アルコールに関する支援について知っておきたいこと

アルコールに関する支援
まずあなた自身がアルコールに関して問題を抱えているということを認識することが、助けを得るための大きな第一歩です。
例えば以下のような場合には、あなたは助けを得る必要があるでしょう。
・アルコールを飲むのが必要だと感じることがよくある
・あなたがアルコールを飲むことでトラブルに発展する
・あなたが飲むアルコールの量について、他の人から警告されている
・自分がアルコールを飲むことが問題を引き起こしていると考えている
問題の解決には、まずはあなたの主治医に相談することが一番です。あなたがどれだけアルコールを飲んでいて、それがどのような問題を引き起こしているのかについて、正確に、正直に話すようにしましょう。
もしあなたがアルコール依存症となっている場合には、自身のアルコール摂取を完全にコントロールするのは困難となることもあるでしょう。
そのため、アルコールの量を減らして摂取に自制を利かせる場合でも、あるいは完全にアルコールを断ち切る場合でも、自分以外の人からの助けが必要であり、またその後アルコール習慣の改善を維持するための計画を立てる必要もあるでしょう。
主治医は、例えば地域のアルコール依存に関する支援コミュニティ・サービスなどから、あなたに利用可能なさまざまなタイプのアセスメント(査定)やサポートを選択肢として提案することができます。
また、無償で行われる地域の支援グループや、その他のアルコールに関するカウンセリングについて、どれがあなたに適しているか、尋ねることも可能です。
専門機関や支援サービスのウェブサイトなどで、あなたの地域で受けられるアルコール問題およびアルコール依存に関連するサポートは何か、確認しておきましょう。
もしあなたが身体レベルでアルコール依存体質になってしまっていて、完全にアルコールを断ち切るには支援が必要とされる場合には、無理にすぐに止めようとすることで逆に悪影響を引き起こす可能性もあります。
これについてアドバイスを受け、またアルコールを安全に断ち切るために必要な薬剤治療に関しても情報を得るようにしてください。
薬剤治療が必要であると示すサインとなる禁断症状には、以下のようなものがあります。
・目が覚めた後の不安感
・発汗および身体の震え
・朝から生じる吐き気やむかつき
・嘔吐
・幻覚症状
・発作
健康維持および自己管理
通常、アルコール摂取の削減や断絶はただの始まりに過ぎず、ほとんどの場合は、その後の自己管理の維持やアルコール断絶状態の継続のために、ある程度の支援や一定期間に渡るプランが必要となります。
適切なサポートを受けることが、その後の自己管理の維持にとって極めて重要なものとなります。ただ単に家族や友達、世話をしてくれる人に一方的に支援を依存するだけでは、十分ではないことも多いのです。
あなたの地域のどのような長期サポートが利用可能なのか、あなたの主治医や地域のアルコールに関する支援サービスに尋ねるようにしてください。ほとんどの地域では、利用可能な自助団体あるいは相互支援団体があるはずです。
アルコール・デトックス
アルコールの断絶やその後の回復については、ほとんどの人がコミュニティー内でサポートを受けています。
もしあなたが禁酒するのに薬剤治療を必要とする場合には、しばしば自宅や、あるいは地域のデイリーサービスを利用することが出来ます。
しかしながら、中には24時間体制の医療サポート・ユニットでの短期滞在を利用して、禁断症状その他の安全な治療を受ける必要がある人もいます。
これは、あなたの状況や必要と判断された医療によって、入院を伴うユニット、あるいは医療サポートを提供する居住型(宿泊型)サービスとなることもあります。
集中的リハビリテーション
また、完全にアルコールの摂取を止めた後に、一定期間の集中的リハビリテーションおよびリカバリー(回復)・サポートが必要であると判断される人もいます。これは、地域のコミュニティでの集中的サポートプログラムへの参加、あるいは居住型リハビリテーションサービスの利用を通じて行われます。
この種の集中的治療は、通常、アルコール依存度が中程度から高度と診断された、また特に既に他の形式でのサポートを受けているにもかかわらず成果が出なかった人を対象に行われます。
アルコール依存の治療サービスについては、地域の担当機関が責任を請け負っています。集中的な居住型リハビリテーションのパッケージ・プランには、このための資金を調達するために、追加のアセスメント(査定)のプロセスを経る必要がある場合もあります。
また、個人として居住型リハビリテーションの利用料金を支払った上で、医療保険会社から一定期間、そのための資金を受け取ることも可能です。