食中毒についてについて知っておきたいこと

症状

食中毒のハイリスクグループ

汚染された食べ物を食べた後に病気になるかどうかは、細菌、暴露量、年齢、健康状態によって異なります。ハイリスクグループには以下のものがあります。

高齢者

年を取るにつれて、免疫システムは若い時と同じくらい素早く、かつ、効果的に細菌に反応しないかもしれません。

妊娠中の女性

妊娠中、代謝や循環の変化が食中毒のリスクを増加させる可能性があります。そのときの反応は、妊娠中にもっと重症になるかもしれません。まれに、あなたの赤ちゃんも病気になる可能性があります。

幼児および子供

子供たちの免疫系は、完全には発達していません。

慢性疾患のある人

糖尿病、肝臓病、エイズといった慢性疾患を患うか、がんの化学療法もしくは放射線療法を受けることで、免疫反応が低下します。

食中毒の最も一般的で重大な合併症は脱水、つまり、水分と、必須の塩分およびミネラルの重大な損失です。健康な成人であり、嘔吐や下痢で失う体液を補充するのに十分な量の水分を摂取していれば、脱水は問題ではありません。

免疫系統が抑制された幼児や高齢者、または慢性疾患を患っている人は、補う量よりも多くの体液を失うと、重度の脱水になる可能性があります。その場合、入院して静脈内で液体を補充する必要があるかもしれません。極端な場合、脱水は致命的となることがあります。

食中毒の中には、以下のような特定の人に潜在的に重大な合併症を発症するものがあります。

リステリア菌

リステリア食中毒の合併症は、生まれていない赤ちゃんにとって最も重症である可能性があります。妊娠初期に、リステリア感染は流産につながる可能性があります。妊娠後期に、リステリア感染にかかると、たとえ母親の症状が軽度であったとしても、死産、早産、または潜在的に出生後の致命的な感染を引き起こす可能性があります。リステリア感染症で生存している幼児は、長期的な神経学的損傷を受け、発達が遅れることがあります。

大腸菌(E.coli)

ある種の大腸菌株は、溶血性尿毒症症候群と呼ばれる重篤な合併症を引き起こす可能性があります。この症候群は、腎臓の小さな血管の内壁に損傷を与え、腎不全に至ることがあります。高齢者、5歳未満の子供、および免疫系が弱い人は、この合併症を発症するリスクが高いです。これらのリスクカテゴリのいずれかにいる場合は、おおびただしい下痢、もしくは血まじりの下痢といった最初の兆候で医師に相談してください。

ご自身、もしくはお子さんがが医師に診察する必要がある場合は、最初にプライマリケア提供者に診てもらえます。診断に関して疑問がある場合、医師は感染症専門医に紹介するかもしれません。

あなたができること

質問リストを準備すると、医師との時間を最大限に活用することができます。以下のような質問が考えられます。

・症状の原因は何でしょうか?他の原因が考えられますか?
・検査が必要ですか?
・最高の治療法は何ですか?代わりのものはありますか?
・投薬が必要ですか?必要な場合、処方薬に代わる代替薬がありますか?
・どのように症状を和らげることができますか?

医者から尋ねられる可能性があること

医師が聞くかもしれない質問として、以下のようなものがあります。

・家族や身近な人は、同様の症状を発症ていますか?発症している場合、あなたと同じものを食べましたか?
・水や食べ物が安全でない場所に旅行しましたか?
・血便をしていますか?
・熱がありますか?
・症状が始まる数日または数週間で抗生物質を服用しましたか?
・症状はいつ始まりましたか?
・症状は続いていますか、もしくは発症したり落ち着いたりを繰り返していますか?
・過去数日間にどんなものを食べましたか?

その間にできること

多量の水分を飲んでください。消化器系へのストレスを減らすために、刺激のないものを食べるようにしてください。お子さんが病気になっている場合は、同じアプローチ(水分と刺激のないものをたくさん与える)を守ってください。授乳中または乳児用人工乳を使っている場合は、いつものように子供に食べさせ続けましょう。

お子さんに経口補水液を与えることが適切であるかどうかは、お子さんの医師に相談してください。高齢の成人および免疫系統が弱っている人も、経口再水和溶液のメリットを享受する可能性があります。下痢を緩和するのに役立つ薬は、一般的に子供にはお勧めできません。

食中毒は、病気になっている期間、症状、食べている特定の食べ物といった詳細な履歴に基づいて診断されることがよくあります。医師はまた、脱水の兆候を探すために身体検査を行います。

症状や病歴に応じて、血液検査、便培養、寄生虫検査といった診断検査を行うことで、原因を特定し診断を確認することができます。

便培養の場合、医師は便のサンプルを研究所に送り、技師が感染性生物を特定しようとします。生物が見つかった場合、医師は食中毒が急激な増加に関連しているかどうかを決定するために、地元の保健局に通知するでしょう。

場合によっては、食中毒の原因を特定することはできない可能性もあります。

食中毒の治療法は、原因がわかっている場合は病気の原因と症状の重篤度によって異なります。ほとんどの人にとって、この病気は数日以内に治療なしで治りますが、食中毒のタイプによってはそれ以上の期間続くこともあります。

