肺がん:あなたは危険にさらされていますか?

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肺がんについて

肺がん患者のほとんどは喫煙者(あるいは元喫煙者)ですが、肺がんはどの年代の人でもかかる可能性があります。喫煙だけが唯一の発症原因ではなく、肺がんの7例中1例は、喫煙との関連性がないためです。

肺がんのリスクがあるのは誰ですか?

喫煙は、肺がんの主なリスク要因です。 10代前半から吸い始めた喫煙者の10人中3人が、年金を受給できる年齢まで生きられません。

肺がんのリスク要因として、ほかには以下のようなものがあります:
・受動喫煙(間接喫煙)
・ラドンガスにさらされる
・アスベストやほかの化学物質にさらされる
・ひどい食生活
・遺伝

肺がんを予防するためにできることは?

禁煙

肺がんを予防に最も効果的な方法は、禁煙すること(そもそも喫煙しないのが一番よいのですが)です。早く禁煙すればするほど、効果があります。たとえ何年も喫煙していたとしても、禁煙することに遅すぎるということはありません。禁煙すると、肺がんのリスクが減少し始めます。禁煙から10年経つと、肺がんのリスクは、タバコを吸い続けているひとの半分まで下がるのです。

禁煙したい場合は、禁煙をサポートしてもらえるかをかかりつけの医師に相談してみてください。医師はニコチン補充療法やZybanやChampixといったなどの処方薬についてアドバイスできます。これらを使うことで、禁煙に成功する可能性が高まります。また、地域の禁煙サポートグループや禁煙アドバイザーに連絡を取ることもできます。

受動喫煙を避ける

受動喫煙にさらされている場合、さらされている煙の量が増えれば増えるほど健康へのリスクが高くなります。肺がんを発症するリスクは、常にほかの人のたばこの煙にさらされている人で約20-30%増加すると推測されています。幼少期に副流煙にさらされた量が多いと、後年肺がん発症のリスクが高くなる可能性があります。

家庭内のたばこの煙は特に有害です。窓を開けていても、最低でも数時間は化学物質が大気中に残ります。あなたの周りの人にタバコを吸わないよう頼み、タバコを吸う友人や家族には、家でタバコをすわないよう伝えましょう。

自宅のラドンガスに対処する

ラドンガスは自然に発生する放射性ガスで、土壌から建物に浸透することがあります。肺がんの症例で、10例に1例がこのケースに当てはまると考えられています。花崗岩が多い地域は、ラドンのレベルが高くなっています。

気になるなら、手軽な方法でラドンが浸透しないように自宅を改築することができます。

食事を改善する

果物や野菜をもっとたくさん食べましょう。肺がんはもちろん、そのほかのタイプのがんも予防することができます。最低でも1日につき5盛り分の野菜や果物を摂りましょう。

定期的な運動

活発に運動し続けることで、肺の健康を保つことができます。そのために、最低でも週に5回、30分の運動(ウォーキング、ジョギング、ジムでのトレーニング、ガーデニング、水泳など)をしましょう。

アスベストから身を守る

建築や電気技師、大工、配管工、建具屋、もしくは左官といった業者であるとしたら、仕事中にアスベストにさらされている可能性が高いです。アスベストを認識する方法と、致命的ながんの原因となる粉じんを吸い込むのを防ぐ方法を確認してください。

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