子どもの性的搾取の見分け方について

その他

毎年、多くの子どもや若い人たちが性的虐待の被害に遭っています。これには誘拐や売買、暴力、脅迫、性行為のための賄賂などが含まれます。

性的虐待に対する警察調査のメディアでの報道によって、性的虐待や性的搾取に対する大衆の意識は高まってきています。

しかしながら、警察がこの問題に対処している一方で、子どもの性的搾取は日々起き続けています。性的搾取とは何なのかをきちんと理解し、あなたの知る子どもが搾取を受けているかもしれないという危険信号に注意を払っておくことが重要です。

子どもの性的搾取とは何ですか?

子どもの性的搾取について説明する前に、性的同意年齢(セックスが法的に許される年齢)について理解しておいた方が良いでしょう。

子どもの淫らな写真の撮影、公開、配布、あるいは子どもからの性的サービスを目的とした取引・交渉は違法とされています。

子どもの性的搾取とは、性的虐待を目的として、子どもあるいは若い人に対し自身の立場・権力を行使することです。この立場・権力は、年齢、性別、知能、身体的強度、経済的要因またはその他の資源的要因における格差によって生じることがあります。

一般に、子どもの性的搾取は程度の重い計画的犯行を対象としていると思われがちですが、実際にはこれにはパートナー関係の中での虐待や、子ども自身の欲しいもの・必要なもの(住居、プレゼント、タバコ、あるいはその人からの関心など)に対する子どもの性行為の提供による非公式の取引なども含まれます。子どもの中には、自身の「ボーイフレンド」から「グルーミング(手なずけ)」された上で、その「ボーイフレンド」と彼の友達・仲間によって性行為を強要される、というケースもあります。

性的虐待には貫通を伴う性行為、性的接触、マスターベーション(自慰行為)、インターネットや携帯電話を通じた性的な写真・画像の乱用などが含まれます。

子どもの性的虐待への対処の課題の一つとして、その子どもおよび若い人が、オーラル・セックス(口を用いた性行為)を含んだ同意なしの性行為あるいは性行為の強要が、レイプ(強姦)であるということを理解していないことがある、という点があります。

どんな子どもが影響を受けるのですか?

いかなる子どもあるいは若い人でも性的搾取の被害者となる可能性はありますが、より性的搾取の被害のリスクが高まる子どものケースとして、以下のようなものがあります。

・ホームレス(住居を持たない)である
・自己評価が低い
・最近に特定の人との死別あるいは喪失を経験した
・介護を受けている
・若くして誰かの介護をしている

しかしながら、子どもが性的搾取に対して耐性が弱まるケースは他にもまだ多くあります。

子どもが性的搾取の被害を受けているサインは見分けるのが困難であり、その子どもが脅迫にかけられている場合には、その傾向が特に強くなります。

確実に子どもが守られている状態を保つためには、子どもが性的搾取を受けていることを示している可能性のあるサインに注意を払い、見逃さないようにすることが重要です。

「グルーミング(手なずけ)」および子どもの性的搾取のサイン

子どもや若い人が性的搾取の被害に遭っていることを示すサインには、以下のものがあります。

・長期間いなくなったり、定期的に帰宅が遅くなったりしている
・学校を休んだり、教室で破壊的な行動を取っている
・突然、子ども自身で説明できないようなプレゼントや物品を持って来る
・性感染症の可能性のある健康上の問題を抱えるようになる
・気持ちの浮き沈みが激しく、気性に変化が現れる
・薬物やアルコールを用いるようになる
・不適切な性的行動を取っている(知らない人と過度に親密にする、性的に刺激の強い服装をする、携帯電話で性的な画像を送信するなど)
・子ども自身で説明できない身体的負傷が見られる(打撲やタバコの火傷跡など)

虐待を防ぐには

子どもを守るためには、以下のようなことが有効です。

・子どもに対し、子ども自身の年齢に適切に、身体および性の理解の手助けをする
・障壁がなくお互いに信頼できる関係を築き、子どもがあなたにどんなことでも気兼ねなく話せるようにさせる
・安全な秘密(サプライズ・パーティーなど)と危険性のある秘密(自分が不快に思うようなものなど)の違いを説明する
・家族と家族外の境界線を尊重するように教える(睡眠・服飾・入浴におけるプライバシーについてなど)
・自尊心について教え、ものの断り方をきちんと教える
・子どものインターネット・携帯電話・テレビの使用を監視しておく

子どもに性的虐待を行うのはどんな人ですか?

いかなる背景・民族性・年齢の人でも、子どもの性的搾取の加害者となり得ます。加害者は男性であることが大半ですが、女性でも性的搾取を行う場合はあります。例えば、被害者と仲良くすることなどによって、時に搾取に関与することがあります。

搾取の被害者はしばしば加害者のニックネーム(仮の呼び名)しか教えてもらっていないこともあり、実名が分からず、加害者の特定に困難が伴うケースもあります。

子どもおよび若い人の性的搾取は、子どもの性的搾取に対象を絞った犯罪的組織(ギャング)によって行われることもあります。

性的搾取を受けていると思われる子どもがいた場合には、どうすれば良いのですか?

NSPCC(イギリスの児童保護を扱う慈善事業団体)は、もし性的搾取を受けていると疑われる子どもあるいは若い人がいた場合には、子どもの主張する加害者に直接立ち向かうべきではない、としています。立ち向かうことによって、子どもの身体に迫る危険性をより高めることになり、子どもを黙らせるために子どもを混乱させたり脅迫したりするための時間を、加害者に与えてしまう可能性があるからです。

立ち向かう代わりに、専門家のアドバイスを受けるようにしてください。地域の子どもの福祉を扱う機関(児童保護団体など)や警察、あるいは独立事業団体に、あなたの懸念について相談するようにしてください。更なる虐待を防ぐためにはどうすべきか、子どもが自身の状況を理解できるように話をするにはどのようにしたら良いか、アドバイスを受けることができます。

もし子どもが性的搾取を受けているのが確実であると思われる場合には、直接警察に通報するようにしましょう。

子どもの搾取に対して、健康および保健の専門家にできることは何ですか?

性的搾取の被害のリスクにさらされている子どもに対し、健康・保健の専門家および専門機関ができる最善の策の一つは、どんな点に対して注意を払うべきか、ということを意識しておくことです。児童福祉の専門機関には、健康・保健の専門家らが子どもに迫る性的搾取のリスクを見分けるためのアドバイスを、インターネット上で行っているものもあります。

子どもの性的搾取は、どのくらい起きているものなのですか?

ですが、事件に関わる証拠などから、実際には公開されている数値よりもはるかに多い件数の性的搾取が行われているとしています。

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