男性に対するドメスティック・バイオレンス

その他

ドメスティック・バイオレンスについて

ドメスティック・アビューズ(=ドメスティック・バイオレンス)について理解し、もし自分に起きた際に、あなたがどこで支援を得られるのかを確認してきましょう。

ドメスティック・アビューズ(DA、「家庭内虐待」)はドメスティック・バイオレンス(DV、「家庭内暴力」)とも呼ばれ、パートナー関係の中や家族のメンバー間で行われる身体的、精神的、性的虐待を含みます。

誰もがドメスティック・アビューズの影響を受ける可能性があり、同時に誰もがその加害者となり得ます。そして、これは女性だけに起こるとは限りません ― 男性でも、パートナーが男性であるか女性であるかに関係なく、被害者になり得るのです。

もしあなたが今DAを経験しているのであれば、誰かに相談し、あなたは一人ぼっちではない、ということを覚えておくことが大切です。

DAおよびDVの被害者を支援する組織は多くあり、電話やメールで相談することで、医療サービスやボランティア団体などの近場の支援機関を紹介してもらうこともできます。

誰かに相談する

男性にとっては、他の人に助けを求めたり、あるいは一度誰かに相談すると決めた後、いったいどこへ行けば良いのかを知ることが、なかなか難しいこともあるでしょう。

「男性は自分が被害者であると言うのをためらうことがあり、自分の言うことを信じてもらえないのではないかという心配を抱えているのです」と、メンズ・アドバイス・ラインの責任者、Ippo Panteloudakis氏は語ります。

「そのような男性の方々に、私はこう申し上げたいです。あなたが思っている以上に、助けてくれる人はたくさんいるのです、と。大事なのは、誰かに相談することなのです」

ドメスティック・アビューズは、その被害者が男性であれ女性であれ、非常に深刻な問題です。我慢しなければならない、なんて思わないでください。

今自分が受けている行為が虐待なのかを知るにはどうすればいい?
虐待には、さまざまな種類が存在します。

《精神的虐待》
次のようなケースが当てはまります。
・あなたのことを卑下したり、貶したりしてくる
・虐待や口論の責任をあなたに押し付けてくる
・虐待を否定したり、軽くみなしたりする
・あなたをあなたの家族や友達から孤立させようとしてくる
・あなたの気配りについて、理不尽な要求を突きつけてくる

《脅迫および威嚇》
次のようなケースが当てはまります。
・あなたを傷つけると、あるいは殺すと脅迫してくる
・あなたの所有物を破壊する
・あなたを監視し、あなたのパーソナル・スペース(個人的な領域)に踏み込んでくる
・自殺をする、あるいは子供を殺すと脅迫してくる
・あなた個人のメールやメッセージ、手紙を勝手に読む
・あなたを意図的に悩ませてきたり、後をつけてくる

《身体的虐待》
身体的虐待にはさまざまな種類があります。例えば、次のようなケースが当てはまります。
・平手打ちをしてきたり、叩いたり、拳で殴ってくる
・押してきたり、突き飛ばしてくる
・噛み付いたり、蹴ったりしてくる
・あなたに火をつけてくる
・首を絞めてくる
・物を投げつけてくる
・あなたを床に押さえつけてくる

《性的虐待》
性的虐待は、男性であるか女性であるかに関わらず、誰にでも起こり得ます。例えば、次のようなケースが当てはまります。
・あなたが望まないやり方で身体に触れてくる
・あなたが望まない内容の性的要求を突きつけてくる
・セックスの際にあなたを身体的に傷つけてくる
・セックスをするよう圧力をかけてくる
・安全でないセックスを強要してくる(例えば、コンドームの不使用など)

また、あなたのパートナーが、浮気をしている、騙している、とあなたを責め立てることがあります。もし自分のパートナーに恐怖を感じるようになったり、あるいはパートナーの行為を恐れて自分の行動を変えざるを得なくなったりした場合は、あなたは虐待的な関係にあるといえます。

「自分が虐待的な関係にあると分かった際には、誰かに相談するのと同様に、何が起きているのかを示す証拠を集めるようにしてください」とIppo氏は語っています。「これには傷や打撲の写真を撮っておくことや、虐待について医師に報告することが含まれます。また、起きていることを日記に記録し続け、虐待の経過を示すことができるようにしておくこともできます」

暴力に対して対応しようとはしないでください。「暴力はより多くの暴力を呼びます。もしあなたが仕返しをすれば、その人の虐待はより悪化してしまう可能性があります」とIppo氏は助言しています。「その人が警察を呼び、あなたの方が虐待の加害者であるとみなされてしまう危険性もあります」と。

ドメスティック・アビューズの被害を受けた男性への支援

緊急事態になってしまうまで助けを求めるのを待っている必要はありません。例えば、以下のような行動を起こすことができます。

・医師に相談する
・DAおよびDVの被害者の支援を行う機関・サービスに相談する(電話やウェブサイト、メールでも可)
・110や119等の緊急通報用電話番号に通報する

虐待を受けた男性の支援機関・サービスは多くあります。無料で電話相談を受け付けており、相談内容は機密事項として扱われ、第三者に知られることはありません。

支援機関・サービスのスタッフは、相談や支援のための特別な訓練を受けています。例えば、以下のような支援を受けることができます。
・情報や実践的なアドバイスの提供
・事態の説明をするための時間や場の提供
・他の専門機関への相談方法の教示およびサポート(DV被害に関する専門機関、精神的医療機関、メンタルクリニックや相談室などの精神的サポートサービス、LGBTの人のための支援サービス、移住・住宅供給および法的助言を支援・提供する機関、ペアレンティング(その人の保護者となること)に関するアドバイスおよびサポート、子供とのコンタクトに関する支援など)

結婚の強要は、女性だけでなく男性にも起こり得ます。結婚の強要や「名誉」に関する違法行為に関しては、専門機関に相談するようにしてください。

ドメスティック・バイオレンスの被害を受けているLGBTの人の支援機関もあります。また、男性に対するレイプや性的虐待を扱う組織もあります。最寄の支援機関を探してください。

加害者から離れることに決めたら

虐待的な状況から逃げる第一歩は、自分は一人ぼっちではなく、虐待はあなたの責任ではない、ということを理解しておくことです。加害者から離れる前に、専門機関からアドバイスを受けるようにしてください。

もしその場を去ることを検討している場合、そのことを誰に話すかについて注意してください。あなたのパートナーが、あなたが去ることを知っていないことが重要です。

性的暴行

性的暴行を受けた男性は、性暴力救援センター(SARC)にて支援および医療を受けることができ、相談内容は機密事項として扱われ、第三者に知られることはありません。最寄のSARCを探しましょう。

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