若い頃からの日光暴露の影響について

症状

日光曝露の影響について

外に出る全ての人は日光を浴びます。特に子どもや10代などの若い人が、日光曝露の影響・危険性を知ることは、皮膚癌のリスクを減らすために重要です。
皮膚癌の予防手段として、スクリーニングを推奨するまでの十分な研究は現段階ではありませんが、皮膚癌のリスクがある場合はスクリーニングについて医師に相談してください。自宅で自身や子どもについても検査できます。

日光暴露の危険性とは何ですか?

日光は、有益な光も有害な光も放ちます。これらの光は紫外線(UV線)と呼ばれ、UVA、UVB、UVCの3種類があります。
UVA線は最も一般的に浴びる紫外線、UVB線は曝露する機会は少ないですがより強力な紫外線、UVC線は最も危険な紫外線です。幸い、UVC線はオゾン層が遮るので被爆の危険性はありません。
紫外線は目に見えませんが、肌に浸透します。皮膚には表皮(外側)と真皮(内層)があり、神経と血管は真皮に存在します。一方、表皮細胞はメラニンと呼ばれる色素を含みます。メラニンは皮膚を保護しビタミンDを生成する役割がありますが、色白の人は色黒の人よりもメラニンが少ないため、やけどしやすいです。
紫外線を多く浴びると、紫外線が内側の皮膚層に届き、日焼けの状態になります。日焼けすると、皮膚細胞が死滅・損傷したり、癌を発症する可能性があります。
日焼けの兆候は次のとおりです。
・赤み
肌は、血流の増加に伴い赤くなります。赤みはすぐに出ることも、時間が経ってから出ることもあります。室内に入るまでやけど状態とは気づかないかもしれません。
・肌のほてり、鳥肌、身震い
・痛み
・かゆみ、肌が固くなる
・水疱
・脱水
・皮がむける
身体の死んだ細胞を排除するときに起こります。

なぜ日光暴露の危険性を知ることが重要なのでしょうか?

日光曝露には利点とリスクがあります。
少量の紫外線の場合は、身体に良いです。健康な骨を構築・維持するためにはカルシウムが必要ですが、日光を浴びることでカルシウムを吸収するビタミンDが生成されます。日光曝露以外でも、特定の食品からビタミンDをとることもできます。ビタミンD不足の場合は、医師がサプリメントの服用を勧めることもあります。
また、世界保健機関(WHO)によると、紫外線は湿疹、乾癬、くる病、黄疸がある人の治療で有効な場合があります。なお、紫外線は消毒や滅菌にも効果的です。
一方、日光暴露が多すぎると、以下のような害を引き起こすことがあります。
・皮膚の変化
メラニンなどの皮膚細胞は塊を形成し、そばかすやほくろを作ります。これらは時間の経過とともに、癌を発症する可能性があります。
・老化が早まる
日光の下で過ごすと肌が早く老化し、しわ、黒ずみ、肌が固くなるなどの症状が現れます。
・免疫機能の低下
白血球には身体を保護する働きがあり、肌がやけどすると白血球が新しい細胞を作り出します。これにより、ほかの部位の免疫システムが危険にさらされる可能性があります。
・目の傷害
紫外線は角膜を焼いたり、視界をぼかすなど目の組織に損傷を与える可能性があります。また時間とともに、白内障を発症する恐れもあります。未治療のまま放置すると失明の原因となります。
・皮膚癌
ほとんどの皮膚癌は悪性ではなく、治療可能です。一方、悪性皮膚癌の発症はまれですが、重病です。皮膚癌は未治療のままにしておくとほかの部位に広がる可能性があります。
誰もが日光暴露の影響を受ける危険性があります。肌の色や年齢は関係なく、曝露の長さと強さに比例してリスクは増加します。色白だったりほくろがあったりすると、よりリスクが大きいです。また、家族の皮膚癌歴も関係します。そして、農家、建設労働者、漁師など日光の下で一日中働いている人たちは、一層大きなリスクにさらされており、特別な保護が必要です。

安全への道

日光暴露の有害な影響は、防ぐことができます。身体が日光によってどのように反応するかの知識もつけてください。
・日焼け止めを使用する
SPFが高いほど、紫外線から保護します。SPFは15以上で、UVAとUVBの両方を遮断するものが望ましいです。また、外出の30分前に日焼け止めを塗る必要があります。その際は、耳、唇、髪の生え際といった見過ごされがちな部分にも塗り、2時間ごとに再塗布する必要があります。水泳や発汗後にも再塗布の必要があります。
・日光を浴びる時間を検討する
午前10時から午後4時の間は、日光が最も強いときなので、直射日光を避けてください。赤道に近い場所では注意してください。
・休憩をとる
室内や日陰に入る、日傘を使うなどしてください。
・隠す
肌を紫外線から守るために、衣服や帽子を着用してください。より敏感な赤ちゃんや子どもは常に着用する必要があります。また、紫外線を遮断するサングラスも着ける必要があります。
日光暴露に関しては、ほかにも留意すべき事項があります。
特定の薬は、日光や紫外線に敏感にさせるものがあります。抗生物質や避妊薬もこれに含まれることがあるので、医師や薬局に相談してください。
また、紫外線は、水、コンクリート、砂、雪などの特定の表面で反射します。そのため、スキー中も空が曇っているときも日焼けすることがあります。
なお、日焼けマシーンは決して使用しないでください。日光ではありませんが、安全でというわけではありません。日焼けマシーンには多くの紫外線が含まれています。また、オイル、ローション、ピルなど日焼け補助製品の使用も避けるべきです。これらはより多くのメラニンを生成し、より早く肌を黒くします。

考慮すべき事項

安全に日焼けをする方法があります。ローション、スプレー、着色化粧品などのセルフタンナーを使用すれば、損傷の危険なしに肌色を変えることが可能です。また、エアブラシでも日焼けができ、サロンでもこのサービスの提供が一般的になりつつあります。日光とは異なり、これらの「偽日焼け」はメラニンを生成しません。日光を浴びるときは、日焼け止めやほかの保護手段を使用する必要があります。

病院を受診するタイミング

定期的なスクリーニングについて医師に相談してください。スクリーニングは、初期の皮膚癌の検出に役立ちます。また、自宅でも新しいシミや皮膚の変化を確認できます。痛みやかゆみがある、または色や形が変化したシミなど、変わったことに気づいた場合は医師に相談してください。医師により検査が行われます。なお、生検では、シミの一部または全部を取り除くことで、癌が含まれている判明します。癌を発見したら、治療が始まります。

医師に相談すべき質問

・どのくらいの年齢で日焼け止めを使い始めるべきですか?
・どの程度のSPFの日焼け止めを使用すればいいか、どうやったらわかりますか?
・どのくらいの日光曝露なら健康的ですか?
・ほくろのような皮膚のシミが異常かどうかは、どのように診断されますか?

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