薬物を使用している家族をどのように支援するか

その他

薬物使用者への支援

自分の愛する人が薬物を使用していたり、あるいは薬物をやめようと努めている、という家族は多く存在します。それは巻き込まれる全ての人にとって大変な状況といえますが、支援やサポートを行うことは可能です。

あなたが、薬物を使用していたりあるいは薬物を止めようと努めている人の親であれ、友達であれ、パートナーであれ、そこにはあなたが直面するであろう共通の課題がいくつか存在します。

はじめに、その人が薬物を使用していた、あるいは今使用しているということを受け入れるのには困難が伴うこともあるでしょう。現実に対する実感が沸いたとしても、まず何をすべきなのかを判断するのも大変でしょう。

薬物乱用に対する支援が得られる場所

薬物乱用に関する専門機関に相談しましょう。24時間受け付けている電話相談サービスや機関が運営しているウェブサイトで、薬物に関する詳細な情報や、それに加えてあなたの地域の薬物関係の支援サービスについてのアドバイスを受けることができます。インターネット上のサービスを利用して、あなたの最寄の薬物中毒のサポート機関を探しましょう。

またあなたの主治医に相談することで、選択できる治療の種類について、また利用可能なサービスについて、助言を受けることができます。主治医は、あなたが心配しているその人の使用薬物の効果について、効果の軽減のサインを含め、情報を提供してくれるはずです。また地域で支援を行っているグループについての詳細を得ることも出来るでしょう。

「世話人」としてのあなたの役割の認識

もしかしたら、あなたは自分自身のことを、世話をする人、あるいは存在する必要のある人物としては見ていないかもしれません。しかし、薬物を使用していたり、克服しようとしている人を気にかけることは、あなたにとって過酷なものとなることもあります。もし家庭内の誰かが薬物の使用を止めることが出来ないのであれば、それは非常に精神的にストレスがかかり、大きな心労を伴う、そしていらいらさせるようなものともなり得るのです。

もしあなたの大切な人が、自分に問題があることを受け入れ、薬物の摂取を止めると決めたとしても、その人が実際に薬物を止め、症状が軽減し、回復に向かうまでの期間を問題なく越すには、あなたの助けが必要となるでしょう。その過程には、困難で感情的に影響を及ぼすような時期が伴うこともあるのです。

時には、世話をする人にとって最も良い選択肢が、あなたの大切な人を、その人が薬物の使用を続けることで至る結果に直面させる、というものになることもあります。これは、あなたにとって大変なものともなるでしょう。大切な人を、中毒による貧困や病気などの悪影響から救ってあげたいと思うのが、当然のことだからです。

それでも多くの組織が、薬物を使用していたり克服しようとしている人を助けるためのサポートを行っています。薬物中毒にかかっている人の克服の世話をする際には、その人が今どんな状況を経験しているのかを理解している人に相談をすることが大いに役立ちます。相談の場としては、ワークショップ(研究集会)であったり、特別な訓練を受けたカウンセラーとの1対1のセッションであったり、あるいは単純に、自分と同様に中毒患者の世話をする人に相談する、などがあるでしょう。

 

薬物中毒者の克服を世話する人のための情報

中毒患者の世話人として、経済的支援をはじめとするさまざまなサポートを受ける権利があります。あなたの地域で世話人のアセスメント(査定)の主担当をしている機関に詳細を尋ねてください。これによって、あなたが社会福祉サービスからどんな支援を受けることができるかを決定します。

アセスメントへの応募の仕方については、あなたの世話及びサポートの必要性の評価について公開している記事を参照するようにしてください。あなたとあなたの世話する患者が受けることが可能な支援についても、薬物中毒者のケアおよびサポートに関する記事を参照し、詳細を確認してください。

仕事と世話

もしあなたが仕事に就いている場合には、仕事場での権利について確認を行ってください。また、もし仕事をしていなかったり、あるいは学生である場合でも、支援を受けることが可能です。機関の提供する情報を確認してください。

休息を取る

中毒患者の世話をしていると、休息を取ることが困難に感じられる場合もしばしばあります。あなたの地域の中毒症状に関するオーソリティー(中央局)や支援グループから、休息期間の提供を受けることが可能です。あなたの状況に応じては、このサービスは無料となることもあります。

詳細な情報を、サービスを提供する機関に相談して確認してください。正しい食生活と運動習慣を享受するのは大切なことです。もし大きな疲労感を抱えていたり、鬱病の症状が現れている場合には、主治医に相談してください。

中毒者の世話人の年齢が若い場合

もしあなたが世話をしている薬物中毒患者が自分の親である場合には、あなたが以外の人からのサポートも必要となります。専門機関の公開している情報を参照し、誰からさポートを受けられるか、あなたにはどんな権利があるか、あるいは自分と同じく若い他の世話人たちはどんな経験をしているのかを確認しましょう。

また、薬物中毒患者の世話をする人向けのヘルプラインもあります。電話相談をして、アドバイスや世話に関するさまざまな面での情報を得るようにしましょう。相談の内容が第三者に知られることはありません。

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