摂食障害のある人のサポートときに知っておきたいこと

摂食障害のある人のサポートをする
もしも友人か家族に摂食障害のある人がいたら、症状が悪化してしまった場合、医者や開業看護師、学校の保健室の先生など、専門家に診てもらう必要があります。
友人や家族に、拒食症、過食症、過食障害などの摂食障害のある人がいたら、誰かに相談したほうが良い、と言ってあげたくなるかもしれません。もし、サポートを受けられる場所に付き添ってほしいと言われたら、そうしてあげてください。
しかし、ほかにもできることはあります。どのようにしたら助けてあげられるかを考えている時点で最初の一歩はクリアできています。あなたには、彼らを気にかけてあげることができます。
外出したり、仲間に入ることを嫌うようになった、など、友人に変化があったことに気付くかもしれませんん。
できるだけ、以前と同じように、仲間に入れてあげるようにしてみてください。たとえ入ろうとしなくても、声をかけてもらうだけでも嬉しいはずです。自分は価値のある人間だと認めてもらっていると思えるからです。
彼らの自尊心を高めてあげることもよいでしょう。たとえば、いかに素晴らしい人間で、友達でいてくれることのありがたみを伝えてみてください。
アドバイスや、批判はしないように注意してください。時間をかけて、話に耳を傾けてください。これは、彼らの自分自身への評価や、食べているものについて納得できない場合は、大変だと感じることもあるでしょう。
全ての答えを知っておく必要はないということを覚えておいてください。そばにいてあげられることそのものが重要なのです。これは、友人や家族があなたの友情や協力を拒絶していると感じる場合に特に重要です。
摂食障害はどのように治療されていますか?
摂食障害の治療方法は、地域によって異なります。住んでいる地域によって、それぞれ違ったサポートが受けられるようになっています。
治療では、精神面と肉体面の両方に働きかけます。これは、患者がその変化に対応していけるよう、ゆっくりと行っていくことが大切です。
また、摂食障害を引き起こすこととなった精神的な原因を患者に話してもらうように促します。同時に、身体的な問題、健康面、食習慣を調べます。単純に食べることを助け、体重を増やすことだけでは十分でない場合がほとんどです。
治療を始めるのが早ければ早いほど、また、それと十分に向き合えば向き合った分だけ、より良い回復が見込まれます。
入院は必要ですか?
摂食障害の患者は、ほとんどが通院患者です。たとえば、週に一度のペースで来院します。深刻な場合は、もっと頻繁に通院する必要があるか、より集中的なケアや治療を受けるために入院する場合もあります。
お見舞いに行ったほうがいいですか?
これは、友人や家族が何を望んでいて、どのように感じるか、また、どのような治療が行われているかによって対応が異なります。彼らのことを気にかけていて、会いに行きたいということを伝えてみてください。もし会えなくても、手紙を書いたり、電話をしたりして、いつでもそばにいるということを伝えましょう。
摂食障害で強制的に治療せざるを得ないことはありますか?
もし、患者の体重が大幅に減り、飢えの危険や深刻な合併症の危険にさらされている場合、思考が麻痺し、救命治療すら拒否するかもしれません。
このような状況では、医師は専門的な治療を受けさせるために入院させることを決めるでしょう。これは、病院内でよく話し合い、合意を得た上で行います。
退院できたら、完治したことになりますか?
あなたの友人や家族は、引き続きあなたのサポートが必要になります。ほとんどの摂食障害の患者は回復することができます。また、自分の直面している精神的な問題について、もっと肯定的なやり方で向き合っていくことができるようになるでしょう。
しかし、摂食障害からの回復は簡単ではありませんし、時間もかかります。良くなりたいと思う反面、自分が正しいと思って行ってきた食習慣を変えてしまうことに対する恐怖心もあります。「良くなりたいけど、太りたくない」と思うでしょう。
良い日もあれば、悪い日もあるはずです。ストレスが多いと、食べることが難しくなるでしょう。摂食障害の人の考え方や感情を変えることは簡単なことではなく、時間のかかることなのです。