おむつかぶれの基礎知識~おむつかぶれを予防しよう~

症状

おむつかぶれとは?

おむつかぶれとは、赤ちゃんのおしりまたは性器周辺の赤みおよび発疹です。 おむつかぶれは、ぬれたおむつによって起こり、家庭で容易に治療できます。

症状

症状は、軽度の赤みと発疹です。 ひどい場合には、発疹がおしり、太ももまたは性器周辺におよび、水疱や痛みを伴うことがあります。
発疹が広がると明るい赤色になり、皮膚が腫れることがあります。 小さな赤い斑点またはできものは、発疹の中心部分を越えておむつ領域の外側にまで広がることがあります。

原因

おむつかぶれの原因は、皮膚が擦れたり、あまりにもぴったりとしているおむつで刺激されることによって起こります。
赤ちゃんの皮膚は、長時間濡れて汚れているおむつをつけっぱなしにされていたり、 おむつを洗うのに使われた石けんや、使い捨ての紙おむつ、拭き取り布などによっても刺激されます。
おむつカバーもまた、おむつの中の温度や湿気を上昇させます。その熱と水分によって発疹が始まり、細菌が成長するのを容易にします。
母乳育児中に抗生物質を服用しているか、赤ちゃんが抗生物質を服用しているときも、おむつかぶれが発症する可能性があります。

予防

使い捨て紙おむつは、吸収性に優れ、赤ちゃんをより乾燥した状態に保つことを示唆する報告もあります。布おむつを使用し、家庭で洗う場合は洗濯後にストーブで15分間煮沸して細菌を殺し、赤ちゃんの皮膚を刺激する可能性のある石けん成分を除去します。布おむつを使うか、使い捨ての紙おむつを使うかはいろいろな意見がありますが、最も重要なのは、頻繁におむつを交換し、清潔にすることです。

おむつかぶれの予防に関するヒント

・おむつを頻繁にチェックし、濡れたり汚れたりしていたら直ちに交換してください。
・おむつ交換は、赤ちゃんのおしりをていねいに拭き、新しいおむつを着用する前に、赤ちゃんの肌を完全に乾燥させます。・布おむつはマイルドな石けん(または使わず)で、ぬるま湯を使用してください。
・香りのついたおしり拭きや石けんは避けてください。 アルコールやフレグランスは皮膚刺激を悪化させる可能性があります。
・赤ちゃんの皮膚を湿気から守るために、酸化亜鉛軟膏または石油(ワセリンなど)を含む製品を使用してください。
・プラスチック製のズボンやプラスチック製のおむつカバーを使用しないでください。
・入浴後は、タオルでこすらずに軽くたたいて赤ちゃんのおしりを乾かしてください。 こすると、赤ちゃんの敏感肌を刺激する可能性があります。
・おむつかぶれが持続する場合は、使用しているネイル、おむつまたは石けんを変更してください。
これらのことがうまくいかない場合は、医師に相談してください。

治療

おむつかぶれの発疹の予防と治療の「鍵」は、いかに赤ちゃんのおむつを清潔で涼しく、乾燥した状態に保つかです。赤ちゃんのおむつを頻繁に交換し、できるだけおむつをつけないで、皮膚を空気で乾燥させてください。
開いた布おむつの上に赤ちゃんを置いてみてください。 赤ちゃんは、眠りについた直後におしっこをします。赤ちゃんが眠った直後におむつをチェックし、濡れている場合は交換してください。
おしりを拭くのに、ホウ酸、カンフル、フェノール、サリチル酸メチルまたはベンゾインチンキの化合物を含むクリームは使用しないでください。 これらは赤ちゃんに有害です。また、タルク粉やコーンスターチを使用しているパウダーはお勧めできません。 タルク粉は赤ちゃんの肺に入る可能性があります。 コーンスターチは、酵母感染に起因し、おむつかぶれを悪化させる可能性があります。
感染を伴う発疹がある場合、抗真菌薬の軟膏が処方されます。
以下の症状がある場合は、受診してください。
・生後6週間以内におむつかぶれが起こる
・発疹および小さな潰瘍の形成
・熱がある
・体重が減るか、いつもどおり食べない
・大きなこぶ、または結節
・発疹が、腕、顔または頭皮などのほかの領域に広がる
・予防方法を試し1週間たってもおむつかぶれや発疹が治まらない

医師に質問すべき事項

どのくらいの頻度でおむつを交換する必要がありますか?
おむつかぶれにはどんな軟膏がいいですか?
布おむつと紙おむつ、どちらがよいですか?
おむつかぶれが広がったり、悪化したら、受診するべきですか?
赤ちゃんは抗生物質をのんでいますが、おむつかぶれを防ぐ方法がありますか?
寝ているときは、おむつをはずしておくべきですか?
食べてはいけない食べ物はありますか?

関連記事一覧