レイプ被害に遭ってしまったときにどのように行動するべきか

症状

レイプとは何ですか?

レイプは、触れることからペニスの挿入に至るまで、本人が同意しない強制的な性行為です。 レイプは犯罪です。 配偶者、家族、友人、または同僚など、加害者が知人であっても犯罪です。たとえ被害者が抵抗していなくても犯罪です。飲酒していても、薬を飲んだり(飲ませられたり)、無意識のうちに犯されたとしても、犯罪です。 男性、女性、子供、高齢者など、誰でもレイプ被害にあう可能性があります。
被害にあっても、自分を責めないで下さい。 レイプは法律に違反しています。 この犯罪の被害者は警察に報告する権利と、裁判で公正に扱われる権利があります。

もしレイプされたらどうしたらいいですか?

レイプされてしまった場合は、まず、加害者から離れた安全な場所に移動して下さい。その後すぐに病院で緊急治療をうけるべきです。病院に行く前に入浴したり服を着替えたりしせず、できるだけ早く向かってください。病院から警察に電話することができます。

病院では何が行われますか?

医師は、ケガした身体を検査した後、証拠を収集します。 衣類の繊維、毛、唾液、精液または体液などの証拠が、加害者の特定に役立ち、裁判所で使用される可能性があります。 多くの病院では、証拠を収集するのための「レイプキット」が使用されています。 レイプキットは、小さな箱、顕微鏡スライド、証拠を収集して保管するためのビニール袋からなるキットです。
次に、血液検査をする必要があります。すべてのレイプ被害者は性的接触によって感染する病気を検査されます。女性は妊娠しているかを検査されます。子宮頸部細胞は、病気をチェックするために検査室に送られることもあります。 これらの検査結果は、数日後または数週間後にわかるでしょう。 検査の結果を確認するには、1~2週間後に担当医に診てもらうことが重要です。検査で疾患や感染が陽性であれば、治療について医師に相談する必要があります。

どのような治療が必要でしょうか?

医師は、さまざまな治療法について教えてくれます。前もって避妊薬を飲んだり、子宮内装置(IUD)を着けたりすると、妊娠の可能性は低いです。 薬を持ってない場合は、妊娠予防治療を検討してください。 妊娠予防は最初に病院に行った際に経口避妊薬(エストロゲン)2錠、その12時間後にも2錠服用します。この治療は、妊娠のリスクを60〜90%低減します (胃のむかつきなどの副作用がある場合もあります)。
レイプ時に性感染症を発症するリスクは約5〜10%です。 最初に病院に行くとき、クラミジア、淋病、梅毒の薬を処方してもらえます。 B型肝炎の予防接種を受けていない場合は、最初に病院に行った際に受けてください。その後1ヵ月後に2回目、6ヶ月後に3回目の予防接種を受けます。また、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染についても医師から説明があるでしょう。 レイプ被害でのHIV感染率は1%未満ですが、HIV検査が陽性であればすぐに治療が開始されます。

何を知っておくべきですか?

レイプは被害者の人生や精神面に大きな影響を与えます。気が動転し、不信感や恐れ、不安、罪悪感を抱くかもしれません。 胃痛や緊張があらわれるかもしれません。レイプ被害者の約半数は、被害後1年以内にうつ病になると言います。 医師と話すことが重要です。 レイプに関係しているとは思わないとしても、この時期に身体的、感情的、性的な問題があることの説明を受けてください。

詳しい情報はどこで入手できますか?

レイプ被害にあった1〜2週間後に必ず病院に行き、検査の結果を確認してください。 医師は情報を提供し、ほかのサポートサービスについても説明します。

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