思春期の子供との上手な付き合い方について

攻撃的な子供との付き合い方
親にとって、子供が思春期になると対処が難しくなります。攻撃的ならまだしも、暴力的になることもあります。子供が自分に対して暴力的になったらどうしますか?
その対処の仕方、熱くなりやすい子供との対話のベストな方法を探っていきましょう。
子供のキツイあたり方や暴力を経験していても、もちろんあなた一人だけではありません。イギリスのParentline Plusの調査(2007年10月~2008年6月)によると、60%の親は子供から攻撃的な言葉を受け、30%は暴力を受けていました。
この種の暴力は密室で行われるため、誰にも言えないことが普通です。多くのは、自分のコントロール不足や能力不足に責任があると感じ、どこをどうしたらいいのかわかりません。
しかし、どんな形であれ、暴力はストレスをあたえ、家族に緊張が走ります。身体に暴力を振るうのであれば、なおさらです。
いら立つ子供や暴力は我慢しなければならないものではありません。DVと同じく、ヘルプとサポートがあります。自治体・民間ともにサポートセンターはたくさんあり、対応法を親身に考えてくれます。
会話を熱くさせない
親の振舞が状況を改善し、逆に悪化させる可能性があることを覚えておいてください。親自身が子供の見本になることが重要です。
家族問題に取り組んでいる臨床心理学者のリンダ・ブレアは次のようにアドバイスしています。「親自身の行動が、子供の攻撃対象になります。言うこととやっていることが違うなら、言うことなんて聞きません。そして、子供の怒りは、どうしようもない感情、表現のしようがない感情に基づいていることを忘れないでください。
子供にもどうにもできないということを念頭において、静かで落ち着くよう努めてください。耐え、威嚇したりせずに強くなってください。言葉だけでなく、目や体でも感情は伝わることを忘れないでください。
目をじっと見つめていると、子供は息苦しさを感じ、窮屈になります。言いたいことを言わせてから、大人な対応をしてください。
呼吸で怒りをコントロールする
会話がエキサイトした場合、リンダは「一度ストップして、深い深呼吸を5回繰り返してください。いら立っている子供にも深呼吸させてください。怒りが多少静まります。どうしようもないと感じたら、一度、場を離れ、30分後に再開すると伝えてください。落ち着く時間があれば、理性的な状態にリセットして再開できます。
叫んだり、脅迫したり、困惑させるなら、幼児と同様、しばらく好きにさせてください。
子供のためのカウンセリング
家庭問題をサポートするイギリスの慈善団体Family Livesは、話し合いがいつも成り立たないのなら、子供にカウンセリングを受けさせることを勧めています。見ず知らずであることによって、偏見がなく、家族にはいないようなキャラクターで、説教しない人と話すことのメリットは大きいものがあります。
感情に対しては、子供自身もどうにもしようがないことを覚えておいてください。どうしようもないからこそ、フラストレーションが高まり、さらに怒るのです。この状態の対応は、Family Livesのような専門家からのアドバイスが役立ちます。
暴力への対処
時として攻撃性は暴力に変わります。その場合は、何よりもまず安全が第一です。
暴力は絶対的にダメなことを伝え、落ち着くまで一人にします。部屋や家から出ても治まらないなら、警察に電話してください。自分の子供であっても、許容範囲を越える恐怖が迫れば、自分自身を守る権利まで捨ててはいけません。
Family Livesは、子供の暴力への対処として、以下をアドバイスします:
・一人にさせてください。落ち着けば、起こったことについて話し、専門のカウンセラーに思いをぶつけてみるのもいいことであると勧めてみてください。
・態度をはっきりさせます。子供は、親がどこまで許すのか把握する必要があります。暴力だけは絶対に容認できないものであることを知らせなければなりません。
・学校に話し、暴力が学校でも起こっているかどうか確かめます。学校には、生徒、保護者双方が頼れるカウンセラーがいます。
・カウンセリングを手配します。子供が問題に対して、カウンセリングを受けることに肯定的な場合、できるだけ早くカウンセラーや心理学者と話させてください。学校や医師、自治体にどんなサポートセンターがあるか確認してください。
ヘルプとサポート
子供が暴力を振るう段階になると、コミュニケーションの取り方と怒りを発散させる方法を学ぶことが重要になります。親身なサポート、有益なアドバイスを提供できる団体がたくさんあります。専門家のサポートは、親と子供の助けになります。積極的にサポートを求めてください。
子供のメンタルが心配ですか?
子供にどう対処していいかわからず、子供がうつ病や精神面の問題を抱えているのでは?と心配な場合、医師に相談してください。適切な治療の提案ができます。専門のカウンセリングや地域のサポートグループを紹介してくれることもあります。