子供の歯のケアについての基礎知識

症状

子どもの歯のケア

歯の磨き方から、はじめての歯科診療まで、子供の歯のケアについてのあれこれです。

きちんと歯を磨くことが歯の健康に不可欠です。健康な歯にするヒントを活かして、虫歯のない子供に育てましょう。

歯みがき粉のヒント

・赤ちゃんに乳歯が生えてきたら(生後約6ヶ月程ですが、早くても遅くてもかまいません)、虫歯を防ぐフッ化物の入った歯みがき粉で磨きます。

・「子供用歯みがき粉」を購入する必要はありません。子供用には、虫歯を防ぐフッ化物が十分に入っていないものがあります。

・7歳くらいから、大人と同じ歯みがき粉を使わせます。
・虫歯がなければ、6歳くらいまで子供用の歯みがき粉でかまいません。
・子供が歯みがき粉を食べたり、舐めないようにしてください。
・3歳未満の子供の歯には、歯みがき粉をちょっと塗ってください。
・3歳~6歳の子供は、エンドウ豆くらいの量の歯みがき粉を使います。

歯ブラシのヒント

・1日2回、1回約2分、子供の歯を磨きます。就寝直前と日中に最低もう1回、磨きます。
・歯みがき粉が多すぎるようなら、吐き出させてかまいませんが、あまり口をゆすがせないでください。フッ化物が洗い流されて、効果が低下します。
・7~8歳になるまでは、子供の歯を磨いてあげます。子供が自分で磨いている場合、ちゃんと磨いているかチェックします。7~8歳になれば、もう自分で磨けますが、時々、きちんとできているか見てあげてください。

ただしい磨き方に導く

・手本を見せ、正しい動きがわかるようにしてください。
・鏡を使って口の中を見せ、歯がきれいになったのをわかるようにします。
・タイマーを使ったりして、約2分の歯みがきタイムが楽しくなるようにします。
・怪我をする可能性があるので、歯ブラシを口に入れたまま動き回らせないでください。

歯科医に子供を連れて行く

・乳歯が生えてきたら、子供を歯科医に連れて行きましょう。いろいろな環境に慣れる機会になりますし、子供を歯科医に知ってもらう機会にもなります。歯科医は、虫歯を予防し、初期段階のトラブルを見つけてくれます。口を開けさせるだけでも、将来の役に立ちます。
・歯科医に行くときは、明るく、楽しい雰囲気にします。子供が不安を感じなくなります。
・定期的に検診を受け、歯科医の指示に従いましょう。

シーラントとフッ化物マニキュア

・子供に永久歯の奥歯が生えてから(通常は6~7歳)、虫歯を予防するシーラント処置ができます。奥歯の表面を特殊な薄いプラスチックでコーティングして、細菌や食べかすから守ります。5~10年効果が続きます。
・フッ化物マニキュアは、乳歯、永久歯の両方に処置できます。虫歯を防ぐために、6ヶ月ごとに歯の表面に高レベルのフッ化物を塗ります。歯のエナメル質が強くなり、虫歯にも強くなります。
・3歳になったら、少なくとも年に2回、フッ化物の塗布を子供に受けさせてください。歯科医の判断で、もっと早い段階から、処置されることもあります。

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