「息子のためにタバコをやめました」〜経験談〜

治療方法

喫煙について

ロンドン在住の秘書であるセクリア・エリオット(Cecelia Elliott)は、自分がタバコをやめなければ、息子は母親なしで育たなければいけないかもしれない、ということに気づきました。彼女はいったい、どのようにして禁煙に成功したのでしょうか。

「タバコを吸い始めたのは16歳からです。父がタバコを吸っていたので、一度吸ってみたいと思いました。成人したときまでに、1日10本吸うようになっていましたが、ひどいときは15~20本吸っていました。ストレスを強く感じたときは、もっと吸うこともありました。

「26年間で、禁煙した時期が何度かありました。私はいつも四旬節(キリスト教の行事で、キリストの荒野の40日間の断食を覚えて禁欲的に過ごす時期)でやめるのですが、私は再びタバコを吸えるようになるまでの日を数えていました。私の12歳の息子、ブレアは喫煙について私に文句を言いました。タバコに火をつけると、息子は窓を開けて咳き込み始めましたが、私はそのことを知りたくありませんでした。

そしてある日、私たちが車に乗っているときに、MUMと綴った花輪の絵が描かれている、大きな禁煙啓発ポスターを見ました。明らかに、母親は亡くなり、その花輪は子どもからのものでした。ブレアはそれを見て、「僕はこうなることを望んでないよ」と言ったんです」。

「タバコが原因で死にたくない」

「母は、私が10代のころに亡くなっていて、ブレアにも同じ思いをさせたくありませんでした。ですから、『なんとかしなければ。禁煙しければ』と思いました。ほかの理由で死ぬことがあることはわかっていましたが、タバコが原因で死にたくはないと心底思いました。私は自分の死を早めるようなことはしたくありませんでした。

私はテレビで禁煙に関する広告を見て、近所のサポートグループの電話番号を入手しました。最初の予約をするまでに、すでに1週間禁煙していました。

このグループでは6週間にわたり、1週間に1回会い、同じ状況ににいる人と励まし合うことができました。私たちは体験を語り合い、必要であればお互いに電話することもできました。

3週間ほど経ってから、やめたかどうかを確認するために何度かふかしてみましたが、以前のように楽しめませんでした。いったん決意したら、二度と戻ることはありませんでした。

私が思っていたよりはるかに簡単でした。いつも夕食後に一服していたので、その時間が唯一つらかったのですが、それは単なる習慣でしかなかったのです。代わりに私は食器を洗ったり、ほかのことをしたりしました。

今、私はタバコを吸う人と一緒に外出しても誘惑されたりしません。彼らを見ると、「もうタバコを吸わなくていいのがうれしい」と思うのです。以前よりタバコのにおいに敏感にもなりました。

今、私は人生を楽しんでいます。晴れやかな気分です!外出中、タバコを吸わなければならなかったりする必要もないのです。

私はもう、タバコが好きではありません。胸に手を置いて、もうタバコは吸わないと誓うことができます。息子も大喜びしていて、「僕のためにやめるなんて信じられない!」といい続けています。とても喜んでいるのです」。

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