学習障害とは何か

症状

学習障害は学校だけでなく、日常生活のありとあらゆる領域において、人が新しいことを覚えようとする時に影響を及ぼします。学習障害が人にどのような影響を与えるのか、そしてどこで助けを得ることが出来るのかを見ていきましょう。

学習障害は、人が情報を理解する方法や、情報伝達の仕方に影響します。
すなわち、以下のことが困難になる場合があります。

・新しい、あるいは複雑な情報の理解
・新しい技術の習得
・自立した対処

重度の学習障害を持つ人は35万人にまで及ぶと考えられ、その数はさらに増え続けています。

軽度、中程度、重度の学習障害

学習障害の程度には、軽度、中程度、重度があります。軽度の人々の中には、新しい技術の習得には少し時間がかかるものの、問題なく会話したり自分の世話をすることが出来たりする人もいます。その他には、全く会話することが出来ず、さらに複数の障害を持っている場合もあります。
学習障害は、学習困難や精神疾患とは異なります。 コンサルタント小児科のマーティン・ワード・プラット博士(Martin Ward Platt)は、「非常に紛らわしいかもしれませんが、学習困難という用語は、学習障害全体をカバーする言葉として用いられているのです。学習困難という言葉を用いることで、子供の障害が実際よりも少ないという印象を、簡単に与えることが出来ます。」と、述べた。
学習障害を持つ子供でも、比較的に自立している子もいれば、入浴や服を着ることといった日常的な課題をこなすために一生手助けが必要な子もいますが、それは個々の能力によります。
また、学習障害を持つ子供や若者には特別な教育が必要な場合もあります。

学習障害のサポート源

ダウン症などのいくつかの学習障害は、出生時に診断されます。その他のものは、子供が話したり歩いたりするようになるまで発見されないこともあります。
いったん子供が学習障害と診断されると、かかりつけ医が必要に応じてあらゆる分野の専門家を紹介してくれるので、子供のケアに携わることになるであろう専門家のチームについて知ることが出来るでしょう。かかりつけ医、小児科医、言語療法士、理学療法士、教育心理学者、臨床心理学者といった専門家のサポートによって、個人ができるだけ長く、自立した生活を送れるように助けてくれるでしょう。

学習障害の原因

学習障害は、生まれる前、出生時、あるいは幼児期のいずれかの時期に脳の発達が冒された際に起こります。
脳の発達に悪影響を及ぼす要因としては、以下のものがあげられます。

・妊娠中の母親の病気
・出生時のトラブルによって脳に十分な酸素が供給されなかった場合
・胎児が特定の遺伝子を発現した場合
・学習障害を引き起こしやすい特定の遺伝子を両親から受け継いだ場合(遺伝性学習障害)
・髄膜炎などの病気、または幼児期の傷害

また、学習障害は時として原因不明であることがあります。
そして、学習障害には脳性麻痺などのいくつかの状態が関係していることもあります。たとえば、ダウン症の人は全員、ある種の学習障害や、脳性麻痺をわずらっています。自閉症の人も同様に学習障害を持つことがあり、さらにてんかん患者のうち約30%の人にも学習障害があります。

重度重複学習障害(PMLD)

子供が複数の障害を持ち、さらにその中で最も顕著なものが学習障害であった場合、重度重複学習障害(PMLD)と診断されます。
また、重度重複学習障害と診断された子供の多くは、知覚あるいは身体的障害、複雑な健康上の要望、あるいは精神的な問題を抱えているでしょう。PMLDを持つ人々は、食事、洗濯、トイレへの移動など、日常生活のほとんどの場において1人以上の介助者を必要とします。

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