ストレスに対応するための10の方法

治療方法

ストレスの要因を探る

仕事、或いはもっと個人的な問題などでストレスを感じているのならば、まずはストレスの要因を特定するところから始めねばなりません。
最悪の対応策は、健康を害するもの(喫煙・飲酒)の使用に逃げることです。
「人生において、問題には必ず解決策があるのです。」ランカスター大学労働衛生専門家のキャリー・クーパーは言う。「環境が思い通りになっていないのに、何もしない、というのは事態を悪化させるばかりです。」
善いストレス対処法への鍵は、精神力を鍛える、状況を意のままに操る、良い人付き合いをする、ポジティブな展望を持つことにあると彼は言います。

ストレス対処

以下はクーパー教授が勧める10項のストレス対処法です。

活動的に生活する

運動はストレスを消し去るわけではありませんが、感情をある程度の緊張状態からは解放しますし、頭の中がすっきりして、問題により落ち着いて対処出来るようになります。

主導権を握る

どんな問題にも解決法があります。「受動的でいて、『こんな問題はどうにもならない』と思っているうちは、ストレスは悪化します」とクーパー教授はいいます。「この、自分で何もコントロールできないのだという感覚が、ストレスを感じて幸福を感じ得ないことの主要な原因なのです。」
主導権を握ることが、本質的に自立する(コントロールする)ということに値し、ほかならぬ自分自身を満たすための解決策を見つける上で不可欠なことなのです。

人と繋がる

同僚、友人、家族からのサポートが得られるような良い付き合いがあれば、仕事でのトラブルが軽減されて、物事に対して異なるアプローチをかけることも出来るようになります。
「人と繋がっていないと、必要な助けを求める相手がいなくなります。」クーパー教授はいいます。
友人と一緒にアクティビティを行うと、落ち着きが得られるものです。楽しく笑って過ごせることも多く、これがまさにストレスを解消する最適の方法なのです。
「友人といろいろなことを話していると、問題への解決策が見つかったりするのです。」クーパー教授は言います。

自分の時間を大切にする

仕事に追われて、本当に楽しめることを長らく行っていないことも多いのではないでしょうか。
「人付き合いをしたり、休暇を楽しんだり、運動をしたり、といった時間が必要なのです。」クーパー教授はいいます。
彼は、週に二、三日、この日の夜はエンジョイする、と決めて、その晩は仕事から離れるよう勧めています。「その二日間に印をつけておくことで、残業しがちにならずに済みます。」

チャレンジする

仕事であれ仕事外であれ、新しい言語を習得する、或いは新しいスポーツを習得する、といった目標や挑戦を設定すると、自信を持てるようになります。これによってストレスに対応できるようにもなります。
「学びつづけることによって、順応性の高い人間でいられます。」クーパー教授はいいます。「知識が備わり、テレビばかり見るといった受動的なことはしたくなくなります。」

不健康的な習慣を避ける

物事を処理するのに飲酒・喫煙・カフェインといったものに頼ってはいけません。「女性よりも男性がこういったことをしがちです。我々はこれを回避行動と呼びます。」とクーパー教授はいいます。「女性は周囲の人たちに助けを求めるのが上手です。」
長期的にみれば、こういった支えは問題を解決していることになりません。むしろ新しいものを作り出すばかりです。「見て見ぬふりをしているに過ぎません。」クーパー教授は言います。「一時的な安楽がもたらされるかもしれませんが、問題が消滅するわけでは無いのですから。ストレスの原因に立ち向かわねばなりません。」

人助け

クーパー教授は、ボランティアやコミュニティ活動を通して人助けをする人ほど順応性が高いという結果がある、といいます。
「自分が体験しているよりも酷い状況にある人を助けることによって、自らの問題を大局的に見れるようになることが多々あるのです。」クーパー教授はいいます。「与えれば与えるほど、自分は柔軟になって、幸福を感じることが出来るようになるのです。」
ボランティアに従事する時間が無いのなら、毎日誰かの頼みごとを聞くようにしましょう。道を渡ろうとしている人を助ける、或いは同僚のためにコーヒーを買ってくる、といった些細なことでよいのです。

賢く働く(懸命に働く、ではない)

賢く働く、というのは仕事の優先順位を判ることをいいます。意味のある課業に集中する、ということです。「どうでもいいものは一番最後に回しなさい」クーパー教授は言います。「書類箱は常に埋まっているものなのだということを受け入れましょう。一日の終わりにはそれが空っぽになっている、なんていうことを期待してはいけません。」

ポジティブになる

人生のポジティブなことや、ありがたいと思えるものに目を向けましょう。
「人は自分のもっているものに感謝する、ということをあまりしません。」クーパー教授はいいます。「これしかない、という思考ではなく、こんなにある、と思うようにしましょう。」と彼はいいます。
一日の終わりには、上手くいった、或いは起きてよかったと思える出来事を三つ書き出しましょう。

変えられないものを受け入れる

困難な状況はいつでも変えられるわけではありません。変化を及ぼせるものだけに集中しましょう。
「例えば、会社が破産していて余剰人員の解雇を行っているのなら、それはどうにもならないことです。」クーパー教授はいいます。
「そういう状況では、できることに自分を集中させることが大切なのです。たとえば、新しい仕事を探す、とかですね。」

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