海外旅行するときに健康を保つためのヒント

症状

渡航前にやっておきたいこと

前もって旅行計画立て、渡航先が予防接種が必要な国の場合は、出発の少なくとも6週間前に医師に相談してください。 いくつかのワクチンは注射の効果が約6週間後まで続かないことがあります。
渡航前に医師の診察と検査を受け、歯科治療は完了させておきます。滞在先で必要な薬を用意しておきましょう。
渡航先の医療情報を調べます。 健康保険ならどのくらいの料金を支払うことになるか、服用中の処方薬は容器に入れて、念のために処方箋も持参しましょう。 また、眼鏡の処方箋もあるといいでしょう。 必要に応じて医療情報ブレスレットをもつか、医療情報をメモしておきましょう。
旅行用救急キットを用意します。
以下に救急キットにあるよいものを示します。

旅行用救急キットにあるとよいもの

処方薬(容器に入れる)
下痢と胃のための薬
「旅行者下痢症」にかかる場合に備えて、ロペラミドなどの抗生物質や制酸薬の処方箋をもらえるかどうか医師に相談してください。
咳(せき)用風邪薬
アスピリン、アセトアミノフェン、ナプロキセン、イブプロフェンなどの鎮痛薬
アレルギーのための抗うつ薬および抗ヒスタミン薬(眠気を起こさないもの)
抗生物質の軟膏、絆創膏、ヒドロコルチゾンクリーム、SPF15以上の日焼け止めおよびリップクリーム
乗り物酔いのための薬。 処方薬アセタゾラミドは悪心(おしん)や高山病を予防するのに役立。
はさみ、ピンセット、爪切り、ポケットナイフ、体温計、鏡
ウエットティッシュと除菌消毒薬

ワクチン

医師は旅行の計画をみて、ワクチンが必要かどうかを判断します。 子どものときに受けたワクチンは、新たに接種する必要があるかもしれません。
新たに接種必要なワクチンには次のものがあります:
A型肝炎またはA型肝炎免疫グロブリン
B型肝炎
インフルエンザ
日本脳炎
麻疹・ムンプス・風疹
髄膜炎菌性髄膜炎
肺炎球菌
ポリオ
狂犬病
破傷風およびジフテリアトキソイド
腸チフス
水痘
黄熱病

ワクチンについての注意

場合によっては、特定のワクチンの量がそれを必要とする人の数に間に合わない場合があります。

渡航先ではどんなことに気をつければよいですか?

旅行者下痢症のリスクが高い国では、食事に気をつけてください。高温で蒸され、よく調理された食品が最も安全です。 露天で売られている食品や低温殺菌されていない乳製品、生食または未加工のシーフードを食べないこと。 果物の皮は自分でむき、水は市販のボトル入りミネラルウオーターか炭酸飲料を飲みましょう。 氷は避けてください。 歯をみがくときもボトル入りの水を使用してください。
蚊に媒介されて起こる病気のリスクが高い国に行くときは、虫から身を守ることが大事です。 虫除け剤や、眠るときは衣類を着用し、蚊帳(かや)を使用しましょう。
マラリアのリスクがある国に行くときは、マラリアの予防のために受診してください。出発する前にマラリア薬の摂取を開始し、旅行中に服用し、帰宅後4週間は服用を続けることです。
淡水の湖や川で水泳やその他の水の活動を避けてください。 住血吸虫症(ビルハルジア症)は、アフリカのいくつかの河川や湖沼で起こる疾患です。
混雑した交通機関を避けてください。 シートベルトが付いていない車には乗らない、オートバイに乗る場合はヘルメットを着用する、夜間や不慣れな地域では地元の人の助けや指示が得られない限り運転しない、などの注意が必要です。
また、渡航前に外務省の海外安全ホームページをみておくことも参考になります(http://www.anzen.mofa.go.jp/readme/readme.html)。

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