裂肛についての基礎知識〜症状、原因〜

症状

裂肛とは?

裂肛は、直腸の内部の薄い、湿った膜部分の小さな亀裂または裂傷です。
一般的に切れ痔とよばれます。

裂肛の症状は?

裂肛の最も一般的な症状は、肛門およびその周辺の痛みです。 裂肛はしばしば排便時の痛みや出血の原因となります。

裂肛の原因は?

裂肛は、通常、排便中のいきみにより、肛門管の損傷を引き起こします。 また、下痢を繰り返すことで、その部位への血流が低下して起きたり、出産後や、クローン病(要解説)の人に起こることがあります。

裂肛はどのように診断されますか?

通常は直腸検査を行います。 亀裂を見るための視診と、肛門管の中への触診検査を行います。

裂肛を予防または回避することはできますか?

定期的に便通を保つことで、便秘を避け、予防できます。
毎日の食事に果物、野菜、および全粒粉などを加えて、十分な繊維を摂取してください。 毎日運動をして水分をたくさんとることで、消化器系の働きを安定させます。

裂肛はどのように治療されますか?

裂肛の約半数は、自然に治癒し、治療を全く必要としません。 裂肛が自然に治癒しない場合、硝酸塩やカルシウムチャネル遮断薬(要解説)などを処方したクリームがあります。 肛門の筋肉(肛門括約筋)にボトックス注射(要解説)が必要な場合もあります。
最後の手段として、肛門の筋肉を弛緩(シカン)させる軽い手術があります。

どんな生活をおくればよいでしょうか?

治療中は医師に処方してもらう軟下剤が、痛みを緩和してトイレに行きやすくします。外用局所麻酔クリームもまた、便通時の苦痛をより緩和することができます。
トイレットペーパーの代わりに、肌さわりの優しい、アルコールフリーの赤ちゃん用お尻拭きなどを使用してください。
腰湯は裂肛を治し、回復するのに役立ちます。 浴槽に腰がつかる程度のぬるま湯を入れ、1回あたり約10分間程度つかってリラックスしてください。 医師の指示がない限り、石鹸や泡製品は使用しないでください。
裂肛は再発する可能性が高いので、定期的な排便習慣が重要です。 便通の痛みを恐れ、我慢していると便がより硬くなり、裂肛が悪化します。 そうならないためにも、繊維質の多い食事と多量の水分をとり続けましょう。

医師に相談するための質問

繊維質を摂るにははどのうような食べ物が良いですか?
下剤を使うべきですか?
繊維サプリメントを使うべきですか?
裂肛を発症しているとき、、どんな市販薬などがおすすめですか?

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