子供が太りすぎてしまったら、どうすればいい?

子どもの体重増加
こどもが太りすぎになってしまった場合、親として健康的に成長させるためにできることはたくさんあります。
親であっても、自分の子に「太りすぎ」と伝えるのは難しく、別に太り過ぎには見えないこともあるでしょう。時代の変化で、子供の発育はより良くなっていて、大きな子供を見かけるのも珍しいことではありません。
研究によれば、体重が適度な子供は、より健康的で、よく学び、より自分に自信を持てる傾向があり、卑屈になったり、いじめを受ける可能性も低くなっています。そして、成人後に健康上の問題を抱える可能性がずっと少なくなっています。
親として、自分の子供をより健やかに成長させるためにできることがたくさんあります。もっとアクティブになるようにすること、バランス良く食べるようにさせることがとても大事です。これから、親であるあなたを助ける実用的なアドバイスを紹介していきます。
子供が何らかの病気を抱えているようであれば、アドバイスはあまり参考にならないかもしれません。その場合、子供にとって最善な方法は、まず医師に相談してください。
成功のためのステップ
子供の健やかな成長を助けるための鍵となる5つの方法があります。
・子供のいいお手本になる
・1日1時間、体を動かせる
・子供には子供のための量がある
・健康的な食事習慣
・テレビ、PCはほどほどにさせて、もっと睡眠を取らせる
子供のいいお手本になる
子供にいい習慣を身につけさせるベストな方法の1つは、親がいい見本になることです。子供たちは見て学びます。自分自身が実践することで、アクティブになること、健康的に食べることを強力に促します。
テレビやインターネットの代わりに、散歩や自転車に乗って出かけるようにしてください。子供と一緒に公園で遊んだり、スイミングクラブで泳ぐことは、アクティブになることの楽しさを伝え、そして、一緒の時を過ごすための素晴らしい方法になります。
・子供の食生活や生活スタイルを変える場合、その変化が小さく、家族全員で取り組むのであれば、子供に受け入れられやすくなります。
・家族で何をしたらいいかわからない場合、いろいろと情報収集して、最適なものを見つけてください。
・家族の一員として親が一緒に参加することで、子供にとって身体活動はより魅力的になります。
・子供がより健康的な生活スタイルになるアイディアがたくさんあります。
子供をアクティブにする
太りすぎだからといって、スリムな子供よりもたくさん運動しなければならないというわけではありません。余分な体重の分だけ、カロリーを燃やせばいいのです。
子供は、健康のために1日約1時間の身体活動が必要ですが、一度に行う必要はありません。 5~10分を何度か繰り返すことで、1時間のストレッチと同じ効果があります。
低年齢なら、ボール遊びや追いかけっこ、キックボードに乗ったり、ブランコ、ジャングルジムやシーソーなど、積極的に遊ぶことが身体活動となり、
年長であれば、徒歩通学をはじめ、自転車、スケートボード、水泳、ダンス、格闘技などが身体活動になってきます。
家族で車やバスの代わりに歩いたり、自転車に乗ることは、素晴らしい身体活動の方法です。お金も節約できます。
“子供サイズ”を守らせる
子供に過剰に食べさせるのは避けてください。食べ物に関して言えば、子供が必要とする量の正確で正式なガイダンスはほとんどないため、どうしても自分自身で判断する必要があります。
だいたいの目安として、まず少ない量を食べさせ、それで足りない場合にもっと食べさせる形になります。
お皿をきれいに平らげさせたり、子供が欲しがる以上に食べさせないようにしてください。そして、 余分に食べる結果になるので、大人用のお皿は使わないでください。
食事時間を決めたり、ゆっくりと食べさせるのも役に立ちます。食事の時間は、子供からその日あった出来事を話してもらう機会にもなることを忘れないでください。
・食べ物をどれくらい食べるべきかおしえてください。
・バランスのとれた食生活について学んでください
・カロリーをチェックしてください。
・健康的なお弁当づくりを心がけてください。
健康的な食事
果物・野菜は、食物繊維、ビタミン、ミネラルの宝庫。大人と同じく、子供も、毎日5種類以上の果物・野菜を食べるのが理想的です。
毎日5種類の摂取は、そんなに困難なことではありません。生、缶詰、冷凍、乾燥、どれでもOK。果汁100%のジュース、スムージー、豆類もカウントされます。
注意点として、ジュースとスムージーは、何杯飲んでも1種類にしかカウントできないこと、そして、ジュース・スムージーの推奨摂取量は1日150ml以下であることが挙げられます。例えば、1日で150mlのオレンジジュースと150mlのスムージーを飲めば、推奨量150mlの超過になります。
ジュースは、糖が放出することで、虫歯のリスクを高めるため、ジュース・スムージーは、食事時に飲ませるのがお勧めです。
高カロリーで栄養が少ないので、ケーキやお菓子、スナックや、炭酸飲料は極力遠ざけてください。
カロリーの大半は、果物・野菜、炭水化物(パン、ジャガイモ、パスタ、ライス)から得させるようにしてください。ソフトドリンクもできるだけ水に換えてください。
テレビ、PCはほどほどに。もっと睡眠を!
子供をアクティブにするには、座ったり、寝転がって過ごす時間を減らす必要があります。じっと座っていたり、むやみに横になっているのは、体重を増やし、肥満につながります。テレビを見たり、ゲームをしたり、パソコンで遊ぶのに費やす時間は、制限してください。
どのくらいの時間が適度なのか、確固たる数字は確立されていませんが、専門家は、1日2時間以上テレビを視聴しないようアドバイスしています。また、夜間は、携帯電話を含め、テレビ、PCから隔離させてください。
よく眠れば眠っただけ、子供はしっかり育ちます。睡眠が推奨時間に満たない子供は、太りすぎの可能性が高くなることが、研究で示されています。睡眠時間が少なければ少ないほど、子供は肥満になります。それだけでなく、睡眠不足は気分や行動にも影響を及ぼします。子供をしっかり眠らせてください。