日焼け止めと日光の安全性について

日焼けについて
日焼けは皮膚がんのリスクを高めます。休暇中だけではなく、イギリスでも、曇りの日でさえも曇っていても日焼けしてしまいます。
日焼けに安全で健康的な方法はありません。日焼けは日光の有害な影響から肌を守りません。日光から身を守ることと、十分なビタミンDを摂ることのバランスをとるよう心がけてください。
日光の安全性に関するヒント
日差しがもっとも強い時間帯は日陰で過ごしましょう。3月から10月の午前11時から午後3時がこの時間帯にあたります。次のことを確認してください:
・午前11時から午後3時は日陰で過ごす
・絶対に日焼けしないようにする
・日焼け防止にふさわしい衣服とサングラスで覆う
・子どもに特別なケアをする
・最低でもSPF15の日焼け止め剤を使う
どのような日焼け止め(SPF)を使用すべきですか?
日光から身を守るとき、日焼け止めだけに頼らないでください。日焼け防止にふさわしい服を着用し、日光がもっとも強い時間帯は日陰で過ごすようにしてください。
日焼け止めを購入するとき、ラベルに以下のような記載があるものを選びましょう:
・UVAを防ぐPAの記載があり、少なくとも+マークが3つ以上ある
・UVBを防ぐために、最低でも紫外線防御指数(SBF)が15以上である
日焼け止めが有効期限を過ぎていないことを確認してください。日焼け止めの有効期限は、だいたい2~3年ぐらいです。日焼け止めを塗っていない場合、直射日光の下で長時間過ごさないでください。
SPFと+評価は何ですか?
紫外線防御指数(SBF)は、紫外線B波(UVB)の防御指数です。SPFは、その防御レベルに基づいて2~50 +の尺度で評価され、50+が最も強力なUVB保護機能を持っています。
+の格付けは紫外線A波(UVA)の防御指数を表します。+の評価が多ければ多いほど、防御機能が高くなります。
UVA、UVBどちらも防御できる日焼け止め剤は、「ブロード・スペクトラム(幅の広い紫外線の波長予防する)」と呼ばれることがあります。
日焼け止めの塗り方
ほとんどの人は日焼け止めを十分に塗っていません。目安として、成人は以下の分量を塗布するようにしましょう:
・頭、腕、首を覆っているなら、小さじ2杯分ぐらい
・水着を着ているとき、全身に塗る場合は大さじ2杯分ぐらい
日焼け止めの塗り方があまりにも薄い場合、防御機能も低下します。SPF15の日焼け止めでは十分ではないと心配な場合は、より強力なSPF30の日焼け止めを使用してください。
日焼けによるリスクが生じるほど長時間にわたって日光の下で過ごす予定があるなら、以下のタイミングで日焼け止めを2回塗ったほうがよいでしょう:
・外出する30分前
・外出する直前
日焼け止めは、顔、首、耳(髪の毛で覆われていないところがあれば、頭部にも)など、肌を露出しているところすべてに塗ってください。日焼け止めは、メーカーの指示に従って、頻繁に塗りなおす必要があります。
水にぬれた後や、タオルでふいたり汗をかいたりした後、あるいはふきとったときはすぐ塗りなおしてください。特に水に浸かったとき、使っている日焼け止めがウォータープルーフ機能があるものだったとしても塗りなおしてください。
水泳と日焼け止め
水は日焼け止めを洗い流し、冷却効果によってまだ日焼けしていないと勘違いする原因になります。また、水は紫外線(UV)を反射するので、紫外線を浴びる量を増加させます。
発汗や水に浸かる可能性がある場合、ウォータープルーフ機能がある日焼け止めを使う必要があります。
たとえウォータープルーフ機能がある日焼け止めだったとしても、水に浸かった直後やタオルで拭いたり汗をかいたりした後、またはこすってしまったときは、すぐに塗りなおしてください。
子どもと日焼け止め
赤ちゃんや子どもを紫外線から守るためには特別な注意が必要です。子どもたちの肌は大人の肌よりはるかに敏感で、何度も日光にさらされていると、後年皮膚がんを発症する恐れにつながります。
6カ月未満の子どもは、直射日光が当たらないようにしてください。
3月から10月の間、子供たちは以下を行うべきです:
・日焼け予防にふさわしい服で肌を覆う
・特に午前11時から午後3時の間は日陰で過ごす
・最低でもSPF15の日焼け止めを塗る
顔、耳、足、手の甲など、衣類で覆われていない部分に日焼け止めを塗ってください。
目の保護
きちんと目を保護せずにビーチで過ごした日は、一時的に目の表面に日焼けのような、痛みを伴うやけどを引き起こす可能性があります。雪や砂、コンクリートや水の反射日光や、日焼けマシンの人口光は特に危険です。長期にわたる目の損傷を引き起こす可能性があるため、日光を直視しないでください。
衣類とサングラス
日焼け防止機能がある服やサングラスを着用してください:
・顔、首、耳を直射日光から守るつばの広い帽子
・長袖の上着
・日光を通さない、目の詰まった布でできたズボンまたはロングスカート
・目の周囲を覆うことができる、サングラス(CEマークと欧州規格EN 1836:2005のもの)
日焼けの対処法
スポンジに冷たい水を染み込ませて肌を冷やした後、日焼けローションやカーマインローションで肌を整えてください。パラセタモールやイブプロフェンなどの鎮痛剤は、日焼けによる炎症を軽減するので、痛みを和らげます。
気分が悪くなったり、皮膚がひどく腫れたり、水ぶくれができたりしたら、医師の手当てを受けてください。赤みの兆候がなくなるまで直射日光を避けてください。
特別な注意が必要な人はどんな人ですか?
次のような方は、日光浴で特別な注意が必要です。
・薄く、白または薄い茶色の肌である
・そばかすがあるか、髪の色が赤もしくはブロンド
・日焼けすると赤くなる
・ほくろがたくさんある
・肌トラブルを抱えている
・強い日差しをあびるのは休暇中など、限られたときだけである
・日差しが強くて暑い国にいる
・家族に皮膚がんの病歴を持つ人がいる
仕事か遊びかにかかわらず、直射日光のもとで過ごす時間が長い人は、適切な予防策を講じないと皮膚がんのリスクが高くなります。
もともと茶色または黒色の肌の人は、肌に紫外線に対する抵抗力があるので皮膚がんにかかる可能性は低いです。、でも、だからといって皮膚がんになるリスクがないわけではありません。
ほくろを守る
ほくろやそばかすが多い場合、皮膚がんを発症するリスクは平均より高くなるので、特に気をつけてください。
日焼けしないでください。身を守るために、日傘や衣類、最低でもSPF15以上の日焼け止めで肌を守ってください。
また、肌の変化にも気をつけてください。確認してほしい変化として、以下のようなものがあります:
・新しいほくろ、腫瘍もしくはかたまり
・ほくろやそばかす、斑点の大きさや形、色の変化
可能な限り早急に医師に伝えてください。皮膚がんは早期に発見されれば、治療はずっと簡単になります。
日焼けマシン使用時のアドバイス
日焼けマシンや日焼けランプ、紫外線を凝縮した光を肌にあてるため、自然光より危険です。
日焼けマシンやその他の紫外線を使った日焼け器具に関連する健康リスクには、次のようなものがあります:
・皮膚がん
・肌の老化
・ひどい日焼け
・目の刺激