一般的な性感染症(STI)についての基礎知識

症状

ケジラミ

症状:女性および男性の性器の周囲の赤みおよびかゆみを伴います。
治療:市販のローションやシャンプーなどの薬は、ケジラミを殺すことができます。 市販薬が効かない場合は、医師によって処方されたシャンプー、ローション、経口避妊薬(ピル)もまた、陰茎のケジラミを治療するのに利用できますが、衣類、シート、タオルを洗わないとケジラミが戻ってくることがあります。 パートナーも含めて、ケジラミに対処する必要があります。

トリコモナス症

症状:排尿時や性行為中に、緑黄色の膿、痛みを感じることがあります。 女性では腟(ちつ)周囲の発赤、かゆみ、および灼熱感、男性では、排尿または射精時にほてりを感じることがあります。
治療:抗生物質によって治療されます。 パートナーといっしょに治療を受ける必要があります。

クラミジア

症状:女性は症状を示さないか、または嘔吐(おうと)、腟周囲のかゆみ、黄色の膿、下腹部の痛み、月経時の出血に痛みを伴うことがあります。 男性では排尿時に灼熱感、陰茎から乳白色の膿がみられます。 治療を受けずに放置すると、女性の不妊症や、男性では陰嚢の痛みを伴う腫れを引き起こす可能性があります。
治療:抗生物質で治療されます。 パートナーといっしょに治療する必要があります。

梅毒

症状:初期の症状は、痛みのないヒリヒリした感じを伴う、赤みです。 ヒリヒリした感じは、陰茎、腟、直腸、舌または喉にみられます。 隣接するリンパ節が腫れているかもしれません。 男性、女性ともに数カ月後、発熱、喉の痛み、頭痛、関節痛を起こすことがあります。 また、手のひらや足の底のかすかな発疹がみられることがあります。 傷やほかの症状は消えますが、これは感染がなくなったことを意味するものではありません。 梅毒は治療されないと重大な健康上の問題を引き起こす可能性があります。
治療:抗生物質によって治療されます。 パートナーが感染している場合は検査する必要があります。

HIV /エイズ

症状: HIV(ヒト免疫不全ウイルス)がエイズを引き起こします。 HIVに感染すると、からだの免疫系が弱くなり病気と闘うことができなくなります。 症状は発症するまでに何年もかかることがあり、感染症にかかりやすい、何の理由もなく疲れた感覚、夜間の発汗などがみられます。
治療:薬は症状を治療することはできますが、エイズを治すことはできません。 パートナーが感染した場合、パートナーとともに医師の診察を受けるべきです。

ヘルペス

症状:女性では腟、男性では陰茎の周囲にうずき疼痛(とうつう)やかゆみを感じることがあります。 小さな水疱が形成され、その後に開くことがあります。 水疱が開くと傷口が燃えるような感覚を引き起こし、排尿するのが痛いかもしれません。 まれに、リンパ節の腫れ、発熱、からだの痛みがあります。 傷やほかの症状は消えますが、これは感染がなくなったことを意味するものではありません。 傷や水疱は、再感染することがあります。
治療:薬は症状を治療することができますが、ヘルペスを治すことはできません。 パートナーが感染している場合は、パートナーとともに医師の診察を受けるべきです。

淋病(りんびょう)

症状:女性には症状がないか腟から白、緑、黄色の膿、または血便が出ることがあり、排尿時の痛み、月経期間中の重度の出血または発熱がみられます。 口を陰茎または腟からのオーラル・セックスでは、喉を痛めます。 男性は、陰茎からの濃い黄色の膿、および排尿時の痛みがみられ、陰茎の開口部は痛みを伴います。 淋病は、治療を受けなければ、深刻な健康上の問題を引き起こす可能性があります。
治療:抗生物質で治療されます。 パートナーとともに治療する必要があります。

HPV / 性器疣贅

症状:ヒトパピローマウイルス(HPV)は、腟、陰茎または直腸の中または周囲に疣贅(ゆうぜい)を引き起こします。 女性では子宮頸部や腟の中にあるのでみることができません。 疣贅は傷つきませんが確認するには小さすぎるかもしれません。  HPVには多くの種類があり、何の症状も引き起こさないものもあります。
治療:薬ではHPVを治せませんが、外疣贅は取り除くことができます。 子宮頸部または腟の疣贅は、子宮頸がんにつながる可能性があります。 パートナーがHPVに感染している場合は、パートナーとともに医師の診察を受けてください。
いくつかのタイプのHPVは防ぐことができます。 4種類のHPVを予防できるワクチンがあり、子宮頸がんの70%、性器疣贅の約90%を占めるHPVを対象としていますが、厚生労働省では接種部位以外のからだの広い範囲で持続する疼痛の副反応症例等について十分に情報提供できない状況にあることから、接種希望者の接種機会は確保しながら、適切な情報提供ができるまでの間は、子宮頸がんワクチンの積極的な接種勧奨を一時的に差し控えるべきとしています。接種については医師にご相談ください。

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