車椅子使用者の健康に関するアドバイス

その他

車椅子使用者の身体活動

車椅子使用者として、活動的であることは重要な健康上の利益をもたらし、日常生活の管理にも役立ちます。
心拍数を上昇させ、汗をかかせる通常の有酸素運動と筋肉強化運動は、他の成人と同様に、車椅子使用者の健康と幸福にとっても重要です。
好みや身体能力のレベルに関わらず、できる活動やスポーツがあります。
ジムや競技スポーツは素晴らしい選択肢ですが、身体活動はこれらを意味しているのではありません。活動にはいろいろな形があり、多くの場所ですることができます。
健康を改善するために、心臓の健康と筋力を改善する活動を選んでみてください。
一般的な健康のために、19歳から64歳までのすべての人(車椅子使用者を含む)は、以下のことをするように推奨されています。
・1週間に少なくとも150分の有酸素運動、加えて
・1週間に2日以上の筋力強化運動
これらの目標を達成することについて心配する必要はありません。楽しめる活動をすることがより重要です。

なぜ活動的になるべきなのでしょうか?

定期的な身体活動は肉体的にも精神的にも良いものであり、新しい人に会うのに最適な方法です。
車椅子を使用することで、心拍数を上昇させる心臓血管の身体活動を行うことが困難になることがあります。
車椅子を動かすことで、上半身の特定の筋肉に圧力がかかり、筋肉が張ったり、けがをしやすくなります。
筋肉強化トレーニングは、日常生活での車椅子の操作やこのような病気の予防に役立ちます。

どのような活動をするべきでしょうか?

ふさわしい活動の種類は、身体能力のレベルと好みによります。
日常生活に役立つ身体機能の特定の側面を改善することが目的です。
あるいは、健康状態の改善、競技スポーツへの参加かもしれません。
身体能力のレベルや自信のあるなしに関わらず、健康状態を改善するためにできる活動はあります。

心臓血管系トレーニング

車椅子使用者にとって、心臓血管系トレーニングを行うためのさまざまな選択肢があります。
心拍数を上げ、汗をかくほど身体を温めることが目的です。
少し息が切れる程度が適切です。これは、会話はできても、歌は歌えない程度です。
運動しない、またはしばらく運動していない場合は、10分間トレーニングから始めて、徐々に20分間にすることを目指してください。
以下の活動を参考にしてください。
・水泳
・座ってのトレーニング
・車椅子でのトレーニング
・スタジオやトラックでの車椅子での全力疾走
・車椅子用のローイング・マシンの使用
・バスケットボール、ネットボール、バドミントンなどの車椅子スポーツ

筋肉強化運動

筋肉強化運動については、特定の筋肉群に特に注意を払う必要があります。
車椅子を操作するときに押す動作を繰り返すことで、胸部および肩の筋肉が張り、けがをしやすくなります。
一方、この押す動作に関与していない背中の筋肉は、使われずに弱くなる可能性があります。
このため、肩の筋肉など、押す動作をサポートする小さな筋肉を鍛えるトレーニングに焦点を当てることをお勧めします。これはけがを防ぐのに役立ちます。
また、懸垂などの引っ張る動作を伴うトレーニングをすることで、背筋を強化することもできます。
車椅子使用者に適した設備を備えたジムは、筋肉強化活動を行うのに最適な場所です。
車椅子使用者の中には、エクササイズバンドを使って、自宅で筋力強化運動をする人もいます。

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