HIVと診断されたときにどのように対処するか

私はHIVにかかっており、恐怖を感じます。恐怖にどう対処すればいいですか?
自分がHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染していると知るのは、恐ろしいことです。恐怖と戦うためには、病気についてできるだけ多くのことを学んでください。HIVとエイズ(後天性免疫不全症候群)について信頼できる情報を得ることこそが、あなたの一番の力になります。友人や家族が色々教えてくれるかもしれませんが、最善の情報は、医師やカウンセラー、国家、地方のエイズに関する情報源から得られます。あなたの過去の行動や習慣、HIVを他人に与えた可能性について悩むあまり、助けや情報を求められないということがないようにしてください。
自分自身を助けるために何ができますか?
幸いHIVは、早期治療によって多くの患者が、より長くより健康的な生活を送ることができます。HIV陽性であると知ったとき、悲しみ、不安、恐怖を感じるのは正常なことです。 しかし、睡眠、食事、集中が困難になる場合や自殺を考えてしまう場合は、医師に相談してください。うつ病や気分が悪い場合、治療を受けることで改善します。
HIVに感染していると言われた際、恐れを感じても大丈夫です。しかし、恐怖のあまりに何もできない、ということがあってはいけません。あなたにできることはいくつもあります。
・体調が良くても定期的に健康診断を受ける
どのくらいの頻度で通院すべきかは、医師に尋ねてください。
・常にラテックスコンドームを使用するなど、より安全なセックスを実践する
その方法を知らなければ、探してください。医師から正しい情報を得ることもできます。
・生活習慣を整える
酒やタバコを減らす(あるいはやめる)、バランスの取れた食事をとる、定期的な運動をする、十分な睡眠をとるなどで、身体が感染症と戦えるようサポートします。
・家庭生活や仕事でのストレス源を見つけ、軽減する
・薬物、ステロイド、入れ墨などで針を共有しない
・定期的な歯科検診を受ける
出血した歯茎は、他人に感染するリスクを高めることがあります。
・エイズ団体のためのボランティアをする
恐怖に正面から立ち向かうことは、良い対処法になります。
私がHIVにかかっていることを誰が知るべきですか?
HIV陽性と判定された場合は、過去と現在の性的パートナーに伝えなければなりません。彼らも検査を受ける必要があります。また、将来の性的パートナーにも伝える必要があります。
パートナーにどのように説明したらよいか、医師に相談してもいいでしょう。
治療のため、医師や歯医者にもあなたがHIV感染者であることを知らせてください。プライバシーは尊重されますし、感染者だからといって、治療を拒否することはできません。
どんな法的問題を考慮する必要がありますか?
HIV陽性の人は、重症になって周りに希望する治療法を伝えられなくなる場合に備え、治療法を事前に検討すべきです。医師に希望する治療法を伝えられるよう、事前に指示する方法もあります。
また、医療に関する委任状を作成することを検討する必要があります。 これは、あなたが重病の場合に代わりに決定を下すために、誰か(例えば、恋人、家族、友人)を任命する法的文書です。事前の指示や医療に関する委任状の書類は、弁護士が作成できます。
HIVとエイズに関する詳しい情報はどこで入手できますか?
今は健康でも、HIVになることが心配な人や、HIV陽性者、支援パートナー、家族、友人を心配している人は、様々な国家、地方の情報源を利用し、役立ててください。