起こることもあります。

医師に質問すべき事項

タンポンや特定の避妊器具の使用は、どれくらいの時間間隔ですべきですか?
傷口から毒素性ショック症候群を引き起こす細菌に感染するリスクを高めてしまう健康状態はありますか?

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