子どもの虫歯の原因と、虫歯を避ける10の方法

子どもにお菓子を持たせますか?
お菓子を欲しがる子どもは多いですが、トラブルを防ぐために、大量に、かつ頻繁にお菓子を与えないようにしましょう。特に夜は、唾液の流れが少なくなるので絶対にやめましょう。
ごほうびにお菓子や甘い飲み物をあげないようにしましょう。
子どもに与えるのに最適なおやつは何ですか?
いちばんのお勧めはフルーツや生野菜です。タンジェリン、バナナ、キュウリやニンジンのスティックをあげてみてください。トーストやライスケーキ、プレーンポップコーンなどもお勧めです。
乾燥した果物は糖分が高く、歯に悪いことがあるので、デザートとしてなど、食事と一緒に与えてください。決して食事の間のおやつとして与えてはいけません。
子どもに炭酸飲料を飲ませてもいいですか?
だめです。炭酸飲料には大量の砂糖が含まれているので、虫歯のリスクが高まります。炭酸飲料(砂糖を含むものと、無糖もしくは「ダイエット」向きのものの両方)には、歯の表面を溶かす酸も含んでいます。
子どもの歯に一番よい飲み物はなんですか?
1歳以上の子どもには普通の水または普通のミルクがお勧めです。12ヵ月から2歳までの子どもには全脂乳(全乳)が必要です。
セミスキムミルクは、幼少期によく食べ、その年齢の割によく成長していれば、2歳以降の子どもに与えてもよいでしょう。
スキムミルクは、5歳以上の子に与えることができます。
牛乳は、12ヵ月未満の子どもには飲ませないほうがよいでしょう。
フルーツジュースやスムージーを飲ませてもいいですか?
無糖ジュースやスムージーには糖分や酸が含まれているため、「1日に5種類」食べるものの一つにカウントすることができるものの、フルーツジュースやスムージーは毎日1杯分(150ml程度)にとどめてください。
また、加糖していない100%果汁や野菜ジュース、スムージーは、「1日に5種類」のうち、最大1杯分しかカウントできないことに注意してください。
たとえば、果物ジュース2杯ととスムージーを1杯飲んだ場合でも、1杯分としてしかカウントしない、ということです。
のどが渇いた場合、子どもには甘い飲み物より水をのませたほうがよいでしょう。
赤ちゃんにフルーツ味の「ベビージュース」を与えたり、哺乳瓶に入れて飲ませたりしないでください。フルーツジュースは、生後6ヵ月未満の赤ちゃんには与えてはいけません。
寝る前のミルクは子どもの歯によくありませんか?
夜は口の中を守る唾液が少なくなるため、歯はもっとも危険な状態になります。水が就寝時に飲むには最適な飲み物です。ただし、牛乳を飲ませたいときは、何も入れないようにしてください。チョコレート風味にしたり、ミルクシェイクパウダーを入れたりすると、その中に含まれている糖分の影響で虫歯のリスクが高くなります。
糖分を含まない薬は、子どもの歯に影響しませんか?
はい。子どもの処方箋を受け取ったときは、糖分を含まない薬を使うことができるかを常に確認して、医師がその薬を処方するようにしてください。これは特に、子どもが長期にわたる治療が必要な場合に重要です。
いつ哺乳瓶をやめればいいですか?
生後6カ月から、哺乳瓶から飲み口がついたマグカップに変えましょう。少なくとも1歳までには完全に哺乳瓶を使わないようにしてください。というのも、子どもは飲み口部分を長時間噛み続けやすいので、虫歯の原因になる飲み物が長時間口の中に残ってしまうためです。
シッピーカップは歯に良いですか?
子どもにシッピーカップを使う必要はありません。シッピーカップは飲み物を飲むために吸い口から吸う必要があるという点で哺乳瓶と似ています。飲み口がついたマグカップのほうがまだ望ましいのは、管が不要で、液体の流れが制限されないためです。これは、子どもが水分を取るときは吸うより飲むのが普通だ、ということを学ぶことにつながるのです。
おしゃぶりや親指を吸うのは、子どもの歯に影響がありますか
いいえ。でも、おしゃぶりなどは開咬、つまりおしゃぶりや親指が入るスペースを作るために、歯が動いてしまう状態を促す可能性があります。また、言葉の発達に影響する可能性もあります。このため、生後12ヶ月でおしゃぶりをつかうのはやめたほうがよいのです。
永久歯が生えてくるまでに指しゃぶりの習慣が止まれば、指しゃぶりが将来にわたって問題を引き起こすことはないと思います。とはいえ、この習慣をやめるのはとても難しいです。
子どもが口に親指やおしゃぶりを入れて話したり音を立てたりするのをやめさせるとともに、おしゃぶりを砂糖やジャムなどに浸したりしないようにしてください。