子どもと食べ物〜好き嫌いについて〜

その他

子どもの好き嫌い

食事をあまり摂らず、スナック菓子やお菓子など不健康なものをやたら好む子どもは珍しくありません。 食事の際、毎日、同じものを少ししか食べようとせず、新しいものは食べてみようとしません。この好き嫌いが激しい状態は、親との戦いになり、苦しめます。好き嫌いは、 就学年齢前の幼児では普通のことですが、自閉症のような発達障害をもつ子どもは、ずっと長い間、好き嫌いによる偏食が続き、生涯に及ぶことさえあります。
また、両親の食事習慣が子どもに影響を与える場合があるため、 親として健康的な食事を子どもに提供することを心がけてください。 可能な限り時間を定期的に保ち、できる限り一緒に食べてください。

健康的な食生活とは

好き嫌いのある子どもも成長に必要な栄養である炭水化物、タンパク質、野菜を自然と取り入れていますが、好き嫌いが非常に激しい子どもには、以下のことが役立ちます。
自分がお手本となり、お皿を健康的な食べ物で満たし、 食事の量も確認する
子どもにも調理させてみる。バナナのような柔らかいものを切ったり、レタスをちぎったり、一緒に料理をつくって食事の楽しさを意識させる
同じテーブルで同じ食事を一緒に食べる(お互いに話をするのは楽しいことで、食べ物の選り好みから焦点をそらす効果もある)
食事の際は、テレビ、携帯電話または他の電子機器の使用は止めさせて注意散漫にしない
さまざまな色の食べものを選び、メニューに彩りを添える
選択肢を提示してみる( たとえばカリフラワーとブロッコリーのどちらがいいかと聞いてみたり、また好きな調理方法も聞いてみる)
食事の時間が楽しい家族の時間であることを示すために、盛りつけを工夫したりおもしろい皿に盛りつけてみる( テーブルに飾りつけをするのも楽しい雰囲気づくりに役立つ)
ディップにしてみる(子どもは食べ物をディップするのが大好き。 緑色、赤色、または黄色のピーマン、セロリまたはリンゴを細片にしてディップしてみる)
子どもと一緒に新しいお菓子をつくる。
「からだを強くするほうれん草」「頭がよくなるニンジン」など食べ物やレシピに楽しい名前をつける
食事の30分前くらいに、屋外や家の中で活発に遊ばせる( 活発に動けば、お腹もすいて食事が待ち遠しくなる)

考慮すべき事項

子どもの好き嫌いを敵視しないでください。敵視すれば、子どもは怒りと欲求不満を感じ、問題を悪化させます。 静かに、辛抱強く取り組んでください。以下に、改善策を参考にしてみてください。
たくさんの量で圧倒しない(野菜嫌いなら大量に出しても食べません。 大きな皿に少量乗せたり、他のもと混ぜてわからなくします)
食事とおやつの時間を考える(決められた食事とおやつの時間以外に勝手に食べさせないようにします)
ジュースを飲ませない(ジュースは果物の代用にはなりません。 糖分も高いので、果物代わりに飲ませないでください)
強制的に食べさせない(子どもには耐え抜くエネルギーがあります)
お金や物で釣らない(習慣になり、報酬なしでは食事しなくなってしまいます)
毎食、リクエストに応えない( 親の努めは家族に対して健康的な食事を提供することです)
ストレスをあたえない
スーパーに陳列されているいろいろな食品を見せる(いろいろな選択肢を見せて、どのように調理するか話すのは楽しいことです)
特定の食べ物を禁止しない(好き嫌いを悪化させるので禁止ではなく、制限します)
報酬や罰としてデザートを利用しない(デザートを提供する場合は、あくまでも食事の一部として出してください)
食事の際のマナーを教える(嫌いなものが出ても声を立てて騒がないように教えます)

学校給食

バランスの取れた栄養は健康の基礎であり、なかでも給食は、もっとも健康的で栄養バランスの取れた食事です。
お弁当をつくっているなら、健康的な食べものに気を配り、型抜きなどを使ったり、愛情あふれるメモを添えたりして、ランチタイムを楽しくさせましょう。。

医師に相談すべき事項

食物アレルギーがあると、子どもの好き嫌いが出る可能性は高くなりますか?
発達障害は、好き嫌いに関係していますか?
食事の時間が子どもとの口論になったら、どうすればそのダメージを元に戻すことができますか?
自分自身に好き嫌いがあって、手本が示せない場合、どうしたらいいですか?
年上の兄から弟が好き嫌いを学ぶことはありますか?

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