にきび – 合併症

にきびは時折、痕が残すことがあります。どんなタイプのにきびでも、痕が残る可能性がありますが、最も深刻な種類の斑点(結節や嚢胞)が破裂して近くの皮膚を傷つけるケースが、一般的だとされています。
また、にきびを手でつぶすと、痕に残ることがあるので控えるようにしましょう。
にきび傷跡には、以下3つの主要なタイプがあります。
・アイスピック型 – 鋭利なもので穿刺されたような、小さな深い穴がある
・ローリング型 – 皮膚の下に形成される瘢痕組織の帯が原因で、皮膚の表面がU字型にへこんでいて、不均一に見える
・ボックスカー型 – 丸い、または楕円形のくぼみ。クレーターとも言う。
にきび痕の治療
にきび瘢痕の治療法は、美容整形の種類とみなされています。美容整形手術を検討している場合は、医師に相談してください。
ただし、現実的な期待を持つようにしましょう。治療することで、確かに改善することができますが、完全にを取り除くことはできません。
にきび瘢痕の治療後、ほとんどの人は外観が50-75%改善することに気付きます。主なにきびの治療法は以下です。
皮膚剥離
皮膚剥離では、レーザーまたは特別に作られたワイヤーブラシのいずれかを使用して、皮膚の最上層を除去します。処置の後、肌は数ヶ月間は赤くなり、赤みを伴いますが、治癒すると傷跡の改善が見られるはずです
レーザー治療
レーザー治療は、軽度から中等度のにきび痕を治療するために使用されることがあります。レーザー治療には2つのタイプがあります
・アブレーティブレーザー治療
レーザを使用して傷跡の周りの小さな皮膚を除去し、新しい滑らかな皮膚領域を生成します。
・非アブレーション性レーザー治療
レーザーが新しいコラーゲンの成長を刺激することで、瘢痕による損傷の一部を修復し、外観を改善します
パンチ技術
パンチ技術は、アイスピック型傷やボックス型の痕を治療するために使用されます。パンチ技術には3つのタイプがあります。
・パンチ切除
軽度のアイスピック型を治療するために使用されます。傷跡を除去し、残りの傷を密封します。傷が治癒すると、患部も綺麗になります。
・パンチエレベーション
ボックスカー型のにきび痕の治療に使用されます。瘢痕の両側は残しながら、凹んだ部分を更に深く取り除きます。切り取った部分を皮膚の表面と同じ高さにとりつけます。これにより、瘢痕が目立たなくなります。
・パンチグラフト
– 非常に深いアイスピック型の傷跡を治療するために使用されます。パンチ切除と同様に、傷跡を除去するわけですが、傷口に体の他の場所(通常は耳の後ろ)から採取された皮膚を埋め込みます。
サブシジョン
サブシジョンは、ローリング型の治療に使用される外科的療法です。手術では、皮膚の下で癒着している瘢痕組織を切り放します。このことで、患部の下に血が溜まり、血液が凝固することで結合組織が形成されます。そしてこの結合組織がローリング型の凹み部分を押し上げて、他の部分と同じ高さにしてくれます。
サブシジョンが完了すると、瘢痕の外観をさらに改善するために、レーザー治療や皮膚剥離などの追加の治療を用いることも可能です。
うつ病
にきびはしばしば、強い不安やストレスといった感情につながることがあり、中には家に引きこもるようになり、結果的にうつ病になってしまう人もいます。
もし、頻繁に気分が落ち込んだり、絶望感があったり、何かをすることに関心や喜びを殆ど感じていないのであれば、うつ病になっている可能性もあります。自分や子供がうつ病を患っていると思われる場合は、医師に話すことが重要です。
うつ病の治療には主に以下です
・認知行動療法(CBT)
・選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれる抗うつ薬の一種の服用
メイク(化粧)をする
メイクはにきび痕を隠すのに効果的です。
痕を隠すための特別になメイク用品もあります。 医師にアドバイスを求めてみるのもよいでしょう。