食中毒の治療として、以下のようなものが含まれます。

失われた体液の補充

体内の体液のバランスを維持するナトリウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルといった、しつこい下痢や嘔吐に見舞われた子供や大人の中には、入院が必要な場合があります。入院すると、静脈から塩分や体液を摂取して、脱水を予防または治療します。

抗生物質

特定の種類の細菌性食中毒にかかり、かつ、症状が重篤な場合、医師は抗生物質を処方することがあります。リステリアによる食中毒は、入院時に静脈内抗生物質で治療する必要があります。治療が早ければ早いほど、効果があります。妊娠中、迅速に抗生物質で治療すると、感染が赤ちゃんに影響を及ぼさないようにすることができます。

血が出ていない下痢や、発熱していない大人の場合、ロペラミドまたは次サリチル酸ビスマスを服用しても治療できます。これらの選択肢について、医師に相談してください。

食中毒は、48時間以内に治療しなくても改善することが多いです。回復している間、自分自身をより快適に保ち、脱水を防ぐために、以下を試してください。

・胃を落ち着かせましょう。数時間食べたり飲んだりしないでください
・氷片をなめたり、水を少し飲んだりしてみましょう。また、透明な炭酸水や澄んだスープ、ノンカフェインのスポーツドリンクを飲んでもよいかもしれません。正常に排尿していて、尿が透明で暗くないときには、十分に水分を摂取しています
・少しずつ食事を戻しましょう。薄焼きクラッカーやトースト、ゼラチン、バナナ、米など、さっぱりとして低脂肪の、消化しやすい食べ物を少しずつ食べ始めましょう。吐き気がしたら、食べるのをやめてください
・気分が良くなるまで、特定の食品や物質を避けましょう。これらには、乳製品やカフェイン、アルコール、ニコチン、脂肪分が多く含まれています
・休憩しましょう。病気や脱水症状はあなたを弱らせたり、疲れさせたりすることがあります

自宅での食中毒を防ぐために、以下のことに気をつけてください。
・手、道具、食べ物の表面をよく洗いましょう。食べ物の取り扱いや準備の前後で、暖かい石けん水で手をよく洗ってください。食器やまな板、使うものの表面を洗うときは、暖かい石けん水を使ってください
・生の食品と調理済みの食品とを分けて保管しましょう。買い物や食事の準備、食べ物の保管の際は、生の肉、鶏肉、魚介類を他の食品から離してください。こうすると、相互汚染を防ぐことができます
・食べ物を安全な温度で調理しましょう。食品が安全な温度で調理されているかどうかを判断するいちばんの方法は、食品温度計を使うことです。適切な温度で調理することで、ほとんどの食品の有害細菌を殺すことができます。牛ひき肉は71.1度で調理する。ステーキや、子羊、豚肉、子牛といった肉のステーキやぶつ切りは、少なくとも62.8度まで焼く。鶏肉と七面鳥を73.9度で調理する。魚介類はしっかり火が通っていることを確認しましょう
・生鮮食品は、購入または調理から2時間以内に、すぐ再冷蔵もしくは冷凍してください。室温が32.2度以上の場合は、1時間以内に生鮮食品を冷蔵保存してください。
・安全に食べ物を解凍しましょう。食べ物を室温で解凍しないでください。食品を解凍する最も安全な方法は、冷蔵庫で解凍することです。「解凍」または「50パーセントの電力」設定で、冷凍した食べ物を電子レンジで解凍する場合は、すぐにそれを調理してください。
・疑いが持てば捨ててください。食べ物が準備されているか、安全に出されているか、あるいは保存されているかわからない場合は、その食べ物を捨ててください。長時間、室温で放置された食品には、料理では破壊されない細菌や毒素が含まれている可能性があります。よくわからないものを試食してはいけません。ただ、捨ててください。たとえその食べ物がよさそうに見えたり、匂いがしたりしていても、食べることは安全ではないかもしれません。

食中毒は、特に幼児、妊婦とお腹の赤ちゃん、高齢者、および免疫系統が弱っている人に重篤で潜在的に生命の危険を脅かすものです。上記に挙げた人は、以下の食品を避けて、念入りに予防する必要があります。

・生または半生の肉および鶏肉
・生ものや生焼きの魚介類(牡蠣、貝類、ムラサキイガイ、ホタテガイなど)
・生または十分に火が通っていない卵や卵を含む食べ物(クッキー生地や自家製のアイスクリームなど)
・生のスプラウト(アルファルファ、豆苗、かいわれ大根など)
・殺菌されていないジュースやサイダー
・殺菌されていない牛乳および乳製品
・ソフトチーズ(フェタチーズ、ブリー、カマンベールなど)、青かびタイプのチーズ、低温殺菌していないチーズ
・冷蔵パテや肉のペースト
・調理していないホットドッグ、ランチョンミート、デリ・ミート(加工肉)

関連記事一覧