医療従事者と結核~予防、検査、BCGワクチン~

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医療従事者と結核

医療従事者にとって、だれが結核(けっかく)にかかっているかを知ることは重要です。 咳(せき)やくしゃみのなかに含まれる結核菌が空気中に飛散され、その空気を吸い込むことによって結核に感染することがあります。
結核の患者さんは、慢性的な咳(数週間続く粘液や血液を伴う)、体重減少、発熱または夜間の汗などの症状があります。 感染した患者さんの周りで日夜作業する医療従事者は、保護マスクを着用し、十分注意しなくてはなりません。

結核の検査と予防

医療従事者は、1年に1〜2回、結核菌に対しての薬剤感受性試験を受けることが義務づけられています。 この検査では、結核の原因となっている結核菌に感染しているかどうかが判定されますが、結核を発症しているかどうかはわかりません。
持病や特定の医薬品を服用している場合、正確な結果を得るためには追加の皮膚検査が必要な場合があります。
また健康な食事と十分な睡眠、定期的に運動することは、結核にかかるリスクを減らすことができます。

皮膚検査陽性と活動性結核

陽性の反応が出た場合は、結核菌に感染していることを意味しますが、からだの免疫システムが感染を抑制している可能性は90%以上あります。
免疫システムが感染を抑制すると結核菌は何年も休眠状態となりますが、最終的には健康な肺などのからだの器官に損傷を与える可能性のある感染症に変わることがあります。胸部X線検査を受け、感染がないことを確認し、治療する必要があります。
陰性の皮膚検査結果は、HIV陽性であるか、免疫抑制されていない限り、細菌をもらわなかったことを意味しますが、陰性でも今後の感染症の発症を防ぐために抗結核薬を6〜9カ月のあいだ投与されます。治療されていない活動性結核でなければ、ほかの人に感染させることはありません。
皮膚検査陽性と、胸部X線で異常な影、または結核の症状がある場合は、活動性結核と診断され、治療が開始されます。
活動性結核と診断されたら、ほかの人に感染させる可能性があります。
3〜4種類の薬で9〜12カ月間の治療が必要で、予防措置を取る必要があります。 他人に感染させないまでになるには数週間はかかります。活動性結核は免疫システムで抑制することができるものではありません。

BCGワクチンは必要ですか?

BCGワクチンでは100%保護されず結核にはかかるので、医療従事者には推奨されません。 BCGワクチンは、結核皮膚試験に対して軽い陽性反応を引き起こすことがあります。 この反応は時間がたってもそれほど重症にはなりませんが、より重篤になった場合は、結核に感染している可能性があり、治療する必要があります。

担当患者が活動性結核だったらどうすればいいですか?

最近、結核検査を受けていなければ、結核皮膚検査を受けてください。 この検査は、活動性結核とわからなかったり、感染した患者さんが隔離されていなかった、マスクが使用されなかった場合に特に重要です。 感染したかどうかは、3カ月後のフォローアップ検査でわかります。

皮膚検査で陽性となった場合、検査を続けるべきですか?

皮膚検査で陽性となったら、引き続き皮膚検査を受けるべきではありません。 活動性結核かどうかを判断するには、症状を診る必要があります。 発熱や体重減少や、2〜3週間持続する咳がみられれば胸部X線検査を受ける必要があります。

皮膚検査陽性でも予防措置は続けるべきですか?

結核の原因となる結核菌に感染した人は、結核患者に対処する際に予防措置やマスクを着用する必要はないと考える人もいますが、、別の新しい結核菌に再感染したという報告もあります。予防措置は引き続き行ってください。

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