予防接種について〜インフルエンザ~

予防接種について
まだ記憶に新しい鳥インフルエンザの大流行から、風邪の流行る季節にはインフルエンザの予防接種を受ける人で街中のクリニックが超満員…なんて光景がみられるようになりました。そもそもインフルエンザの予防接種って必要なの? ワクチン接種したらインフルエンザにかからないの? そんな疑問を集めてみました。
風邪とインフルエンザのちがい
風邪もインフルエンザも、ウイルスによって起こされる伝染性の呼吸器疾患です。症状の多くは同じですが、風邪の症状は軽度でゆっくりと進行するのに対し、インフルエンザの症状は急に発症し10日以上持続するか、さらに悪化します。
風邪の症状
・最高39℃の発熱
・鼻水や鼻づまり(しばしば緑色または黄色の排液)
・喉の痛み
・咳
・くしゃみ
・疲労や倦怠感
・筋肉の痛み
・頭痛
・涙目
インフルエンザの症状
・39℃以上の発熱
・鼻づまり
・吐き気
・悪寒と汗
・疲労
・筋肉痛、特に背中、腕、脚
・咳
・頭痛
・食欲減少
・嘔吐および下痢(小児でより一般的)
風邪もインフルエンザも、症状は数日または1週間で軽快します。まれに、より重度の病気につながることがあります。10日以上症状が軽快しないときは、受診して医師の適切な治療を受けてください。
ワクチン接種したらインフルエンザにかからないの?
インフルエンザワクチンを接種したからインフルエンザにかからないというわけではなく、万が一インフルエンザに感染しても重症化しなくてすむということです。
インフルエンザから起こる合併症のリスクが高いと考えられる基礎疾患のある人や、子ども、高齢者にとっては、ワクチン接種は受けておいたほうがよいでしょう。
ちなみに、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児では3日)を経過するまでを出席停止期間とし、治療やまわりへの感染を防ぐために学校や職場は当然休まなければなりません。
インフルエンザワクチンの効果は?
インフルエンザワクチンの予防効果が期待できるのは、接種した(13歳未満の場合は2回接種した)2週後~5カ月程度までです。インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行が予測されるウイルスに合わせて製造されていますので、インフルエンザの予防に十分な免疫力を保つためには毎年インフルエンザワクチンの接種を受けたほうがよいでしょう。
いつ接種すればいいの?
日本ではインフルエンザの流行は、12月~3月ころで、例年1月~2月ころ流行のピークを迎えます。ワクチン接種による効果が出るまでに2週間程度かかることから、毎年12月中旬までにワクチン接種を終えるのがよいでしょう。
参考:厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html