禁煙治療に関する10の迷信について

治療方法

迷信1: 禁煙治療は実は効果がない

事実:研究によると、ニコチン補充療法と禁煙用の錠剤(ChampixとZyban)は、禁煙の成功を2倍、場合によっては3倍の効果があることを示しています。
あらゆる禁煙療法は、以下を含むプログラムの一環として使うと最も効果的です。

・禁煙する日を決める
・「もう吸わない」というルールを守る
・タバコに手が伸びてしまう物事に対処するための計画を立てておく
・医師、もしくは研修を受けた禁煙アドバイザーのサポートを受ける

迷信2: ニコチン療法ががんの原因になる

事実:これは誤りです。ニコチンはがんの原因ではありません。タールや一酸化炭素といった、タバコに含まれるほかの有害物質こそ、がんの原因になのです。ニコチン補充療法は、有害物質がない状態で体内にニコチンを送りこみます。

迷信3: 一度に複数のニコチン代替製品を使用するのは危険

事実:いいえ。実際、「併用療法」と呼ばれる、複数の製品を同時に使用する治療法は、禁煙に成功する可能性を高めるので効果があると言われています。毎日やってくる欲求を抑えるためにニコチンパッチを使用するのに加えて、急な欲求に備えて鼻スプレーやガム、ロゼンジ(禁煙治療薬の一つ)、吸入器もしくはスプレーを併用するのが一般的な治療法です。

迷信4: Champixを服用するとうつ病になる

事実:Champixは、うつ病や自殺願望を招くことと関連がある、とたまに言われてきました。しかし最近の研究によれば、Champixが自殺やうつ病のリスクを高めるという証拠はないことがわかっています。
実際、地域の禁煙サービスを利用した10名のうち、6名以上が1ヵ月以上禁煙しています。
特に過去にうつ病やその他の精神疾患を持っていた場合は、事前に担当の医師に懸念事項を伝えてください。服用中は心の動きに気を配り、変化に気づいたら医師に相談してください。

迷信5: ニコチン補充療法は費用がかさむ

多くの治療と同様に、すべてのコースを最後まで終えることが重要です。そうすると、ニコチンを適切に断ち切ることができます。
ZybanとChampixは、タバコを吸いたい欲求や禁断症状を抑えるために服用する医薬品で、ニコチンを含まない錠剤です。研究では、ChampixのほうがZybanよりも優れていることが明らかになっています。

迷信6: 禁煙治療だけやっていればよい

事実:NRTと処方薬は奇跡の治療法ではありません。薬は吸いたい欲求や離脱症状を抑えますが、こうした欲求を完全に抑えきるわけではありません。
禁煙のために多大なる努力をする必要はまだあるものの、多くの元喫煙者が証明するとおり、禁煙用医薬品はとても役に立ちます。

迷信7: 妊娠したら禁煙治療を受けられない

事実:喫煙すると母体と子どもに悪影響を及ぼすため、妊娠中は禁煙するのに絶好の機会です。
禁煙治療の選択肢について、禁煙アドバイザーもしくは助産師に相談してみてください。禁煙が難しいと思った場合、治療に使われるChampixやZybanといった錠剤は妊娠中にはお勧めできませんが、パッチやガム、ロゼンジ、マイクロタブ(禁煙治療薬のひとつ)、吸入器、鼻スプレーといったNRT用の製品が利用できます。

迷信8: 心臓発作を起こした人はNRTを使用できない

事実:ニコチン補充療法は、大半の心臓病患者にとって安全であることがわかっています。しかし、ニコチンは心拍数や血圧を上昇させることがあるため、心臓発作を起こした場合や不整脈や狭心症といった深刻な心臓疾患がある場合は、ニコチン代替製品を使う前に石に相談することをお勧めします。

迷信9: ニコチン代替製品は喫煙と同様に中毒性がある

事実:ニコチン代替製品を使う人の多くは、ニコチンに依存しなくなります。実は、NRTを使うことの最大の問題は、それを十分な期間使い続けないことです。パッチやガムなどから摂取するニコチンは、タバコのニコチンよりもずっとゆっくりと、タバコとは異なる方法で放出されます。体がそのニコチンをゆっくり吸収し、脳に届きにくくなるので、治療を終えるころには代替製品を使うのをやめやすくなるのです。

迷信10: Zybanを服用すると発作を引き起こす

事実:Zybanを使う場合、発作のリスクはごくわずかです。ただし、過去に発作を起こしたことがある場合は発作のリスクが高くなるので、てんかんなどの症状を持つ人にはお勧めできません。

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