健康的な体重の子ども:親向けのアドバイス

その他

子どもの体重について

子どもの体重が健康的であれば、大きくなってからも健康を維持しやすいことがわかっています。

研究によると、健康な体重を保つ子どもは、より丈夫で健康的で、学習にも積極的に取り組み、自信を持っている傾向があります。また、大人になってからも健康上の問題を抱えている可能性は非常に低いです。

両親が活動的で、よく食べるように促される子どもは、健康な体重を維持し、健康的に成長する可能性が高くなります。
定期的にBMIをチェックし、BMI計算機を使って、その数値が健康的な範囲に収まっているかどうかを確認しましょう。

成功のためのステップ

子供が健康的な体重を維持するのに役立つ5つの重要な方法があります。

・良いロールモデルになる
・1日あたり60分間運動することを勧める
・子供サイズの食べ物のままにする
・健康的な食事、飲み物、スナックを食べる
・画面を見る時間を少なくすれば、睡眠時間が増えます!

良いロールモデルになる

子どもによい習慣を植え付ける一番いい方法は、良いロールモデルであることです。子どもたちは具体例で学びます。子どもを活発にし、よく食べるようにする一番いい方法は、あなた自身が行うことです。

テレビを見たり、ネットサーフィンしたりする代わりに、散歩や自転車に乗るなどして、良い手本を示してください。子どもと一緒に公園で遊んだり泳いだりすると、運動は楽しいと思うようになります。また、子どもと一緒に過ごす絶好の機会になります。

・変化が小さく、家族全員にその変化が及ぶ場合、子どもの食事やライフスタイルは今まで以上に変化を受け入れやすくなる
・家族でどんな運動に取り組めばよいかわからない場合、ふさわしい運動を探すためのサポートツールを利用する

活発になる

子どもは健康で過ごすために1日あたり約60分間の運動が必要です。ただし、必ずしも一度に60分間する必要はありません。1日の中で、10分間もしくは5分でもいいので、負荷の大きい運動を何回か取り組むと、1時間のストレッチと同じくらいの効果が得られます。

幼い子どもの場合、ボール遊びや鬼ごっこのような追いかけっこ、スクーターに乗ったり、遊び場にあるぶらんこ、ジャングルジムやシーソーといった遊具で遊ぶことが運動につながります。

もう少し大きくなると、自転車やスケートボードに乗ったり、学校に通ったり、スキップや水泳、ダンスをしたり、武道に取り組んだりする時間を入れることができます。

車やバスを使わずに、短い距離を歩いたり自転車に乗ったりすることは、家族で一緒に活動する素晴らしい方法です。お金も節約できます。

・5歳未満の子どもに推奨される身体活動の量とタイプを調べる
・5歳から18歳までの子どもや若者にお勧めの身体活動の量とタイプを調べる

子どもサイズの食べ物を選ぶ

子供に1人前のサイズが大きい食べ物を与えないようにしてください。子どもにどのくらいの量の食べ物を食べさせればよいか、という公式ガイドラインはないので、親の判断で与える必要があります。

経験則としては、少ない量から食べさせるようにして、まだお腹がすいているなら、もっと食べたいと言ってもらうようにすることです。

子どもがお皿の上の食べ物を全部食べさせようとしたり、必要以上に食べさせたりしないでください。また、食べすぎになる可能性があるので、子どもに大人サイズの皿を使わないようにしてください。

子どもがゆっくり食事をするよう勧めたり、食事の時間を作ったりすることも役に立ちます。食事の時間を、その日の出来事を聞く機会にすることもできます。「食事ガイド」を使って、子どもに食生活のバランスを説明してあげてください。

健康的な食事を食べる

子どもは大人と同じく、毎日5種類以上の果物や野菜を食べたほうがよいでしょう。これらの食べ物は、繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含んでいるからです。

「1日5種類」を食べることはさほど難しくはありません。その食べ物が生でも缶詰入りでも、冷凍や乾燥したものでも、子どもの「1日5種類」の中にカウントすることができます。ジュースやスムージー、豆もカウントできます。

甘味料を含まない100%の果汁や野菜ジュース、スムージーは、1回しか「1日5種類」にカウントできないことに気をつけてください。

たとえば、1日に果物ジュース2杯とスムージー1はいを飲んだとしても、1杯分としてしかカウントしません。フルーツジュース、野菜ジュース、スムージーなどの飲み物の合計量は、1日150ミリリットル以下でなければなりません。これは小さなグラス1杯分ぐらいの量です。例えば、1日で150mlのオレンジジュースと150mlのスムージーを飲むと、150mlという推奨値を超えることになります。果物を混ぜたりジュースにしたりすると、糖分が出てくるので虫歯のリスクが高まります。このため、食事中にこうしたジュースやスムージーを食事時に飲むことをお勧めします。

子どもがお菓子やケーキ、ビスケット、甘いシリアル、ソフトキャンディや炭酸飲料のような、甘くて高脂肪の食べ物を食べないように気をつけてください。これらはカロリーが高く、栄養が少ないことが多いからです。

子どもがフルーツや野菜といったより健康な食品や、パン、ジャガイモ、パスタ、ライス(できれば玄米)といったでんぷん質から栄養の大半を摂ることができるようにしてあげてください。また、甘いソフトドリンクを水に変えてください。

画面を見る時間を少なくすれば、睡眠時間が増えます!

子どもがずっと座ったり横になったりしたままにならないようにしてあげてください。そのままにしておくと、体重が増える可能性があります。

テレビやビデオゲームに没頭したり、電子機器で遊んだりなど、あまり動かない遊びで過ごす時間を制限しましょう。
どのくらいだとやり過ぎになるのか、という明確なアドバイスはありませんが、専門家によれば、子どもは1日2時間以上テレビを見ないほうがよく、夜はすべての画面(携帯電話も含む)を遠ざけたほうがよい、と言っています。

また、子供たちが熟睡するとやせ型の体型のままでいられます。推薦されている睡眠時間を取っていない子どもは太りすぎになる可能性が高いと言われています。睡眠時間がすくないほど、肥満になるリスクが高くなるのです。睡眠不足は気分や行動にも影響を及ぼします。

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